黄金のハートを持つ紳士-7 拳骨刑事諸悪を見つける
アキラは以前起こったブルース・ブライアントに関わる事件の資料を読み漁っているとある人物にたどり着いた。
それは彼の恋人であり婚約者であったアリシア・レンボーイと彼女の伯父であるモーガン・レンボーイ博士二人であった。
彼等の一族は代々、ブライアント家に使える薬師の家系で、モーガン・レンボーイはブルースの傘下企業出会った製薬会社で代表をやっていた。
その会社には黒い噂が絶えなく、麻薬やら違法薬物の製造を行い市中の売人見渡すなどを行ってたとか。
証拠こそはないが、ウエストブロック政府との密約で何かを作っていたという噂もあった。
レンボーイ博士はアリシアの事件の後失踪している。
アキラは膨大な捜査資料を見て、アリシア・レンボーイの死亡事故についての情報を集めていたーーー
「事件が起こった場所は....郊外にある旧ブライアント邸かーー行ってみるか」
アキラはそう呟くようにいうとテーブルに置いていた冷め切ったホットコーヒーを一気飲みして、オフィスの外に出たーーー
「ジンボウ警部補?どちらに行かれるんですか」
そう、若い後輩の刑事に呼び止められたがアキラは足を止めずにこう言って横を通り過ぎていった。
「ちょっと、前のブライアント邸に行ってくる」
「分かりました...ですが、あそこは現在、局長命令で立ち入り禁止じゃありませんでしたっけ?」
アキラはそれを聞いて、確かにそんな話があったのを思い出したが....
「まぁー適当に見繕ってくれよ。今度飯奢るからさ」
「マジっすか!了解です!」
後輩刑事はアキラのその言葉を聞いて少し喜んだ絵がを見せて、デスクに戻って行ったーーー
アキラはあまりのちょろさにどこか心配になりながら車庫に向かい車で旧ブライアント邸に向かった。
市内からだいぶ離れた場所にある森の中にひっそりと存在している、元々はこの地の領主貴族が別荘地として使っていた場所で、今は少し廃墟気味になっている。
車を走らせて1時間と少しぐらいになって、目的地に到着したアキラは...
寂れてはいるものの立派な門と奥に建っている屋敷を見ながらこう呟いた。
「相変わらずご立派なことだな....確か、アリシアの死亡事件以来人は入ってないんだったな」
人の手が入らずに数年はやってるので、雑踏なのが伸びきっている建物に向かう道を歩き始めたーー
警察の寂れた規制線を潜って門を通り抜けて、薄暗い建物の中に入って行ったーーー
エントラスは吹き抜けになっていてざっと3階建ての1番上の廊下を見下ろすことができたーーー
「ここに落下して頭を強く打って死亡って...資料には書いてたなーー俺はそういえばあの時はまだ制服だったから、捜査にはあまり関わらなかったがわからなかったが.....」
アキラはそういうと上をを見上げて、落下したと思われる箇所を確認した。
3回の手すり部分が派手に壊れているのが見て取れて...あの場所から落ちたであろうというのは予想がつけたーー
「さて、何か武器に繋がるものはあるだろうか?」
そうアキラが呟いた時だった、異様な空気感を感じて前に転がるようにしてその場所からの離れた。
後ろを振り返るとーー
黒ずくめのいかにもやばそうな3人組が手には警棒を持って身構えていた。
アキラは懐から拳銃を出そうとしたが....
「あーもう...忘れたかーーーおい。お前ら凶器所持罪の現行だ、それに俺が刑事って知ってのことなら公務執行妨害だからなーーー」
アキラはそう言ってため息をついて懐から警察バッジと袋を取り出してこう言った。
「面倒臭いから、そこに跪いて武器をこの袋に入れろ」
アキラはギャング奴らであれば、それを聞いて大体は何かしらリアクションがあるんだが、彼らは一味違うようだったーーー
よく見ると彼らの目には明確な意思というのが感じられた。
現場で出会った経験で言えば....プロのヒットマンや訓練されたテロリストという感じだ。
アキラは警察バッジを懐に戻すそぶりを見せて、1番近い男に投げつけ一瞬怯んだ瞬間に右ストレートをぶち込んだ。
「どんなに意思があろうが、脳を揺らせばことキレるんだよーーー刑事舐めんなよ!!かかってきな、ど三品ども...相手してやるぜ」
アキラはそう言って構えると続々と同じような格好をした人物が屋敷に入ってくるのが見えたーーー
「はぁ!どこにこんなにいたんだよ!!」
アキラがそう叫んだ時だった...
玄関から堂々とあの時に見かけた日本人の少女が現れた。
彼女はゾロゾロといる武装した黒ずくめの軍団を見て一瞬固まったが、1人が彼女に襲い掛かろうとした時綺麗すぎる3回転ぐらいくるくると回って後ろ回し蹴りを決めて、襲ってきた相手を吹き飛ばしていた。
「アチョー!」
と言って構えを取ったーーー
そして、アキラに気がつきこう言った。
「あ、刑事さん何でここにいるんですか!?
