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とりあえず、こいつの名前を決めるか。」

私を指差してファナが言った。(呼び捨てにしろといわれた。)佐奈が頷いた。

「もしかして、私と同じ和国?黒髪に、黒い目をしているし。」

和国……。海に囲まれた島国。文化は結構変だって聞いた事があるな……。

出身国も思い出せない……。

「出身国もわからないや。」

「じゃあ、和国の名前でいいな!」

「う、うん。」

二人は頭をかしげた。私の名前を考えてくれるみたい……。

しばらくたつと、ファナが立ち上がった。

黒霧(くろむ)!霧がある日に拾ったし、黒髪だから!」

黒霧……。

「ファナにしてはいい名前じゃん。」

「私、黒霧がいい!」

此処に来て、初めて大声を出した。二人とも吃驚している。

黒霧……聞いたとき何かが私の頭に入った。この名前でないといけないと、聞こえたような気がした。

「じゃあ黒霧、食事中に話していた夢を詳しく話してもらおうか。」

食事中、記憶を失くす前の夢の話を少しした。

私は、詳しく夢のことを話した。【秘術】と言うと、二人ともおびえたような顔をした。なんだろうと思って話を止めると、気にしなくていいといわれた。

そして、全てを話し終えた。

「つまり黒霧の記憶は、記憶自身の意思で黒霧から離れたってこと?」

ファナが首をかしげながら聞いた。

「そうじゃないの?」

佐奈が答えた。

私は、秘術のことについて何か知っていないか聞いてみることにした。そしたら、二人とも……いや、この国にいる人全員知っていると答えてくれた。詳しい話しを聞こうとしたが、そのことについては知らないらしい。話すことを法律で禁止されているみたい。それでも何とかならないかと聞いてみたら、国に許可を貰えば話してくれるみたい。でも、今まで許可を貰った人はいないらしい。

「そうなんだ……。私、許可を貰いに行って来る!」

そういった瞬間二人が立ち上がって、

「「駄目!」」

と言った。理由を聞くと、この国にスパイが入国したと警告があって、しばらく外に出れないみたい。

「え、じゃあ私はどうなるの?」

「んー、警戒する前だったから平気じゃね?お前、まる三日寝ていたんだ。お前を拾ってすぐに警報が鳴ったけどな。」

言い終わった瞬間ドアが荒々しく開けられた。ドアをの方を見ると国のお偉いさんらしき人が入ってきた。周りには武器を持った兵士。

「伊波佐奈、ファナ・ミーチェ貴様等をスパイを匿った容疑で逮捕する。そこの女!こっちに来い。」

これから私はどうなるの?


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