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旅立ち

目を開けるとそこは草原だった。

青い空、白い雲とは正にこのことだろう。

俺はまず持ち物を確認しようとした......手ぶらだ!

焦る。あの女神は袋がどーたら言ってたよな。.....手ぶらだ!!

俺が焦っていると頭に声が響いた。


「あー、あー。聞こえてる?」

「あ、あぁ!女神!俺手ぶら!どーしよ!」

「別に叫ばなくても聞こえてるわ。落ち着きなさいな、まずあた頭の中でアイテムボックスって唱えて見なさい」

「わ、分かった」


俺はまだ若干テンパってる頭でアイテムボックスと唱えたするとリストのようなものが頭に浮かんだ。


「なんだ?このリスト」

「ちゃんと使えるようね。それがあんたに渡した袋よ。そのアイテムボックスっていうスキルはレアだから誰でも持ってるわけではないのよ」

「え?あのボロい袋ってスキルの元みたいなものなのか?」

「ボロいとは何よ便利でしょ?」

「あ、ああ、うん。というかなんで俺はこれがスキルだってわかるんだ?なんか知らんこととかが頭ん中で増えたんだが」


なぜか俺はこれがスキルだと分かった。理解できた。この世界の常識もある程度は分かる。


「それはあんたを転生る時に必要最低限の常識を頭に直接書き込んだからね」

「え?それって危なくね?」


寝ぼけて人を殺すような女神だ。やらかしていてもおかしくはない。


「大丈夫よ。あなたの頭がパンクしない程度のものしか書き込んでないわ。だからあとの事は自分で学びなさい。言葉と文字は分かるようにしておいたから」

「ん。了解」

「何かあったら私を呼びなさい。と言ってもできることは少ないのだけどね」

「大丈夫だ。今のままでも十分助かってる」

「ならいいわ。それじゃあね」


女神がそういうと頭の中で何かが途切れた感じがした。

慣れるまでは違和感だがまぁ何とかなる範囲だ。

まず持ち物の確認をしようと思い、近くの木にもたれかかって頭の中でアイテムボックスと唱える。

すると頭の中にリストが浮かび上がる。とりあえず一番上にあった金貨wp取り出すことにする。

頭で金貨と念じると【金貨×1】と出てきたので2と念じると手元に金貨2枚が現れた。


「まんまRPGですやん

まぁ、店を出すにせよなんにせよ金は必要だな」


次は寝床の確保だな。

寝床の確保といっても町が目視できるのでまずはそっちにいくのだが。

そんなことを考えながら一面緑の草原を歩きだした。


___________________________________


とりあえず町の外壁まで着いたので門を探す。

するとしばらくして人影が見えてきた。甲冑のようなものを着ているので門番の兵士だろう。

俺はこの世界でのファーストコンタクトにウキウキしながら向かった。


「止まってください。旅の方ですか?」

「はい。田舎から旅に出たのですがここではおいしい海産物が食べられると聞いたので」

「なるほど。ここの町は港町ですからね。おいしい海産物は期待していいですよ」


この人めっさイケメンや。やべえ惚れそう。

この優男兵士さんは綺麗な茶髪に整った顔立ちというとても素晴らしいイケメンだった。さぞおモテになるんだろう。傷心中の俺にはダメージが大きかった。


「身分証を見せていただけますか?」

「あ、はい」


ちゃんと女神からもらった袋の中に入っていたので焦ることは無い。

俺はアイテムボックスと唱えて身分証を出アイテムボックスし、手渡す。


「アイテムボックス持ちですか。旅人さんは商人に向いているかもしれませんね」

「商人というワケではないのですがこの町で店を営みたいと思っています」

「そうなのですか」

「売りものは主に野菜や薬草なのですが許可などは必要でしょうか」

「それでしたら組合に行くのがいいでしょう。組合は門に入ってすぐですよ」

「ありがとうございます」

「それでは良い時間を過ごせることを祈っています」


イケメンさんの言葉を受けて門をくぐるとそこは別世界そのものだった。

町並みはヨーロッパ風だろうか海までの道が段差ななっていてここからは町が一望できた。圧倒されるとはこのことなのだろう。それぐらいの感動がこの町にはある。

とりあえずイケメンさんに教えてもらった組合へ向かう。

組合はそれなりの大きさで門を入って本当に目の前だったので迷うことは無かった。

組合に入るとちらほらエラのようなものが生えている人がいる。

これも覚えさせられていたので驚くことは無い。

この世界の人間の生活圏には大きく分けて人と亜人がいる。

人の生活圏から外れれば魔族というものもいるそうだ。

あのエラの生えた人は魚人族と呼ばれるものだろう。

しかし僕はそんなことは気にも留められないような事態に直面していた。


「あれ女神じゃん」


受付嬢が女神だった件。完全にイタイ奴な総一郎だった。

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