異世界より愛を込めて-11 恋と憧れの間
事件は首謀者の2人を捕まえたことで一気に沈静化になった。
表向きは海軍コマンドが全てのことを問題なく鎮圧した事になっておりアリサ達RINS6の活躍やイーストブロックのエージェントであるタカノは報道される事なく検閲対象になっていた。
ロスベントに関してはイースト側が身柄を拘束したらしく、ロビンはウェスト側が身柄を拘束した形になったーーー
任務を終えたRNIS6の面々は、ケイがおすすめのロブスター料理が美味しいホテルに一室にいた。
部屋に入りシャワーを浴びてアリサとエリザは用意された服に着替え直してお色直しをしていた。
「なかなかお高いお店みたいで、ドレスコードとかもあるって聞きましたよ」
アリサは横で一緒に鏡を見ながら化粧をしているエリザに言った。
エリザてを止めて、どこか驚いた表情をしてこう言ったーーー
「あ、ごめんなさい。私はその会には出席しませんわー皆んなで食べてきてくれません?」
「へぇ〜そうなんですね。わかりました」
アリサはそう言ってニコニコしながら答えた。
内心残念と思ってはいたものの、エリザがそれを断る理由を実は小耳には挟んでいた。
そのことについて聞くのは少し野暮な気がしたアリサはうんうんと頷いた。
そして、話題を変えようと思いこうエリザに聞いた。
「伊勢エビなら食べたことあるんですが...ロブスターってどんな味なんでしょうか?」
「イセ?それは何かしら?私聞いたことがありませんわ?」
「私の故郷の美味しいエビのことをイセエビっていうのをすっごく美味しいですよ」
アリサは言ったらなぜか頭の中に昔食べた伊勢エビが浮かんできて、お腹が空いてきたのを感じていたーー
ワクワクしてご褒美のディナーが待ち遠しいと思っているとエリザは用意が終わったようで、こう言ったーーー
「機会がありましたら食べてみたいですわね。私はもう出ますわーー」
「よろしくです」
エリザはそう言ってスッと出ていくのをアリサは手を振って見送った。
アリサはふと笑みを浮かべたーーー
あまり詳しくは聞いてないが、
エリザに取ってはダニエルは特別な存在なようだった。
以前目を通した資料で、ダニエルが昔の任務でエリザを救ったことがあったのは知っていた。
もしかすると彼女がただ冒険好きだからスパイになったという感じではなくて、彼に何らかの憧れがあったのかなと感じた。
エリザのどこか嬉しそうに廊下を歩いていく姿を覗き見てアリサはふと感じた、少しの好奇心が湧いて来ていたが...食欲が勝っていたのを感じた。
アリサはさっさと用意を済ませてホテルのレストランへと向かって行ったーーー
レストランではすでにケイとミレーヌが席で待っていて2人はどうやらダニエルに関する話題で会話をしていた。
アリサが来たことに気がついた、ケイはアリサが話に入れるようにさっきまでしていた話をかなり簡略化して話してくれた。
「あーダニエルにしては珍しい話をしててね。彼が、成人してない女性を食事に誘うなんて珍しいからね」
「あの男なら割と何振り構わずだと思ってたんですが....そうなんですね。私の時はちょっと強引だったんですけどね」
ケイの説明の後ミレーヌがため息をついて、どこか反論めいた感じで言葉を漏らした。
「ダニエルさんって...割とあんなイケメンだから、引くて数多な感じがするんですけどねーーー
私とかエリザには少し高嶺の花みたいな感じがって」
そうアリサがいうとミレーヌは肩をすくめてこう言った。
「ま、彼に落ちる女も多いと思うわ。私はあまり興味なかったけどねーー」
それを聞いていたケイがはははと笑ってこう言った。
「相変わらずな感じなんだな。ダニエルは。プレイボーイは卒業しますって毎回言ってるんだがねーーー
それよりも食事を楽しむとしよう。ここは私の奢りだ」
それを聞いたミレーヌとアリサは嬉しそうな顔をしてニコッと笑みを浮かべた。
ーーーー
一方その頃、ダニエルとエリザは泊まっているホテルの隣にある静かなレストランで2人っきりで食事を始めていた。
「今回の君の活躍は大いに凄がったよ」
「あ、ありがとうございます。私、ああの.....」
どこか緊張しているエリザを見てダニエルは、微笑みながらこう言ったーー
「緊張しなくってもいい。君は君でいればいいーー
ところで、今年で何歳だったけ?」
「18歳です...あの社長ーーーそれはご存知なのでは?」
エリザはそうダニエルに聞き返した、知っている方が当たり前だ。
目の前にいるダニエルは超一流のスパイで、部下として選ぶ際にそう言った書類は一通り目を通しているはずだとエリザは感じていたからだ。
ダニエルはそれを聞いてため息をついてこう言ったーー
「そうか....あと2年だったかーーーあの頃の君は怖がって泣き虫などこに出でもいる普通の少女だったのをボクはちゃんと覚えてる」
ダニエルはどこかそう微笑みながら話を始めたーー
「強くなったな。エリザ」
ダニエルの言葉を聞いてエリザは、パッと自然と視線が彼の目を見つめたーー
彼はどこか優しく嬉しそうな表情を見せていた。
そうその表情はエリザが幼い時に恐怖のどん底にいた時に彼が見せてくれた笑みそのものだったからだーー
今までどんなに辛くても、彼のその表情とその時に出て来た気持ちを大切にして辛いスパイとして教育過程を乗り越えて来た。
エリザは緊張していたがどうしても彼に伝えたい気持ちがあったので言うことにしたそれは....
