表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アリサの異世界スパイ大作戦  作者: アーサー・リュウ
異世界より愛を込めて
10/31

異世界より愛を込めて-4 令嬢がスパイになったきっかけ


エリザは子供の頃から持っているロケットを握りしめていた。

そのロケットには両親と幼少期の自分が写っている写真だったーー

そのロケットには思い出が多くある。



かつて、まだ10歳にもならない頃にエリザは何者かに誘拐された。

エリザの実家シュナイザー家はウェストブロックでは有名な製薬会社の財閥でその財閥令嬢としてエリザは生を受けた。


やんごとなき生活をしていた中で、エリザは色々な冒険譚を読み漁っていた。

ワクワクする冒険の数々を知って、自分もいつか大冒険をしてみたいと思っていた。


家の言いつけは厳しく、家と学校を運転手付きの車で往復する毎日をエリザは過ごしていたーーー


ある日、エリザは運転手と護衛の目を盗んで抜け出してーーー

街に一人で出歩いた。

高そうな服を着て首から高級なロケットをぶら下げる少女を見れば、悪い事を考える人物に捕まらないわけもなく....


エリザは一人であてもなくただ小さな冒険を楽しんで歩いていると身代金目的の犯罪グループに誘拐されついでにロケットも奪われた。

しかもその誘拐犯はただの誘拐犯とは違ったーーー


ただの誘拐犯なら良かったのだが、

ウェストブロックに潜入していた破壊工作を行うイーストブロックのスパイの一団に誘拐されたのだった。


シュナイザー家の令嬢と分かるや否や目隠しをされて車に乗せられて、牢屋にようなところに閉じ込められた。


暗くジメジメする空間は怖くて怖くて仕方がなかったーーー


エリザと同じく、色々なウェストブロックの有力政治家や企業の子女が誘拐されているのをエリザは目にしていた。


恐怖に震えながら、自分ではどうしようもなくて悔しくて仕方はなかった。


牢の中でイーストブロックに連れて行かれることを聞かされてまた恐怖で心が支配された。


イーストブロックへ拉致される手前である凄腕のたった一人のスパイによってエリザ達は救出されたーーー


怖さから彼に抱きついて、涙を流した時彼はニコッと笑みを見せてロケットを渡してくれた。


「君はとても可愛いが、僕の射程範囲外だ。後、10年後ぐらいにあったらまたハグしてあげるから。それまで、強く生きるんだ。いいね?」


彼の事はどこかで見覚えがった、

時々家に出入りしていた小さな貿易会社の社長...ダニエル・ロッソという名前を名乗る青年実業家だった。

でも、実はそれは偽りの顔で本当は凄腕のスパイだった事をエリザは助けられた時に知ってしまった。


彼のかっこいい活躍、冒険譚で読むような勇ましい姿を見て、エリザは憧れを感じたーーー

彼のようになりたい、また彼に会いたいそう子供ながらに強く感じた。


そして、警察に保護されて家に帰ると彼は忽然と姿を消し家に現れることはなくなった。


エリザは彼が何者だったのかを自分なりに調べ上げて....

彼がウェストブロックのスパイであるという真実に繋がったのをきっかけに両親を説得した上で、新設されるとある国立の学校への進学を希望した。


そこに進学して卒業すれば彼にまた会えると信じてーーー


そこは、表向きは普通の学校だったが、実はウェストブロックの諜報員を育成するスパイ養成所だった。

そして、卒業と同時にケイに出会い彼のスカウトを受けてRNIS6へ入った。


そんな憧れの人が捕まったというのを聞いて、ものすごく心が騒いでいたーー

気が気ではないのは確かだった。


本部の海軍省に戻ったエリザ、アリサ、ミレーヌの三人はRNIS6のオフィスで座りある資料に目を通していた。


資料を見ていたアリサが質問するために手を挙げてケイに聞いた。


「ロビン・コーネリウス海軍中尉。元海軍諜報員ーーダニエルの元バディなんですね。


3年前のイーストブロック潜入時に二重スパイのダブルと判明。ダニエルが抹殺ーーーこの男は何か関係あるのですか?」


「ある。ダニエルが捕まえる直前に入った通信に奴の声が入っていた。

元部下だ、間違いはないはず....ディン国のスパイ組織からも断片的だったが、ロビンに関する情報は入ってきていて奴が生きている可能性はあると踏んでいるーーー


そして、この資料の人物から犯行声明が出たーーー


現在、この男が率いる私兵部隊...3個中隊の武装したテロリストが東西首脳会談が行われている、ロザリオ島を占拠したという情報が...ラジオから入ってきた」


資料に書かれた、男名前をミレーヌが読んで驚いた表情を見せたーーー


「ボリス・イヴァノフ・ロスベント....イーストブロック地上軍の東方面軍の将軍よねーー


でも、彼は以前。ウェストブロックの外遊中にあった交通事故で亡くなったはずじゃ.....」


それを聞いたケイはため息をついてこう言ったーーー


「ダニエルが暗殺したはずだったーーーでも、こいつも生きていた。どういう経緯かわからないが....


