第七章 予定なんざ覚えちゃぁいねぇ
「槍。」
[は?]
神子がぼそりとつぶやいた一言。
「リンに槍一本鍛えたらんと。」
[あの子の近接武器槍でしたっけ。]
「うん。和槍。」
蒼天宮内の当代主師にあてがわれた階層にある遥夢の国王執務室。
遥夢が起きた15分後から3時間以外は部屋の主以外に誰がしかが居る。
この日も神子が、執務室のソファでいろいろな資料を広げていた。
「あー。はーるー。これ東条日本から。新天皇の即位礼正殿の儀と、翌年のオリンピックへの招待。」
[両方出席で返しておいてください。…もう一枚有りますね。あ?なんで僕が東条日本の国際会議に出なきゃ行けないんですか。]
今章が公開されたときにはすでにこれを読んでいる諸兄の時間は2019年の7月を過ぎた頃だろう。とおもったら、いつの間にやら、年が明けたよ。
まあいいや。2019年の6月末にあった大阪の国際会議。同じものが東条日本でも行われることになった。それに出席を要請されたのだ。
「良いやん。出れば。東条日本は大和会議副議長国だし、うち今の強気な政府すきやなぁ。」[内政の長がそんな気楽で良いのでしょうか。]
「しごとがこない~。時官、空官、地官、西官、北官、あと、3Cもうちの仕事が来ない~。因みに先言っとくと国際会議は、ハル指名だからうちが名代での出席はむーりー。」
今章公開時点では東条日本世界を舞台として展開する物語はまだ、20世紀前半あたりのため、東条日本世界についてもう少しこちらで記す。
極東アジアにある国家は東から、日本、韓国、百済、北朝鮮、中国の5カ国。この中で政経軍ともに最大規模は百済島を除く太平洋(支海を含む)上の全島々とオセアニア唯一の大陸を有する日本。国土は狭いが、政経軍ともに世界でも上位に食い込む大国である百済と国土はでかいが、一党独裁による弊害が酷い中国がにらみ合い、何をとち狂ったか、自分たちは日本と対等かそれより上だと勘違いし、上から目線の朝鮮半島国家。
そんな5カ国なのでうまくいくわけがない。
史実と違い、東条日本世界の香港は島と言うことと、1800年代に起きた英清戦争(俗に言う第一次阿片戦争)における賠償として、英国に割譲され、「中国側は今後もし国体が変わろうとも、その国家が、清の後継を主張し、中国大陸を領土とする限り一切領有権を主張することは出来ない。」と明記されている。日本では気軽に行ける英国として人気がある。
[それここで書いて、喜ぶ人が居るか甚だ疑問ですが、あなたが満足なら、それでいいと思います。それで、リンに鍛える槍ですが、、やはり、鉄芯の見た目は木柄で?]
「そうやねえ。それも良いかなあって思ったんだけどさ、纏わせる木材に悩んでて。
ほら、あの子下手に力込めると、すぐに数万度とかいくから。
それでね火車杵とかどうかなあって。密度的にも。」
[火車杵ですか。良いんじゃないですか。あれなら、下手すると恒星の表層に生えた一本が、一つの恒星系を闇にたたき落としたこともあるぐらい熱に強いですからねえ。まあ、仕入れは真都の方に発注する必要は有ると思いますけど。というか、鳴滝が、発注したらしいです。神子の執務室リフォーム用もかねて、40/1(しじいち)を40セット。]
「[あほですか。]」
40/1は直径1m、長さ40mの丸太を指したもの。
火車杵という木は最大で直径15m高さ450mまで成長する。そして、なぜかものすごく高温に強く、好んで恒星表面に生える。恒星内の水素から自前で酸素までを作り出し、そのまま水を作って生活する。生えている恒星が死を迎えると、木も死ぬわけだが種は宇宙空間にばらまかれ、木そのものは、専門の回収業者によって材木商に卸される。
「そういえば、鳴滝のお見合いにシュレックが居たそうだな。」
「あー。お互いに知り合いだから気楽でしょなんて感覚で紹介されたらしいけど、お互いを知っている人からしたら、それはた迷惑でしかないからなぁ。」
[なんですか、それ。]
「ア○ヒ、○ゥー○ァードゥオッ○ゥァアア○。さて、この伏せ字でわかる人いるかねえ。因みにテンゴリッター。」
[それなりにはいるでしょう。で、なんで、2本もあるんですか?そしてなんで、開けやがりましたかこの銀色民族衣装は。]
神子が取り出したのはあの辛口発砲麦茶であるが、普通は数人で分ける量を。
[つまみは…すっきですねぇ。そのブランドのミックスナッツ。何ですか。一人一缶?足りますかねえ。へえ。真朱彌さんにもらった岩塩。もったいないから、砕きたくないと。
ほんとにあなたの真朱彌さんへの犬っころ具合は変わりませんね。]
「で?」
いきなりこれで始めるのが神子クオリティ。
[あいっかわらずいきなりですね。まあいいですよ。北浜同窓会をまた行おうって考えです。]
「前回から1000年たってないよ。」
「やらんよ。あれ準備面倒だし。」
[ほかの同窓生同士の予定調整も時間かかりますからねえ。]
え~。
「ここまでで書き始めから1年以上たっているため最初の計画を忘れています。」
主師の7人はよくメタいことを言う。
まあ正直に言うと、前段落書いた時点でネタが無くなりました。
「で?」
.5Lは何本開けました?
「あーうちが4本でしょ。で、あの弩天然国王が23本。」
ざるにもほどがある。34.5Lもどこに行ったし。
「むかーし蓋だったんよ。一切飲めなかったの。それが、有るときうちらの素体を生成してくれるところで素体の遺伝子設計を徹底的に確認していたら構造に一部配列ミスが見つかったらしくて、それを修正したらざるを通り越して枠よ。」
えー…(汗)
「区切れば?ちなみに現時点で書き始めから2年以上たってます。まあ、本当はまとめて個々でやろうと思ってたネタとかを、やれ「よく有る架空戦記 の様な物」だの「よく有る国家転移物 の様な物」でやってるから個々に各ネタがないんよ。」
[そういえば「神応鉄道紀行」もありましたよね。]
あれは蒼伊牧本線と蒼春線が終わったら区切りで完結扱い予定。
[それじゃあ、これもひとまずここで閉めましょう。]
どうもどうも。お久しぶりでした。リアルのお仕事でいろいろありましてね。ま、この物語はこういう感じの超緩ーい感じの進行速度です。
お願い
うちの素っ頓狂集団がおじゃまして観光してもいいよっていう心の広ーい世界(物語)を大募集中です。逆にどんどんうちの素っ頓狂集団を連れて行ってください。
シリアスなお話をシリアルにしたい方、鬱フラグを盛大に分子消滅させたい方、なんかすんごいノほしい方、どんどん使ってください。
登場させたら教えて頂けると喜びます。
あ、それぞれの性癖上銀色民族衣装以外はノクターンに非常に不向きですのでご了承を