足もとに水たまり
サボり魔です。
足もとに水たまりをつくれるやつだけが
きっと さいごに笑えるんだ
にごった水面がうつすのは
くるしさや くやしさに
ゆがんだ顔ばかりだったとしても
水たまりが すっかりひあがるころには
かけらもはりついちゃいないだろうさ
からっとした笑顔に
にかっとゆがませて
ぬかるんでない足もとを
ざっ ざっ と地ならししては
すっくとした立ちすがたをしてやがるはずだから
それでも かつてその足もとに
水たまりをつくっていたことは
けっして 忘れちゃいけないし
けっして 忘れもしないだろう
かかとの減ったシューズは
とっくにかわいてしまっているけど
そこにしみをつくった水たまりのことは
けっして 忘れちゃいけないし
けっして 忘れもしないんだ
とっくにひあがってしまっていたって
その水たまりのうえに
いまの立ちすがたがあるってことと
その水たまりをつくったのは
かつて流した
せいいっぱいの汗と
めいっぱいの涙だってことは
けっして 忘れちゃいけないし
けっして 忘れもしないんだって
ちゃんとわかってるやつだけが
とっくに すっかりひあがってしまっているはずの
水たまりのうえに浮かべることができる
そんな笑顔だけ そのほっぺたいっぱいに
さいごに はりついていることだろうさ
サボっても、怠けてなければいいんですけどね。