その死人から、ビデオメッセージでの犯行声明だった。

映像はすでにウェストブロックの諜報組織で押さえ込んだが...

奴も生きている可能が高いーーー


ダニエルに復讐でもするために地獄から這い戻ってきたのかって感じだよ。全く.....」


ケイはそういうと引き出しから別の書類を取り出してミレーヌにだけ渡した。


「すまない、一部しかないんだ。超極秘事項だーーー

ロザリオ島でダニエルのビーコンが微かに反応したと、監視部から連絡がった。


今から、ロザリオ島に行き、ダニエルの救助と東西首脳の救助をお願いしたい。


事態が事態だ。

事態収集と首脳救出のためにウェストブロックの海軍特殊部隊が動いている。彼らのバックアップとダニエルのことを頼んだ」


アリサとエリザはミレーヌの手に持っている資料を見て、うんと頷いた。


「「了解です」」


「奴らからの要求とはまだ確認できていないが....上は早期の解決を望んでる....

通信は常に開いておいてくれ。私もこちらからできる限りのバックアップを行うーーー」


ケイがそういう時ミレーヌは机の上に畳まれて置いてあったロザリオ島の地図を開いてこう言った。


「ロザリオ島は元々陸軍の保有してた城砦島。私の最初の赴任地だったから、地理はわかるわーーー」


それを聞いた、エリザは島のある場所を指さしてこう言ったーー


「そして、シュナイザー財閥の元別荘地。私は昔ここで過ごしたことあるから知ってるわ....

ここからなら潜入できるわ。海岸に目立たない洞窟があるの」


エリザはそういうと、その場所のことを思い出したーー


その場所は別荘地だったのは確かで、でもそれは大昔の話でーー

エリザが過去に誘拐されて一時期幽閉されてダニエルに連れられて脱出した場所だったからだ。


エリザは息を呑んで、込み上げてくる恐怖と何か不思議な感情と焦る気持ちを抑えながらこう言ったーーー


「ここから、島の奥地に入る場所があるわ。港の施設もそこからなら近いわ」


それを聞いたミレーヌは目を丸くしてこう言ったーーー


「よく知ってるわね。私も聞いたことしかないルートだけど...大丈夫そう?」


「ええ」


エリザがそう答えると話についていけてないアリサがこう聞いた。


「軍の要塞で別荘地...?今は一体、何なんですか?」


それを聞いたミレーヌはアリサの顔を見て思い出したかのような顔をしてこう言ったーー


「アリサは知らないわよね...その時にちょうどこの世界に来た感じだったかね.....


今は、東西融和に向けた雪解けの象徴として非武装化して主要な東西会談の場の一つになってるのよ」


「なるほど...そう言った感じなんですね....常時が誰が管理とかはしている感じなんですか?」


アリサはそう疑問に感じたことを聞くとケイがどこか大きなため息をついてこう言った。


「東西の軍部が共同で管理している。非武装の兵士がいるがどちら側の連絡も連絡がない。東側か第三勢力によって占領されてたと思っていいーーー


ロスベントが東側の人間と言っても、声明が出てない以上。これが東側の意図があっても占領かもわからない。


イーストブロックも対応に追われていると聞いてるので、何かしらの内輪揉めでもあった可能性は高いーーー


これは信用できる極秘筋からの情報だが....

敵勢力はロスベントの率いる私兵部隊と聞いてる。

奴らは、私兵と言っても最新の東側の装備と訓練された人員を持っている。

そして.....我々側の離反した極秘部隊の一部が合流したという情報もあった。


東側のスパイも動いている。奴らよりも早く任務を終わらせてくれ」


「「「了解」」」


アリサ、エリザ、ミレーヌはそう声を揃えて返事をすると席から立って任務への準備を始めたーーー

アリサ「エリザって冒険好きでお嬢様なのにスパイになったんですね」


エリザ「えぇ!ええ、あとは...まーいいわ。アリサはどうなのかしら?(それもあるけど、彼みたいなスパイになりたいなーって....)」


アリサ「へへぇん...私も似たような感じですっ!エリザとは一緒にスパイやっていけそうな気がしますっ」


エリザ「そうなのね。アリサも冒険が好きなのね」


アリサ「まぁーそんな感じですっ(まさか、映画の世界のスパイが好きでスパイになったなんて、養成所出身のガチ勢に言えない....)」


ミレーヌ「二人ともはそうなのね。私は、単純に部隊を追い出された....みたいな感じだったけどね。ちょっとイタズラで催涙弾をムカついた上司の部屋にぶん投げたりしたわ」


アリサ・エリザ「「さすが、狂犬」」


ミレーヌ「もぉー陸軍特殊部隊だと少し肩身が狭かったのよぉ。

それはさておき、今回の任務....かなり難しいと思うわ。気を引き締めていきましょ。


この手の救出任務は本来は特殊部隊の任務だから、海軍の精鋭もいるから安心かもしれないけど....」


アリサ「そうですねーーーダニエルさんを助けて東西首脳の救助もやっちゃいましょ!


次回、初の潜入ミッション!乞うご期待ですっ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