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天使の矢は心臓を砕く(旧題:私の天使)  作者: 現観虚(うつしみうつろ)
あとがき・キャラ解説など ※最後に読むことを推奨します
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設定資料集 《司編》※重大なネタバレを含みます

五分後に最後の一本を投稿します。悪魔サイド=昇天塔の設定とメンバーについてです!

◎天愛教団に関する設定資料です。


※はっきり言って、本編のストーリーを理解する上では全く必要ない裏設定です。正直膨らませすぎたな、っていう感じもしますね……。それでもファンタジーとしての世界観や勢力図などをもっと知りたいという方は、どうぞ!


※ほとんどの天使の情報が初出になります。


◎天愛教団

 人間に受肉した天使たちが、人類を統合し天人(アンゲロス)から救うべく結成した宗教結社。

 治安維持活動や慈善活動をしていたが、雨宮県で連発する怪事件の情報を受けて帝都(※劇中の日本の首都)から拠点を移し、以降は昇天塔(タワー)の活動を追いかけている。現在の中期的な目標は途ケ吉人志を含めた「悪魔」の掃討だが、敵組織の全体像はまだ見えていない。


<天愛教団の「天使」達>

※()内は戸籍上の苗字。全員見た目は20代ほどの若さだが、実は年齢幅は広い。

※ここに書かれているのが全員ではない。


天愛(あまのめ)白石(しらいし)優子(ゆうこ)

 リーダー兼外渉役。眼鏡を書けたポニーテールの女性。人類を救うという強い使命感を持つ。誠実かつ寛大で物腰が柔らかく、誰からも好意を抱かれる。そうして信頼を得る一方で都合の悪い事実は隠匿する。嘘だけは絶対につかない。また、目的のためならばどんな犠牲もいとわない冷酷さも持つ。

 <能力>

・「絶対平和」…相手から敵意と危機感を奪う。つまり、敵は戦うという選択も逃げるという選択もそもそも思いつかなくなる。教団の中で一番厄介な能力であり、途ケ吉も彼女と出会ってしまえば勝ち目はない。


○天愛(冲方(うぶかた)比奈(ひな)

 刀遣い。ショートカットで垂れ目の女性。常に気だるげ。戦闘以外に興味がなく、教団の理想や目的にもあまり共感していない。人間にはさして思い入れはないが、人間の「悪」の分析は楽しんでいる。

 夜間にしか活動しないとはいえ刀を隠さなければならないこと、及び後述の理由からマントを身に纏っている。

<能力>

・「天衣無縫」…半径二十メートル以内の空間を歪めることで、高速移動や瞬間移動、緊急回避などが行える。発動中の彼女は位置座標が確定していないため、物理攻撃が当たらない。マントを身に纏っていることで、「移動」中の挙動から移動先が同定しにくくなる。

 ・蜘蛛の糸…視線を向けた相手との間の距離や位置関係を無視して、斬撃という結果だけをもたらす。ただし、敵との間に障害物があると成功しない。

 ・羽衣隠し(スワンジャンプ)…高速移動。同時に三人までなら他者を巻き込むこともできる。

 ・裸の王(プラックチキン)…連続で自身の位置座標を変更し続けることで、相手の体をあらゆる

  方位からズタズタに切り刻む。


○天愛(菊岡(きくおか)烈怒(れっど)

 赤毛の青年。教団最大の戦力。自らを「ヒーロー」と称し、戦いによって自分の力を誇示することを好む。人間たちを自分たちに守られる弱者として見下しており、自分を称賛することだけが彼らの存在価値だと思っている。司に恋心を抱く叶多のことが気に入らない。敵と会うと、すぐに殺すべき理由を探そうとする。

 <能力>

裁きの炎(インフェルノ)」…炎を操る。単純な攻撃力では最強の能力。大技を使うと力を消耗してしまい、しばらく火力が低下する。体表を熱の層で覆えば、触れた悪魔の血や肉を焼くこともできる。服が燃えることは無いが、マントは耐火性であり、救助した人間を攻撃に巻き込まないようにするために使う。尚、技名は特撮映画やバトル物のアニメの影響を強く受けている。

・ファイアフィスト…古典的な、拳に炎を纏うパンチである。もっとも、あまり攻撃力の向上にはつながらない。

・ファイアボール…体の周囲から火球を放つ通常攻撃。技名を宣言することはほとんどないのにもかかわらず、名前を付けた。

・イグニート・ブラスター…両手から炎の渦を放つ。射程は20kmほど。

・メテオストリーム…天から火球を無数に降らせる。

・バーストフレイム…半径三十メートルの爆風を起こし、あたりを焦土に変える。


○天愛(美尾(みお)康祐(やすひろ)

 ウルフヘアの男。見た目は童顔だが、実は40代。医師免許を初めいくつか専門資格を有しており、教団の医療部門にも所属している。10代の頃は自分の力を使い、世界から病やけがを含めたあらゆる不幸を無くすことが夢だった。ぶっきらぼうな話し方だが思慮深く、戦う際は犠牲をできる限り減らそうとする。叶多のカウンセリングを担当していた。

