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第24話「きのうのぼくは、ぼくじゃない?」

ぼくらは毎日少しずつ変わっています。顔も、体も、考え方も。それでも「ぼく」と言えるのはなぜなのでしょう? この話では、そんな不思議を縄跳びやロープの入れ替えをきっかけに考えてみました。


このロープ、もうボロボロだね。全部取り替えないと」


体育倉庫で、アスが縄跳びの古いロープを手に言った。

「でもさ、ロープの持ち手は残して、ロープの部分だけ変えたら、それってまだ“あの”縄跳びかな?」


「うーん、持ち手だけ残ってれば……まだ同じ?」


「じゃあ持ち手も壊れて、ぜんぶ新しい部品に取り替えたら?」


「……それは、もう別の縄跳びじゃない?」


アスはニヤリと笑った。


「それ、テセウスの船っていう有名な思考実験だよ。全部の部品が新しくなっても、元のものと呼べるかって話」


「……でも、ぼくらの体もさ、細胞って何年かで全部入れ替わるんだよね?」


「そう。だからね、きのうの“ぼく”と、いまの“ぼく”は、ほんとはちがう“誰か”かもしれないんだよ」


「……ちょっと怖いな、それ」


「でも安心して。ぼくの中にはちゃんと“ぼく”がいる。そんな気がするから」


タケルは、体育倉庫の曇った窓から夕焼けを見た。

色も、音も、気持ちも変わっていくけど……どこかでつながってる気がした。

「ぼく」って何なんだろう。ぜんぶ変わっても「ぼく」って言えるのって、ちょっとふしぎ。だけど、ふしぎだから、ちゃんと考えてみたいんだ。



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