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world a king~異世界転生譚~  作者: 抹茶
幼少期編
2/101

一年目


転生してから既に一年が経った。

最近になって、ようやく睡眠の時間が減少してきたのだ。

流石に、以前までの状態では何かを考えるのは無理だった。


また、この世界についても少しだけ分かった。

この世界は、二つの大陸が海を挟んで存在し、それぞれに幾つかの国がある。

俺の住む国はカース大陸のレビテント王国。


その南西部に位置する村に住んでいるようだ。

両親はミエイラ(母)とアダン(父)、祖父母はおらず、妹が一人いる。

俺の名前はリュウというらしい。


この村は、隣村に比べると豊かな村らしく、幸せな生活を過ごしている。

ついでに、一番衝撃だったことは魔法だ。

この世界での魔法は、かなり貴重なものだというのが分かった。



”人は生まれつき魔力の適正を持っている”



この適正がある人間には、”固有の魔力”が備わっている。

だが、無い場合の人には魔力を感じることすら出来ないらしい。

母は”氷抵抗”という魔力を持っていたが、父は無いらしい。


この村全体を見ても母しか魔力が無いようだ。

俺?知らんな。

この世界では、七歳を迎えた年に教会で魔法の選定を受けるらしい。


つまり、それまでは魔力があるのかすら分からないのだ。

まあ、七歳になるまでに自覚があるのかは不明だが。

とりあえず、今はどうしようも無いとは思っている。


_そんな俺に、転機が訪れた。



「そういえば、最近ステータス見ていなかったわよね?」


「そうだね。でも、どうせ変化無いんじゃないか?」



(何?ステータスがあるのか?なら、俺にも・・・・・・・・・)



二人は、話し合った結果見ることにしたらしく、俺の前に来た。

どうやら、俺に見せてくれるようだ。


(ラッキー)



「ほらリュウ君。これがステータスだよ?」


「こっちはパパのだな」



______________________________


≪名前≫ ミエイラ・シルバー


≪LV≫ 39


≪魔力≫ 氷抵抗


≪スキル≫ 魔法技能 弓術 遠目


≪称号≫ 氷の狙撃手

______________________________


≪名前≫ アダン・シルバー


≪LV≫ 40


≪魔力≫ 炎電(不可)


≪スキル≫ 剣術 身体強化


≪称号≫ 剣豪

______________________________


かなりコンパクトなステータスだった。

それと、魔力というのは全員が持っているのかな?

どうやら父には魔力はあるけれど、発動するためのスキルが無いようだ。


目前に表示されたパネルを見て、俺はそう思った。

ならば、俺にも表示出来るんじゃないか?



  ◆◇◆◇◆◇◆




というわけで、早速試してみることにした。

まずは、ステータスと唱えるところから。



(ステータス)


_______________________________


≪名前≫ リュウ・シルバー(佐藤 亮太)


≪LV≫ 1


≪魔力≫ 複製 神力


≪スキル≫ 魔法技能 成長促進 暗算


≪称号≫ 女神の慈悲 女神の心 

_______________________________


あ、なんか簡単に表示できたわ。

でも、魔力が二つあるのはなんでだ?

もしかして、転生前と今回の二つ、ってことかな?


だとしたら納得だと思い、俺は思考を止めた。

そうゆうのを考えるよりも、実践的なことを考えたかったからだ。

まあ、考えるのが面倒だったともいうが。


とりあえず、この魔力の効果を知らないと駄目だろう。

言葉からすれば、なんだか同じものを創るように思えるが。

試しに、俺はベッドに複製、と唱えてみた。



グラッ。



その瞬間、身体から全ての力が抜けていく感覚がした。



(もしかして、魔力切れか!?)


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