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アリサの異世界スパイ大作戦  作者: アーサー・リュウ
異世界でスパイな生活
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異世界でスパイな生活-4 初めてのミッション


「バディですわね。よろしくですわ」


そう部屋を出たエリザはそうどこか上からものを言うようにアリサにそう言った。


アリサはそんなことは気にすることもなくニコッと笑みを浮かべて今から始まるミッションに期待を寄せていた。


「よろしくです。エリザちゃん」


どこかそう親睦を深めようとそうちゃん付けをしたがエリザはどこか不満そうな顔をした上でこう言った。


「足を引っ張らないでくださいね。アリサーーー私は、スパイ養成学校をちゃんと出てますのよ....ま、いいですわ。いきましょ」


「へぇーそういうのがあるんですね!すごい!どんなことしたんですか!?」


スパイ養成学校と聞いて、アリサはどこか羨ましさも出てきたがどんなことをしたのかがすごく気になったーーー


でも、呆れたような顔をするエリザは行きましょうという一言だけ言って廊下を歩き始めた。

アリサはそんな態度は別に気にすることはなくルンルンとしながら、追いかけるように歩き始めた。


ダニエルから尾行のターゲットはRINS6が入っている、海軍省の同じ建物の部屋にいるらしく怪しまれないように確認をしに行くことにしていた。


書類を持ってるエリザと海軍の制服を着るアリサが喋って歩いていればこの場所ではあまり場違いにはならないようだったーーー


廊下を歩いていると曲がり角からそのターゲットであるアドルフ・ルートベルド中佐が現れて思わずアリサとぶつかる形になった。


「あ!失礼しました!!」


海軍で習ってる通り、彼が一応上官に当たる人物なのでアリサはそう答える。

ルートベルドは驚いた表情をして、アリサに対して申し訳なさそうにこういった。


「いやいや。すまないーーー怪我はないかな?」


「はい。大丈夫です中佐!!」


「あ、あははは。それならよかったーー」


ルートベルトはそういってどこか恥ずかしそうにしながら、アリサとエリザの顔を見てそう返事を返した。


アリサは彼が多分、目の前にいる美少女二人に見惚れたのかなとふと感じた。


そんなことを思ってると彼はアリサを見てこう聞いたーーー


「もしかして、第三教育部出身の配属されたばかりの秘書官かな?」


それを聞いた、アリサは敬礼をしてこういったーーー


「はい。本日は本省の方に異動してきました!」


「そうなのか。妻が第三教育部出身の元秘書官でねーーーもしかしてって思って。頑張ってね」


「はい。ありがとうございます」


ルートベルトはアリサの元気のいい返答を聞いてうんうんと頷いた後、腕時計を見てこういった。


「少し立ち話をしたかったが...ちょっと急いでるからーーこれで失礼するよ」


ルーベルトがそういったので、エリザが手に持っていた封筒を彼に手渡した。


「中佐。これ、懐から落ちましたよ」


ルーベルトはそれを着て驚いた顔をして、パッと奪い取るようにその封筒をエリザから取るとこういった。


「これはすまないね」


ルーベルトはどこかその封筒を受けるとホッとした様子で、

そそくさとアリサとエリザの横を通り抜けて少し早足になって廊下を歩いていった。


彼が見えなくなったのを確認してから、エルザがこう言ったーー


「行きますわよ」


「オッケーです」


アリサはそう返事を返した。

そして気になったことをエリザに聞いた。


「さっき、あの封筒はなんだんですか?」


それを聞いたエリザは驚いた表情をしてこう言った。


「よく気がついたわね....私があの封筒紙を見てたのを」


「私がぶつかった瞬間に一瞬見えただけだったんですけどね」


「あなたもやはりやるわね....」


感心したのかエリザはうんうんと頷いてこう言ったーーー


「詳しくはわからなかったけど...密書みたいだったわ、海軍の機密文書の押印らしきものは透けて見えてたけわーー」


「これは怪しいですね。じゃあ、早速変装して行きましょう」


それを聞いた、エリザはどこか驚いた表情をした後、アリサは彼女を手を握って6課の部屋に戻っていったーーー


6課の個人ロッカーにはそれぞれ、色々な服が用意されていてカツラや帽子なども置いてあった。


アリサは自分の持ってきた鞄から、服と靴を取り出してどれにするかを考え始めていた。

