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スライムが活躍するシリーズ

モンスターショップのモンスター

作者: 仲仁へび



「パパ、今度のお誕生日はあの子がいいわ!」


「分かったよ。今、店員に言って予約してこよう」


 半透明でぷるぷるなスライム。


 見た目が涼やかで癒し系。


 視線の先のガラスケースの中には、何匹ものスライムがいた。


 そんな彼らスライムモンスターは、昔は冒険者に討伐される運命にあったが……。


 しかし時代は変わった。


 人間は無害なモンスターとは、共存関係を結ぶ事を選んだからだ。


 数百年前に現れた、モンスターに育てられた冒険者の働きによって。


 そこには聞くも涙、語るも涙のストーリーがあるのだが、今は省略。


 その時から人間たちは、少しずつ共存の道を模索していき、モンスターを普通の動物と同じように飼育するようになったり、ペットにするようになった。


 いま、目の前にあるスライムもその中の一匹である。


「予約してきたぞ。これでもう、他の誰かがあの子を連れて帰ることはないだろう」

「やったあ、パパありがとう!」


 予約が決まったスライムは、心なしかうれしそうに見えた。


 しかしその隣の、値段の低い売れ残りのスライムは、なんとなく元気なさそうに見える。


 可哀想だが、人気のないものの末路は、モンスターも動物も変わらない。


 ちょっと高級なご飯が食べれるほどまでの値段が下がった、あのスライムは、もう先が長くはないだろう……。




 やがて後の未来。


 無理な飼育と繁殖で一部の無害なモンスターが人間に敵対するようになる。


 共存関係のいくつかが終わってしまう事を、この時代の者達は誰も知らない。



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― 新着の感想 ―
[一言] ブリーダーの無計画な飼育や 無責任な飼い主による飼育放棄 それによって起きる環境破壊 これを異世界に当てはめると、 こういう感じになるのかもしれないですね。 現代も、それほど変わらないのかも…
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