自分自身が今までどうして頑張ってこれたのかという気持ちの暴露だった。
どこ書類にも載っていない、自分だけの情報ーー
「ダニエルさん。
私、あなたに憧れてましたーーーこの世界に入ったのも、またあなたに逢いたいからと思って必死に頑張ってました。
私はあなたに恋をしてたのかもしれません、
でもそれ以上にあなたのように怖がって悲しんでいる人を助ける人になりたいと思ってました」
ダニエルはそのエリザの言葉を聞いて少し驚いた表情を見せた後こう言った。
「そうか....ありがとうエリザ。
君はもう立派な業界人だーーー
その気持ちさえあれば、いずれボクを超える人材になれると思う。
ボクも君と同じで、怖がって悲しんでる人を少しでも減らす助けることをしたいと思ってこの世界に来た」
エリザはそれを聞いて少し嬉しくなって表情が綻んだ。
憧れの人と同じ思いを持っていた事に嬉しく感じたからだーーー
ダニエルは言葉を続けた。
「一つだけ僕は君に謝らないといけない。それは君の青春を奪ってしまったことだーーー
本来なら君ぐらいの歳なら、隣の席に座る若い青年なんかを好きなるべきだった感じるよ。
申し訳ないがボクは未成年は射程範囲外でね。いくら君が美してもまだボクは君に恋をする事はないよーー
また誘ってあげるよ。約束だ....次は今回みたいにはならないかもね」
エリザはそれを聞いて、ほっと胸を撫で下ろして緊張を解く事ができた。
「分かりました。もっと精進しますわーー社長」
エリザはそう返事を返したが、どこか悔しかったーー
スパイになるのと同時に、ファッションや化粧をこれでもかと研究して勉強していた。
それは、スパイとして色仕掛けの能力を上げるのと同時に目の前にいる憧れの男性を自分の魅力で落としたいという思いもあったからだったーーー
でも、どこかふと肩の荷が降りるような気持ちに同時になっていた。
まだ、終わってないことに気がつけたからというのもあったからだーーー
食事を終えて、レストランの外に出てダニエルが突然、エリザに抱きついて来たのエリザは驚いて思わずそれを振り払う形を取ってしまったーーー
「おっと、驚かせてごめんね。でも、これで約束は守ったーー次の約束もちゃんと覚えておくからね。
次はボクを落としてくれよ」
ダニエルはそう言って、何事もなかったようにホテルに戻って行くのが前に入ったーーー
ケイが表てで待って行って、どうやら2人でバーに行くような話をしていたのが耳に入って来ていた。
エリザは息を整えて、ダニエルが昔約束してくれたことを思い出していた。
それをちゃんと果たしてくれた事を嬉しく思い始めるのと同時に....
彼が食事の時の言った言葉をふと呟くように言った。
「また誘ってもらえるんですもんね....その時にはーー」
エリザはそう言ってガッツポーズをしてホテルに戻って行ったーーー
ケイ「ところでだダニエル?どうして、今回はエリザには手を出さなかったんだ?ミレーヌには振られてたが」
ダニエル「おいおい。ボクが誰それ構わずの女好きとで思っているのか?
ボクは大人の女性にしか今日もはないんだ...それに彼女は...」
ケイ「それに?」
ダニエル「有望な人材だ。変な扱いはしたくない、彼女のスパイとしての情熱は高い。
誰かのためになんてなれる人間はそういないさーーー
それに彼女はまだ未成年だ」
ケイ「それは後数年後のには対象になりそうな口ぶりだな」
ダニエル「さぁ?ボクは無作為に女性が好きなんじゃない。恋に落ちるかそうじゃないかだ、魅力的に感じればそうなりだけだ」
ケイ「なるほどな....ところで、オクトの情報は何か掴めたのか?」
ダニエル「いいやまだだ。ロビンもなかなか吐かないみたいでな....奴らの狙いがもし東西での戦争となるなら、それは抑えなければならない話だ」
ケイ「そうだな。まだ実態が掴めてないのは嫌な部分だ。まだイーストブロックの一部のタカ派の動きが不穏だからな....
とりあえず、引き続き頼んだ」
ダニエル「ええ」




