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アリサの異世界スパイ大作戦  作者: アーサー・リュウ
異世界でスパイな生活
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異世界でスパイな生活-1 異世界で美少女スパイ アリサ


この物語の主人公は桃瀬アリサという日本の女子高生。

八王子市出身、趣味は友達と立川まで出掛けて映画を見に行くとかっていう割と普通な彼女。


好きな映画の多くは、アクション映画だった。

時に彼女がシリーズ問わずスパイものであったーー


どちらかといえば友達は少なかった、同じ趣味を共感できる友人というのは限りなく少なかったからだーー


普通の女子高生をしてたけど、どこか寂しさを感じるような立場にいるのは確かだった。


恋愛とか彼氏とかにはあまり興味がなかった。

好きな男性のタイプは映画のスクリーンの中だった。


恋愛対象というわけではないがこんなかっこいい人になりたいと思ったのはキザでクールだけども、強くて熱くでも、タキシードを身にまとい華やかでそれ以外のファッションも洗礼されてておしゃれというスパイのキャラクターだった。


なぜか気がつくと異世界に飛ばされていて....

なんだかんで


「そう思う思えばもう...3ヶ月は経つんだーーー」


アリサはそう呟き、異世界に来てから書き記している日記を閉じて暗くなった窓の外を見てラジオの電源をつける。


ラジオからは軽快なジャスが流れ始めて、アリサはリズムを刻み踊りながら窓に映る自分の姿を見つめた。


こっちの世界に来てからの見た目は大きく変わった。


髪型を変えたのも大きかったが、

明るいオレンジ色の髪を伸びボブカットに切り揃えて、瞳は透き通るような青い色をしていたり、身体つきも背は高くはないが少し豊満バストがあって街を歩けば皆が振り返るようなアイドルにでもといってもいいぐらいの美少女になっていた。


この見た目になったからこそ、そしてゼロから異世界の生活を始めたからこそ過去をは過去で置いておいて、今の自分は明るく振る舞えている気はする。


アリサは壁にかけてある自分が着る海軍の白い制服と制帽を手に取った。


異世界に転生してきたのはほぼ3ヶ月前の話。

何もわからないままとりあえず巨大な街の郊外にいてたらしく、この国の軍人に保護された。


この世界には車も旅客用の飛行機も飛んでいて、ないものといえばスマホやインターネットといった類のもぐらいで...

白黒だけどテレビもあるしガスコンロもあるような剣と魔法のファンタジーとは少しかけ離れた異世界に来ていたようだった。


使われてる言語は英語似てたり文字もアルファベットーーー

でも、不思議なことに言葉と文字はなぜか喋れるし読むこともできる。


そんなこんなで、

ミレーヌというハリウッドスターかモデルみたいな長身の金髪碧眼のいかにもという美人の陸軍将校の彼女に保護されて匿うという意味でそこが海軍の秘密施設だったこともあって海軍にお世話になることになった。


コンコンと部屋の扉を叩く音が聞こえて、教官である女性の海軍下士官が開けた扉の横で立っていた。


「アリサ・モモセ水兵!時間だ。準備はいいか?」


今日は、

一通りの教育が終わってある組織への転属を命ぜられていた。

教官が来たと言うことは迎えが来たと言うことのようだった。


「あ、はい!今行きます!!」


アリサは6ヶ月に間にこの世界の常識と海軍水兵としての基礎的なものを学ぶことになった。

色々なこの国の地方があってそこから集められた同い年ぐらいの少女達との訓練と教育の日々はある意味で、訓練がある以外は送りたかった青春をそのまま送っていた。


一緒にここで訓練を行けた友達たちとはここでお別れだ。

みんな色々と違うところの赴任して行ったからだーーー


この海軍第三教育部の新人水兵たちは、

アリサと同じぐらいの少女たちで主に配属されるのは...