とりあえず、あの!ちょっとやばそうなので手伝います!!!」
突然の動きで戸惑ったが、どうやら彼女は強いらしいのはわかったので1番近くにいた黒づくめの男を殴りつけてノックダウンさせたあとにこう返事を返した。
「頼んだ!」
「まかせてください。こう見えてもテコンドー二段ですので」
アキラがそういうと武装軍団はアキラと少女に向かってそれぞれ攻撃を仕掛けてきた。
2人はそれを手こずりながらも蹴散らして言ったーーー
最後の1人を少女の蹴りとアキラの拳で倒し終えた。
少女アリサはどこか嬉しそうな感じをしていたが、アキラは問答無用で何事もなかったかのように彼女に手錠をはめた。
アリサは頭にハテナが浮かんでいるような表情をしていたが、アキラがこう言ったーーー
「すまないが、素性がわからない以上は....手錠をさせてもらうよ。
君がこいつらの仲間かもしれないからな」
「え、えぇぇぇ!違いますって!」
アキラはそう言っている彼女の言葉に嘘がないことは確信できたが、どうも引っかかる点が多かったのでこの際聞いてみようと感じた。
「何でここにきた?」
「え、あーうん....」
アリサはアキラの圧力に押されて言葉を詰まらせていたが...
ため息をついてアキラはアリサの手錠を外してこう言ったーー
「嬢ちゃんの探し物は何かは知らないが...ま、ここにいてあの身のこなしってことは....一般人じゃないのはわかるーーーそれに....」
アキラはそう言った後、近くに落ちていたある物を拾ってこう言ったーーー
「見つけた。まさかこんなところにあったとはなーーーー」
「そ、それは?」
アリサはそう言ってアキラが手に取った、物を見て倒れていた男達が溶けるように消えたのを見てこう言った。
「これは...正体はわからないが、ブルースの身辺で起こる事件によくある不可解な物質とそのケースだろうなーーーなんかの薬品みたいな気がするんだなーーーこんな倒したら消えるなんて奴ら只者じゃねーだろう」
「うーうん...そうですよね....」
アキラからその小さなケースらしきものを受け取ってアリサはまじまじと見てこう言ったーーー
「これ、レンボーイ博士の会社ロゴマークですよね?」
「本当だな....じゃあ、こいつらはーーー」
アキラがそう言った瞬間んだった、ゆっくりと拍手をする音が聞こえてアキラとアリサはその方向に目をやったーーー
「さすがは異世界転生者ですね....やっぱり、そう簡単には行かないですよね」
その人物は黒いマントに身を包む壮年の男性がいた。
その彼は....
「お前は....モーガン・レンボーイ博士ーーなぜここに?」
アキラはそう彼モーガンに聞くと彼はニコッと笑みを浮かべてこう言ったーーー
「私の偉業はブルース様からやっと外れた....これで好きにやっとできるようになったんだーーーー
オクトの手を借りてこの作品を作り上げられた。新型にテストもできた」
モーガンはそう言うと床に落ちていたケースを手に取って話を続けたーー
「流石にこの強度だと...注文のレベルには達してないかーーー
でも、顔を見られてしまったからにはオクトの名において消えてもらうしかないか」
アキラはその言葉を着てモーガンにこう言った。
「どうやら、色々と話を聞きたい気がしたんだが....アリシア・レンボーイの一連の事件に関することを教えてはくれないかな?」
「お前...今の状況分かっているのか?」
モーガンはそういうと天井から1人の大男が飛び降りてきたーー
その大男はさっき戦った黒づくめの軍団と同じ格好をしていた。
それをみた、アキラがニコッと笑みを浮かべてこういった。
「どうやら悪の大ボスって感じみたいだなーーー細かい話は署で話をしてもらうか?」
「それはありがたいな〜さてでもそれは可能なことなのかな?」
「心配すんなよ。こっちには最強の助っ人がいるんだよ」
アキラはそういうと後ろを振り向いて手招きをした。アリサはそれをみてどこか期待をしたが....
アキラは徐に右の拳を握ってそれを目の前に持っていって....
左手で指を指してこういったーーー
「ゲンコツデカの登場だ」
アリサはそれをみて思わず苦笑いをしたが...
状況が変わらないことを考えて身構えたーーー
通信は流しっぱなしだったので、何かしら応援などは来るだろうと思っていたが....
大男は地面を殴りつけて床を粉砕したのを見てーーー
アキラとアリサは少し危機感を感じた。
エリザ「うーん。なかなか情報がないわねーーーアリサから緊急信号が出てるけど....」
ミレーヌ「もしかするとブライアント邸でなにかあったんだわーー行きましょう」
エリザ「了解ですわ。モーガン・レンボーイ博士の詳細が少し分かりましたわーーー
アリシアの死亡後に行方不明になって、その事業は表向き、アルフェン一家の財閥に入った後に市警察がその研究資料を一括で差し押さえてるってのがあったわ」
ミレーヌ「その情報...ウエスト政府まで上がってないわよーーー」
エリザ「市警の局長の独断命令だったそうですわ」
ミレーヌ「うーん...なかなか話が重たくなりそうだわね。とにかく、ブライアント邸に向かうわよ」
エリザ「了解ですわ。次回、オクトの影ーーーアリサ大丈夫かしら」
ミレーヌ「大丈夫きっと。いきましょう、車出すわ」




