黄金のハートを持つ紳士-1 ギャングスタ
アリサとエリザは任務でとある、ギャング組織について調べるため、ビッグアップルという大都市を訪れていた。
情報では近く大規模な銀行強盗が行われるという話を聞きそこで、イーストブロック軍から横流しられた武器を使用する可能性があるというのを聞いていた。
その武器の所在と内容、そしてブローカーを調査するのが今回の任務だった。
組織の鎮圧やブローカーの逮捕に関しては、陸軍特殊部隊と国家警察が行うという事になっていて、海軍のRNIS6は情報収集が主な任務となっていた。
海軍は今回の任務は存在を示すために無理やり海軍省が入り込んだこともあって、
少し蚊帳の外感がある感じではあるとケイは語っていた。
作戦としては、ビッグアップルのギャング組織の背後にいる人物であるブルース・ブライアントという実業家の身辺をから当たって行く事になっていた。
アリサとエリザはブルースの経営する会社の受付係として潜入は成功していてどうやって彼に近づくかを模索していた。
ちなみにミレーヌは潜入こそはしてないが、外交官秘書官としてブルースと接触する形にしている。
ダニエルは単独行動で別口でブルースの身辺を調査する事にしていた。
受付の仕事を終えた、アリサとエリザは作戦会議のために近くのパブに足を伸ばしていた。
これは決して、ただ労働の終わりに飲みに行くというやつではなく....作戦会議だーーーという事に2人はしていた。
2人とも未成年なのでお酒は飲めないが、ノンアルコールのカクテルを頼んで2人で話をしていた。
「ところで、ブルースさんって本当にこの店に来るんでしょうか?」
「さぁーどうなのかしらね?一応、ミレーヌさんはそう言ってたんだけど....」
アリサとエリザはそうどこか、当たり障りの無い会話をしながらも互いに情報共有の話をしていたーーー
ブルース・ブライアントはウエストブロックでは名の知れた盟主で、知られてはいないが....
ウエストブロックにはいなければならない経済界の要人とも言える人材だ。
超がつく大富豪で若干の30代と若いながら、その世界では知らない人はいない人物だ。
しかし、それは表の顔で裏では黒社会の一角を担う、ギャング組織とされるアークレイ騎士団の若頭と噂されている。
最近、何らかの過失致死罪の事件に関わったらしく逮捕されて収監されていたが、捜査の結果で無罪が確定して出所をしていた。
「出所してから、まだここには来てないって言ってたからくると思います」
アリサはそうどこかそう自身ありげにエリザにいうとエリザは首を傾げてこう言った。
「根拠はあるのかしら?」
「女の勘です」
それを聞いた、エリザは残念そうな顔をしてため息をついたが....
そのパブにある人物が入ってきてパブの店主がどこか嬉しそうな表情をしてこう言ったのが耳に入ったーー
「あ、久々じゃないですか!?いつものでいいですか?」
それに対して一言男性はこう答えるなり、カウンター席に座った。
「ああ、それで頼むーー」
アリサとエリザはその人物を確認すると....