受付、秘書、広報、芸能といった後方部隊の水兵といった具合だーーーー

といっても一応は軍隊なので軍隊らしい訓練は受けた。


なんか聞いただけだとアリサは最初はげんなりしたが、

アリサだけは特別だったようで初めから配属先が決まっていたーーー


制服に着替えてキャリーバックを引いて外に出るとそこには陸軍のカーキ色の軍服に身を包んだ。ミレーヌが車の前に立って待っていた。


「マルソー少尉。ご無沙汰してます!」


アリサがそう彼女を呼び敬礼をすると彼女も敬礼を返してこう言った。


「すっかり、兵隊らしい感じになったなーー」


「ええ、まぁーでも...なんか、学校の延長みたいな感じですごく楽しかったですぅー」


思わず気を抜いてしまった感じでアリサはそう嬉しそうにミレーヌに言うとミレーヌはポンと腰を叩いて...

周りを見るようにアイコンタクトをとった。


周りは少し気になってる感じでアリサを見ていたーー

それに気がつきアリサは姿勢を正し直した。


それを見て周りを見渡した後


「よろしい。では、行くとしよう。アリサ・モモセ水兵。乗車」


「はい!乗車!」


アリサはそう言うと荷物をトランクに詰めて助手席に座って、ミレーヌは運転席に座り車を走らせた。


基地の敷地を出てから、ミレーヌが話を始めた。


「配属先は?」


「あ!一応、マリンセイル消防大隊の広報と聞いてます...でもそれは嘘なんですよね」


アリサはそう聞くとミレーヌは懐から封に入った紙を手渡してきた。

封筒には赤い文字で機密と書かれており、王立海軍のシンボルである王冠とクロスした二つの錨が描かれている封蝋で閉じられていた。


「私も同じく出向なった。一緒に仕事することになるわ。よろしく頼むわね」


ミレーヌのその言葉を聞いて、アリサは封を開けると一枚の辞令書が書かれていた。


アリサの本当の配属部署が描かれていた。


王立海軍諜報局第6課(Royal Navy Intelligence Service Section 6)


アリサはそれを見て自分に来た事実を少しばかり受け止め切らないにと同時に嬉しい気持ちも溢れていた。

なぜなら、まさか異世界でスパイになるとは思いもよらなかったからだ。


アリサはミレーヌにバレないようにガッツポーズをして今から訪れる道の生活にワクワクし始めた。


「新設の部署よ。RNIS6っていうみたいよ。

組織は海軍だけど。私みたいに陸軍や他の組織から色々な人を引き抜いてるって聞いてるわーーー

ワクワクするなんて変わってるわね」


ミレーヌはそう運転しながら目線を合わせることなく、アリサの心を見抜いていた。


「ま、あなたはポジティブだからかなね。でもそのポジティブさは大切よ」


「えへへ。ポジティブなのは唯一の取り柄ですぅー」


そうアリサは照れながら答えるとミレーヌは首を振ってこう言った。


「そうかしらね?少なくともあなたはには何か隠された特技はあるように感じるわよ。

射撃、体育は教育部で1番って書類で見たわよ」


「たまたまですよぉ〜それ以外はダメダメですし...」


アリサはそうどこか照れくさいながらも、成績がバレてることに少し驚いていた。

射撃、体育は周りが下手くそすぎるというのがあった気がする....

アリサはそう思っているだけだったーーー


そんなことを思っているとRNIS6が入ることになった、海軍の建物に到着した。

海軍省と聞くとビルっぽいイメージがあったが、そんなことはなく元々貴族の屋敷だったらしくそれを改造して作ったものでどこかおしゃれな雰囲気は漂っていた。


「ところでミレーヌさん....私の宿舎ってどこになる感じなんですか...?」


ミレーヌはそれを聞いた、あっと何か思い出したかのような声を出したとため息をついてこう言った。


「ごめんなさい。手配をしそびれたわ...異世界人のあなたはまだビザを作ってないから家借りれないんだったーーー」


「家なし子ですか!?」


アリサのスパイ新生活はどうやらまず、新居探しから始まりそうだったーーーー


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