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  作者: 高壁護
3/7

隠してるそれ

「グーグルに問い合わせしてみるか」

困ったときのインターネットは頼りになる。

「淡菜高校 事故死」

スマホでフリック入力して検索する。

「何か載ってる?」

「一応、記事みたいなのは少しだけ残ってるけど、多分大したことは書いてなさそう」

事故が起きたという事だけは書かれているが、それだけで大体終わってしまっている。その後に関しては特に記事としては挙がってない。

唯一挙がっているのは、ただの事故と判断したと書かれているだけの記事だった。

「やっぱり事故なんじゃないかな?」

俺は諦めそうになっている。というか、練習をしたいと思っているため、自分にほとんど関係ないことでなるべく時間を割かれるのは嫌だ。

「いや、絶対何かあるはずだ」

「何でそこまで必死なんだよ」

「必死だったら何か悪いのかよ、絶対何か隠してるだろ。俺は知りたいんだよ」

そもそも何故ここまで岳は知りがってるんだ?

何故、最近階段から落ちる事故が増えてんだ?

何故、五年前の事故は起こったんだ?

一つ一つ謎を解いていかないと、行き詰まってしまうのは必至だ。今、解けそうな謎は。

「とりあえず、階段の事故について調査もしよう」


階段の事故は日によって様々だ。

昼休みだったり、放課後だったりと授業の途中だったりと傾向が全くよめない。単純に足を踏み外すならここまで多くはならない。

つまり、人為的で故意的な事故の可能性もある。とりあえず被害に遭った人について少し調べるか。


「事故は全部で十三件。男子は四人。女子が九人。死んだ人はいないから全員怪我をしているだけ」

「この十三人に共通点はあるのか?」

「特にこれといったものは無かったかな。部活もバラバラで、学年が二、三年だったぐらいかな?」

「つまり、犯人は二年生か三年生ってことか?」

「まあ、妥当だろうな、一年だったらそいつは確実に精神的に異常があるだろうな」

「共通点が無いってことは無差別ってことか。やっぱり噂が本当なのかもしれないな」

「幽霊は何も出来ないだろ」

「じゃあ、誰かがやってることだな」

「その前に練習しにいくぞ。一応、キャプテンと副キャプテンなんだから待たせると悪いし」

このあと、練習を夕方まで続き、結局進展のないまま今日は過ぎ去っていった。


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