潜入先のターゲットである実業家のブルース・ブライアントだった。
一部、ギャングとしての噂に聞く凶暴そうな一面を持つような雰囲気は一切感じられなかったが、独特の隠しきれない何かをアリサとエリザは感じていた。
ダンディな雰囲気を纏いながらもどこかダニエルと同じく強い何かを持っているように感じていた。
エリザがパッと動いて彼の隣に移動して声をかけた。
「ご機嫌よう。お隣よろしいかしら?」
それを聞いてブルースはうんと頷いた後、アリサの方を向いてからこう言った。
「友達は大丈夫?」
「ええ、大丈夫ですわーーー彼女、今日は用事でもう帰るって言ってましたの」
エリザはそう言ってアリサとアイコンタクトとって来たので、アリサは席を立って彼女の方に近づき、あるものを手渡してこう言った。
「じゃあ、私帰るね。明日も忙しいんだから早く寝てよね」
アリサはそう言ってエリザに盗聴器を手渡して、店の外に出て尾行ができるように待機することにした。
アリサは外で待ちながらエリザとブルースの会話を聞き取ってみることにした。
イヤリング型の通信機もあるのでエリザとの交信も可能だったので、場合によっては手助けできるように耳を傾けていた。
「君は最近うちの会社に入った、受付の子だよね。エリザベート・ロップハイム君だったかな」
「ええそうですわよ」
「なるほどな....とある知人に似てて少し驚いたんだよな。シュナイダー製薬の令嬢に似てるなーと思ってね」
そのブルースの言葉を聞いて、アリサはバレたと一瞬ドキッとしたがエリザは何事もないようにこう話をし始めた。
「よく言われますわ〜名前のせいかしら。ところでブルースさんはいつもここに来られるんですか?」
ブルースはそれを気いいて、どこかうーんと考えている感じの声を出してこう言った。
「そうだな。お気に入りだからね。久々にきたら何も変わってなくてよかったよ」
「長い出張みたいな感じですか?」
エリザはそうすんなりと彼から情報を聞くためにそう会話を繋げてみた。
ブルースが収監されてたことは一部界隈の噂になってるだけ、あまりオープンな話ではないからどのような反応が出るかが気になるところだった。
「そうだな、あまり言いたくはない話題だ。それに君たちは知ってと思ってるよーーー
何が望みかは知らないが、あまり関わらない方がいいと思う」
ブルースはそうどこか、真剣な声のトーンで言った後に席を立ってこうため息混じり言った。
「ゴシップを引っ掛けるために、美人局ときたか」
エリザはそれには引っかかったようで首を傾げてこう言った。
「違いますわよ。何かは言えませんが、私たちはあなたの敵じゃないです」
その答えを聞いてブルースはこう提案を出してきたーー
「ここで話すのも変だな。よかったら、近くにホテルを取ってるんだがそこで二次会というのはどうだろうか?」
「いいですわね」
「じゃあ決まりだな」
ブルースの返事を聞いて、通信機からトントントンと暗号で尾行の合図が飛んできたのがわかって、アリサは店から出てくるブルースとエリザを確認できる場所に陣取った。
通信はいまだに続いていて、歩きながら色々とブルースとエリザの会話は続いていた。
そして店を出た2人の前には、いかにもという高級車が止まり若い運転手が降りて2人を待っていた。
エリザの通信から行き先の情報が流れて来た。
『へぇ...ブルースさんってグレートメトロホテルのオーナーもしているんですね』
その情報を聞いて、アリサは地図で場所を確認するとーーー
道路を挟んで向かいにある高級ホテルであることに気がついた。
車ですぐそばにあるホテルに行くとは、金持ちは違うなとアリサはふと思ったが....
周りに色々と自分とは別で張り込みみたいなのをしている人物が数人いることに気がついた。
「うーん....1人は陸軍情報部?1人は記者...あと2人ぐらいはいそうだけどどうでしょう...」
そんなことを思っていると、エリザがブルースのエスコートで店から出るのが伺えた。
流れるように車に乗り込んで車は発進して行った。
尾行をしているあろう数人はそれを目で追って、1人はヒソヒソと通信機を使い会話をしているようで、1人は追いかけるようにしたが車には追いつけるわけもなくため息をついていた。
人がいなくなったのを確認して、アリサは先回りしてグレートメトロホテルに向かうことにした。
ちなみにこのホテルには長期滞在で、
ユニバーサル商事の社長...上司であるダニエルがこの町での情報収集の拠点として部屋をとっている。
アリサはさっそく、ダニエルに通信を飛ばしてブルースとの接触にエリザが成功したことを暗号で報告した。
アリサ「新しい章が始まりましたね!」
エリザ「ですわね。今回は大都会のビッグアップルに潜入なのよね...ところで、今回のその武器って何なのかしら」
ケイ「実はそこが...軍事用の機関銃と手榴弾にという情報があるがーーそれがどこに流れたかは確定ができてないのが難しいところだ」
ダニエル「これは骨が折れそうな調査な気がするよーーーそれにこのビッグアップは情報が捕まえにくよ....
とにかく、みんな情報収集を頼んだ」
アリサ「了解です!次回、もう1人の異世界人。この街にも私と同じ人がいるんですね!」
ミレーヌ「あー彼か...もしかしたら、今回の調査のキーポイントかもね」




