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  作者: 高壁護
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「明日、個人的に訊きに行こうかなー」

少し考えてから寝床に入る。


「あのー、先生」

「何だ、まだ調べてんのか」

「いや、調べてるのは階段の事故です」

「あー、最近増えてるらしいからな。学校でも注意喚起してるんだけどな」

「もしかしたら、事故じゃなくて事件の可能性もあるわけでして調べてます」

「あんまり余計なことするなよ、問題になったらお前だけでは済まされないんだからな」

「事故の被害者に共通点があるか調べてたんですけど、被害者に上の兄弟がいるかどうかなんですけど」

「それはな、個人情報だから教えられないの。知りたかったら個人的に訊きに行くべきだ」

「これだけ教えてください。その人たちがこの高校の出身かどうか」

「だから個人的に訊きに行けって」

やっぱり訊きに行かないといけないのか、仕方ない自分の自慢の足を使おう。



「何か分かったって本当か?」

俺は岳を呼び出して、報告に入る。

「一応、共通点だけは見つかった」

「それで何なんだよ。その共通点って」

「被害に遭った人たちにはそれぞれお兄さんもしくはお姉さんがいる。この高校出身のな。そして、不思議なもんで死んだ男子生徒と同級生だった」

「えっ、つまりこれは復讐ということか?」

「その可能性がかなりある」

「全ての原因は五年前にあるんだな。なら尚更調べないといけないじゃないのか?」

「ただ、簡単に会えるとは限らないし、死んだ男子生徒と同じクラスメートの可能性も百パーセントではないから、五年前に繋がるかどうか分からない」

それでも、今回は進展した気がする。


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