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青葉朝日は再会

見惚れていると視線に気づいた女性がこっち近づいてきた。


近くでみるとやはり綺麗な人だ

可愛いというより美人の分類に入るだろう


彼女の方を見ると顔を俯かせているが

それでも肌が薄く口元が淡いピンクの色に染まって色っぽい


長髪の黒髪が綺麗で白いのワンピースがよく似合っている


「あ、あの」


どうすればこんな風になるのだろうか?


髪か?


髪なのか?


おしゃれに興味はないけどここまで、違うと

何故か、落ち込むものがある。


私は、茶髪で癖毛なので梅雨時はひどく

整えるだけでも時間が…


「あの!」


「え…あぁ!」


「え、すいません」


考え込んでいたら彼女が話かけてきてくれていたのに驚かせてしまった。


すいません

「ごめんなさい、考え込んでしまってえーと私は青葉朝日といいます。

ここに来たのは学校に行く前に海でも見ようと思って」


「学校…」


「ここから反対側だけど、ここから見える坂、見える?」


私が指を指す方角に急な坂が見える。


「は、はい」


「そこの坂の上を登った先にある学校桜木高校に通ってるの」


「桜木高校ですか…」


「で、君は…あああ!」


時間が思った以上に進んでいた。

ここからだと学校まで最低、20分掛かる


急がないと遅刻する


「どうしたのですか!?」


「学校に遅刻する!ごめん私行くね。じゃ」


「あ、あの」


そう言って急いで来た道に戻り目一杯、ペダルを回す




「青葉朝日さん、もう一度…」





急な坂を必死で漕ぐ


私以外にも何人か汗だくになりながら自転車を漕いでいる人が数名いた


ご苦労様です


私が通う桜木高校は地元の学生が多く通っており


私の近所に高校はここにしかなく他に行くなら近くても電車に乗って

40分も掛かる


それが嫌で近場の学校を受けたがこの坂が待ち構えてるとは


私達、学生の間ではこの坂を地獄坂と呼んでいてよく運動部が足腰を鍛える為に

上り下りしている所をよく見かける


帰宅部の私でもこの坂を一年、通っていると

僅かながら体力がつくもので


最初の時は、降りないと登ることが出来てなかったけど、今は降りずに

行くことができるようになっていた


坂を登り終えると平坦な道なり目の前に校舎が建っている


なんとか遅刻せずに済みそう…


「おはようございます」


門の近くて、人際身立つ身体をした大門先生が登校していく学生に大きな声で挨拶している


季節関係なくいつも黒色のタンクトップを着て髪型は丸刈りにしている


いかにも体育教師の風貌


何をするにもリアクションが大きく対応に困る


悪い先生ではないけど、あんまり

関わりたくないタイプの人


こっそり抜けようと


「青葉、おはよう」


あぁ見つかった…


「先生、おはようございます]


「いやぁ、青葉も2年になるのか時間が経つのは早いもんだな

ははは」


朝から元気ですね私も朝は好きだけど

大門先生には負ける


「朝礼が始まるで急ぎます」


「うむ、今日へ精進するだぞ。君達おはよございます」


自転車置き場で自転車を止めると


「あさちゃん、おはよう」


「おはよう、ゆきちゃん」


声をかけてくれたのは私の親友

雲木 雪ちゃん


知り合ったのは親同士が知り合いで雪ちゃんが私の家に遊び来たのが

きっかけだ


最初は雪ちゃんが人見知りで

中々、会話することができなかったが、次第に心を開いてくれて

今ではなんでも打ち明けれる仲になっている


髪は、私より長めで綺麗な茶色

まつ毛が細く、茶色の瞳は

吸い込まれそうな綺麗な目をしている。


冗談が間に受けやすく生真面目

な性格な為、将来、誰かに騙されないか心配だ


体格は制服からでもわかるほどメリハリがしっかりしている

同じ女性でも羨ましいと思う


雪ちゃんはそう言った視線を感じているみたいで


いつもは、ブカブカの服を着て誤魔化しているらしい


デカい人の悩みらしいが

私からしたら嫉妬してしまうよ


「あさちゃんは、今日来るの遅かったね」


教室に向かって最中、雪ちゃんが聞いてきた


「あの場所に行っていて、着くのが少し遅くなったの」


「また、あの場所に行ってたの!?危ないからダメって言ったじゃん」


「雪ちゃんは心配しすぎ」


「もう」


雪ちゃんは口元を尖らせて言う


相変わらずやることなすこと可愛いなこの子は


ふとあの子の事を思い出して


「そう言えば、私以外にあの場所に来ていた子がいたよ」


「あさちゃん以外に?あの場所に?あそこって、細道に通る前に

通行禁止の看板置いてあるよね?」


「そう、だから私もこっそり入っているだけど…あの先が崖にでることは私と雪ちゃんぐらいと思ったんだけどね」


教室に着き、自分の席にカバンを置いて椅子に座ると雪ちゃんも席にカバンを置いていきて私の所にやってきた


話を続ける


「地元の子?」


「違うと思う。全然見た事がない子だったと思う」


「そうなんだ」


「まぁ会う事はないと思うよ」


あの場所は軽く行ける場所ではないから

また、そこで会える確率は少ないだろう

「もう直ぐ朝礼が始まるから席に変えるね。またね」


「うん、またね」


朝礼の鐘がなり先生が教室のドア開けて入って教壇の前に立ち朝礼が始まった。


先生の話を聞きながらあの子ことを思い返す


[綺麗な子だったなぁ]




新学期が始まって2週間過ぎた


私は目を疑った


朝礼時に、先生が転校生と

紹介した子はどこか見覚えがある人



[あ、あの、えっとはじ、初めまして

黒宮夜空です。よ、よろよろしくです]


崖の所に居た少女



[えええええ!?]


人生で初めてではないだろうか?

驚きのあまり、教室に響き渡る程、声を上げた


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