黄金のハートを持つ紳士-11 地下の秘密基地へ
エリザとブルースは窓のない護送車に乗せられて車に揺られていた。
唯一ある窓は運転席側で、ブルースはそこから外を覗きながらエリザに言った。
「まさか、キミも一緒に獄に入ってくれるとはなかなかいきな計らいだな」
「ええ、全くそうね。ところで今どこに向かってるのかしら?」
運転手はアキラとは面識のない警官だそうで、一応上席になるアキラが助手席に座っていた。
ガタンと大きな音が聞こえアキラがこう後ろに座る2人にこういった。
「おい。喋るなよ」
そう厳し刑事が普段通りに言うように一言だけいうとエリザは尻込みしてしまったが、ブルースが逆に彼に話しかけた。
「それは困ったな。仮に彼女は俺の恋人だ、近くにおいたやつが悪いんじゃないのか?
まーそれはそれとして...えらく長く走ってるが本局から拘置所まで少し遠くはないか?
横の刑事は置いておくが、運転手の君....幾らで雇われてる。
こんなチンケな仕事する以外なら、俺の運転手にでもならないか?今の給与より0一つ上乗せしてやるよ」
ブルースがそういうとアキラはバンと扉を叩いて、おいと怒鳴った。
しかし、それもどこかブルースの意図があるように感じ全く動じてない運転手をエリザとアキラは見て何かを変であることを感じた。
車はあるトンネルのような場所に入り込んで車を止めた運転手はこうアキラに告げた。
「すいません。ジンボウさん....家族がいるんですーー彼らに従ってください」
「おい。どういうことだよ」
アキラがそう言った時だったーー
一気に周りが明るくなって車の周りに重武装の兵士に囲まれていることにアキラ、エリザ、ブルースは気がついた。
エリザはその兵士達が持っている武装を見てこう呟いたーー
「東でも西でも使ってない装備ですわーー」
ブルースもそれをわかっているようで、うんうんと頷いて繋がれた手錠を何事も内容に取り外してアキラにこういった。
「なー刑事さん。武器ありのステゴロの喧嘩ってしたことあるか?」
「ああ、あるよ。殴り倒すだけだからなーー」
雰囲気の変わった、アキラとブルースを見て運転手はヒヤヒヤした目をしていたが取り外した手錠を見せてこう言った。
「心配するな。お前は巻き込まね。とりあえず、車の扉の鍵を開けくれないかそれだけしてくれればいいーーー」
運転手はそれを聞いて、車の鍵を全て解除するボタンを押した。
鍵があく音がしてブルースは車から降りようとした時にこういった。
「後日、俺の会社に履歴書を持って来てくれ」
ブルースはそういうなり護送車から降りて手を挙げた。
それに続いてエリザも車から降りて、アキラも車から降りたーーー
どこかの地下施設のようで車を囲むように四方に銃を構えた兵士が8人ほどいることに3人は気がついたーーー
「ブルース・ブライアント....まさか、まだ隠し持ってたとは?」
そう装備が周りとは違うリーダー格の兵士がそういうとブルースは周りを見てこういった。
「どうやら。歓迎してくれるようだなーー取引はできるかな?」
「舐めるな!」
そうリーダー格の兵士がいってブルースの頬を殴ろうとしたがブルースはそれに対して殴り返して彼を抱き抱えて人質に取るようにした。
「ダメダメだ。仮にも俺はこの街のギャングの王様だーーー舐めてるのはお前らだろう?」
ブルースはそう言うとどこからか取り出したカミソリを兵士の喉元に当てて他の兵士達を牽制した。
「取引だ。どさんぴん共、案内しろーーー」
そう言った瞬間1人の兵士がブルースに向けて銃を撃とうとするのを見てアキラがその兵士の顎に右ストレートをお見舞いした。
「け、面倒だなおい。仮にも現職の警察官の前で殺しなんかさせねーよ。
おい、さっさとお前らのボスのところに案内しな」
完全に勢いに乗っているブルースとアキラを見て、エリザは困惑していたが....
敵対する意思はなくなった兵士達は銃を捨ててブルースとアキラの指示に従った。
リーダー格の兵士を人質に他の兵士達を全員を護送車に詰め込んだあとブルース、エリザ、アキラは施設に中に入って行った。
「地下にこんな施設があったとはね驚きよ...」
色々な機械が置いてある工場のような施設内を歩きながらそうエリザは呟いた。
ビッグアップルの地下にオクトがこのような秘密の研究所か基地を作っていたのに東西のどっちのスパイ組織のその情報の詳細については全く持っていなかったので驚いていた。
エリザは隠し持っていた通信機を使って、地上にいるアリサ達と連絡を取ろうとしたが....