・「不死鳥の奇跡(エリクサー)」…血を分け与えた人間に対して病や怪我の回復促進、および解毒を行える。ただし、天人の血を多く持った人に使用すると細胞が焼き切れて死ぬ(途ケ吉の眷属なら蒸発して消える)。そうした敵には、自分の血を利用して攻撃手段にすることもできる。


○天愛(羽鳥(はとり)優成(ゆうせい)

 爽やかな笑顔と底抜けの朗らかさが特徴的な男。見た目は若いが天使たちの中で最年長(50代)であり、チームの精神的大黒柱である。籠手を身に着け、主に格闘術で戦う。

・「ステュクスの洗礼」…あらゆる物理攻撃を跳ね返す。足首だけが弱点……などということはない。


○天愛(小杖)陽明(こづえ ようめい)

 金髪で吊り目の青年。いつもへらへらと笑い、延々としゃべり続ける。大きめのピアスを左右の耳に三つずつつけている。常に猫背気味。来ている服の色は白だが、他の天使たちのように軍服のようなデザインではなく、ノースリーブで作業着のような野暮ったいデザイン。腰のホルダーに四本のナイフを差している。

 現実主義でニヒリストだが、人間を守ることへの義務感は強く面倒見がいい。サイコパスと誤解されやすいが、本人はその点についてはもう諦めている。

 <能力>

・「我儘(ヴォカチオ)」…物体に「子供の空想ごっこ」に関連する「命令」をすることで、その性質や挙動を自在に操れる。同時に操れる物体は十個前後。実現できる「空想」とできないものの違いは不明。


○天愛(未道(みどう)(つかさ)

 18歳の少年。未道信司が製作した「未熟児(イノセンティア)」第一号。未道の知り合いのある女性が胎教を受けて出産。「胎教」の実験台になる条件で、未道が養子として育てる契約だった。父親は不明。

 徹底的に利他的で慈悲深い。悪を見逃さない厳しい正義感を持つが、人間の存在を全面的に肯定し愛するように作られている。一方で、自己否定や自己嫌悪は決してしない。必要とあらば感情の働きを一時的に停止できる。現在、他の天使たちに訓練を受ける見習い期間。

 <能力>

・「韋駄天走」…超高速で動く能力。ほとんど無限小の時間経過の間に体感で最低30秒程の運動を持続できる。

 周囲の空気中で能力を適用する範囲を変更することで、空を飛ぶことや他者に同じ速度を付与することもできる(周囲の人を巻き込む危険が無ければ、逆に適用範囲を狭めることで真空を発生させ、空気の斬撃を起こすこともできるが、こちらは現在練習中)。一挙手一投足が起こす衝撃が大きいため、手加減があまりできない。また、適用範囲の調整もあまり繊細にはできない。

例)最初に結人と戦った時には、「結人の動きは封じつつ、彼の触手と密着している叶多に触れる」事が出来なかったために敗北した。

 また、時間感覚を調整することであたかも時間を止めたり流れを遅くしたりするかのように状況を捉えられる。


<アイテム(技術部門の開発した武器など)>


・コスチューム…白地に金の刺繍をあしらった、キャソックと軍服を足して二で割ったようなデザインの服。メンバーごとに若干デザインが違う。胸部は防弾仕様。優子と優成が中心となって作った。……ちなみに比奈は不器用なので針仕事はできない。文字通り「天衣無縫」なのである。

「切り刻むなら得意なんだけどねー。」(本人談)


・ライターと葉巻…どちらも烈怒の血を使った道具。悪魔たちの「霧」に対処するために作られた。


・お守り…天使の血を使って作った。悪魔やその能力の効果から人間を守れる。優成や烈怒の力のように物理的なものではなく、攻撃の効果自体を消去できる。


・康祐の銃…銃弾に自分の血が塗ってある。悪魔たちにとっては毒となるが、人間に対する攻撃においては逆効果である。


※天使たちの強さについて

 割と全員チート能力だが、あくまで戦闘訓練は独自のものであり、能力を考慮しない生身の戦闘力であれば、熟練の自衛隊員と互角程度である。また、能力を使う人間との闘いも2017年以降のことであり、場慣れしていない。更に能力ごとの癖が強く、敵の能力との相性が予想できない以上、必ずしも有利という訳ではない(例:優成+神谷vs途ケ吉)。

 全員が同時に集結すれば倒せない敵はいないだろうが、各地に潜む敵を探索する以上、そうした状況を作るのはあまりに非効率な上難しい。そのため戦闘が想定されるが動けるメンバーが限られている際は、組み合わせが重要になる。

例)匂色つぼみを救出する際は、結人の能力の性質、および戦う環境が住居内であることがあらかじめわかっていたため、「攻撃を避けるスペースが少なくても問題がなく、かつ味方の盾になれる」優成+「味方を巻き込まない飛び道具が使える上、家具を武器に変えられる」陽明 の組み合わせが適していた。


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