行動の早いアリサにエリザはどこか圧倒されていたが、すぐに服を選び始めたーーー


「じゃあ、おめかしとしましょう」


アリサはノリノリで服を選び化粧を直して、エリザに声をかけた。


「私はオッケーです!多分、この格好ならさっき覚えられたとしてもわからないはずです。えっへん」


エリザはアリサの雰囲気の変わりように驚いていた。

全くの別人のような感じで、街に普通にいそうな少しおしゃれな娘という感じに変身していたからだった。


「軍人感が全くない....すごいわね」


「私の得意技ですっ」


アリサはスパイマニアすぎて、変装を学ぶためにファッションや化粧といったものにかなり興味を持っていて前の世界でかなり練習してきた類だったーーー


「これはスパイ養成所でやらないわ....アリサ、やるわね」


「へぇぇ...どうもどうも」


そう照れるとエリザはどこか悔しそうな感じはありつつもどこか、自信ありげにこういった。


「でも、尾行で脚を引っ張らないでよね」


「むーそれは確かに....」


エリザは多分、養成学校でただけあってもしかすると実戦経験も少しはあるのかなとアリサはふと感じて、自分がまだ妄想と映画でしか尾行なんてしかことないことと比べてどこか負い目を感じたが...


「でも、やるだけやって見ます。頑張りましょエリザ」


アリサはそう目を輝かせて、ひと足先にスパイをやっているであろうエリザの手を掴んでそう言った。


「まぁーうんーーーそうですわね...私も訓練はやりましたけど、実際は初めてだから頑張りますわ」


「うんそうですね!...てえ?....エリザも初めてなんですね!じゃあ一緒ですね」


アリサは同じだったことがふと嬉しくなって、今から始まる初任務に期待を膨らませ始めて表情がニコッと微笑んでいた。


それを見たエリザはどこか呆れたような顔をしてこういった。


「あなたには緊張って文字はないのかしら?」


それを聞いたアリサはウィンクをしてこういった。


「うーん。だってワクワクしてるですよーやっちゃいましょー

美少女スパイ大作戦の始まりですっ」


「はぁー大丈夫なのかしら....」


マイペースでポジティブすぎるアリサとは対照的にエリザはため息をついた。


アリサとエリザは変装...というよりはほとんどお色直しだがさっきとは全然雰囲気が違う別人のようになって海軍省の建物を後にして、仕事を終えて退勤していくルーベルトの後を追うことにした。


ルーベルトに気が付かれない距離を保ちながら、アリサは腕時計を見てこういった。


「まだ、18時ですね。あと2時間どうするんでしょう?」


「それも探りますわよ」


そう簡単に会話を済ませるとルーベルトの足は宝石店に向かって行くのが目に入った。


アリサとエリザは店に中に入って行ったルーベルトを確認して一度、その宝石店を通り越してルーベルトの見えない位置で立ち止まった。


横までルーベルトを確認したエリザがこういった。


「入口が見える位置で出てくるのを待ちましょ」


「了解です!」


アリサはそう言って入り口の前に行こうとしたところでエリザが手を掴んでそれを止めた。


「近くじゃまずいですわ。見渡せる場所がいいわーー」


エリザはそういうと、宝石店から道を挟んで反対側にある本屋を指差した。


「あそこなら長居しても怪しまれないわ。私は...一度、宝石店に入って選ぶフリをしてルーベルトの様子を見てくるわ」


「了解ですっ」


アリサはそう返事を返してカフェのテラス席に座ってコーヒーとケーキを楽しむことにした。

アリサ「新年が始まりましたね。エリザ!」


エリザ「ええそうね。初めての年越しとそして実戦...なかなか緊張ですわ」


アリサ「うんうん。ですねですね!ところで、なんでこんなターゲットと距離を取るんですか?」


エリザ「はぁー。そうか、アリサは養成学校とかは出てなかったのでしたわね。

遠くても割と見えるでしょ?あまり近いと警戒されちゃって尾行の意味がないって習ったの」


アリサ「なるほど。そう言った感じなんですね!新兵訓練の野戦演習の時の偵察任務と似たような感じなんですね。理解しました」


エリザ「なーんか違うような気が...でもまぁ。いいわ。アリサはそこから見張って。私は近づいてくるから!」


アリサ「じゃあ。みておきます!次回、イーストブロック。そういえば、ターゲットはイーストブロックのスパイと合う可能性はあるってことなんですねよ。イーストブロックのスパイどんな人なんだろう...」

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