「電波がうまく送信できない....」
エリザは通信機を使い周波数を変えていろいろ試したがそれも送信ができていないようだった。
「おいおい。ジャミング電波がここは飛んでるんだ。外とは遮断されてるんだ...」
そう、ブルースに連れられている兵士がそう言ったーー
「オクトはそのようなこともできるのね...軍用とそう変わらないってことねーー」
エリザはそう言ってまた、兵士の装備などをみて納得が言った。
どう考えても最新そうな装備を身につけていてそれは武器以外でもそう感じられた。
「オクトはそこら辺のテロリストグループとは違うのね....」
「ああ、そうさ。なんてやってーーーオクトはな」
兵士がそう何かを言おうとした瞬間、急に痛みを堪えるように悶え始めた。
ブルースは咄嗟に彼を地面に投げ飛ばすように突き放すと床で兵士は悶え苦しんだ。
「あ、くそーー俺は何も....」
兵士はそう言った後事切れたようで一切身動きが取れなくなったのをみて、ブルースがこう言ったーーー
「不適合者か....」
ブルースのその言葉を聞いてエリザとアキラは首を傾げたが、パンパンと手を叩く音が聞こえて3人はその方向に目を向けた。
手を叩いていた銀髪でロングヘアの中性的な見た目をする優男はニコニコ止めみを浮かべてこう言った。
「ご明察。さすがブルース・ブライアント....」
「いやでも知ってるさ....一応はうちの者が開発した物だしーー
それに...の時と同じに見えたからなーーー」
「でも、彼女は...適合者だったからね....それを壊したのはーー」
その言葉を聞いてブルースは目の色を変えて吠えるようにこう彼に言った。
「お前に語られるのは1番腹が立つ....やっと見つけた....お前、オクトの幹部だろ?」
ブルースはそういうとカミソリとナイフを持ってその男の方へ突っ込んで行ったーーーー
ブルースからは隠れもしない殺気が溢れ出てそれを感じたエリザは一歩引き気味になっていた。
優男はニコッと笑みを見せてから。
お辞儀をしてこう言ったーーー
「紹介が遅れてた。俺は、アクレス。オクトのビッグアップルを管轄するエリア長という感じだーーー
なぁ、ブルース・ブライアント....新しい研究結果ってガセだろ?
あの研究はあれで完成のはず」
ブルースはそれを聞いてないであろう状態で、カミソリでアクレスの喉元に斬りかかった。
アクレスはハッとした顔をしてそれを交わして距離を取ってこう言った。
「おいおい。まだ、話が終わってないぞ」
「うるせぇ...俺はこの街にいるオクトのやろうは全員殺すと決めてるーーー」
「アリシアの件...そこまで根に持ってるなんてな」
それを聞いたブルースは目の色を変えてさっきよりもさらに殺気に満ちた表情をしてアクレスの喉元のナイフを突き刺そうとした。
その殺気にエリザとアキラは動けなくなっていたが、アクレスはひらりと驚いた顔をして交わした。
交わした後もブルースは追撃を試みたがそれは全てスレスレで避けられていた。
「お前にアリシアの名前を言われたくはない!!」
ブルースはそう吠えるようにいうとアクレスはため息をついてこう言ったーー
「お前、そこまでなるとはな...あの実験結果はやはり触れるのはよくはなかったか...
だがしかし、ここでお前を消しておけばビッグアップルの覇権はオクトのものだな」
アクレスがそう言って指をパチンとならすと2人の黒づくめの大男が壁をぶち破って姿を表した。
「どうやら、この前ブルースの家でぶっ飛ばしたやつより強そうだな」
そう大男を見てアキラは首を回して身体を動かす準備をし始めたーーー
アクレスはそれを聞いてどこか勝ち誇ったようにこう言った。
「ご明察だ。アキラ・ジンボウ刑事ーープロトタイプじゃない、実戦実験を終えた出荷用の物だ」
アリサ「わわわ!なんか、大変なことになってますよ」
ケイ「そうだな...急いだ方がいいな。ダニエル!」
ダニエル「ええ。ケイ!急ごう」
ミレーヌ「あれ、ところで私は...?」
アリサ「確かになんか出番ありませんでしたね...護衛役でしたよね」
ミレーヌ「うん。そうよね...とにかく、私は装備を整えたからいくわよ」
ダニエル「作者が忘れたというのは...極秘情報か」
タカノ「おい!それ言うなよ...とりあえず、強敵現るだなーーー次回、オクトの兵器。ラストまで、突っ走っていくぜ!」
アリサ「ちょっと待って!タカノさん!主人公私ですぅっ!」




