不知火の弟
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「ゆっくり休んでくれと言ったものの休ませられなくてすまないな」
「いえ。それよりこちらを優先させたいので気にしないでください」
俺と不知火は、不知火の車でとある所へ向かっていた。
そこは主犯がいるところではなく、警察署である。
何故そこに向かっているのかというと、そこに前回の件を担当している者がいるらしい。
「君には今回のことで話しておきたいことがあるのだが、実は君が新を助けてくれたとき、あのマンションの周辺を警察が取り囲んでいたんだよ」
「え?」
気付かなかった。
でも、だからあんなに早くパトカーがたどり着いたのかと納得はする。
「まさか、新君かあんなに眠っていたのって」
運転席に座る不知火の方へ顔を向けると、ふっと笑われた。
この顔、絶対に女にモテるなこの人。
「ご明察。最近のように怪しい奴らがマンション周辺にいてな、手っ取り早く捕まえるのに新を囮にしてしまったよ。怖い思いをさせないためにちょっと盛らせて貰ってね。まさか君が助けてくれるとは誰も予想していなかったがね」
「助けたのは偶々ですけど…貴方、弟さんの息子に何てことしてるんですか」
「はっはっは、大丈夫。奴からは許可を得て行ったよ。寧ろ、弟から提案されたことだしな」
「確か弟さん警視でしたよね?」
「あぁ。よく覚えていたね」
早期解決のためといえ、実の息子を囮にするとは恐ろしい弟さんだな。
「因みに今向かってるところにその弟がいるらしい」




