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彼にあった日 4

王子に会おうとしたら天使がいた。


何言っているかわかんないって?安心して私もわからない。

隣の妹はどうなっているのかと見てみると・・・恋に落ちた顔をしていた。妹が恋に落ちた顔を見てしまい思わずチベットスナギツネの顔をしてしまったが、私は悪くないだろう。

妹の即落ち顔を見て少しは、正気に戻り、もう一度王子?を見てみたが、やっぱり天使だった。


整った顔立ちなのは勿論のこと、天使の輪が見えるハニーブロンドの髪の毛、すべてを見透かすようなブルーアイズそして筋肉はついているのだが、保護欲をくすぐるような華奢な体。すべてが全完璧といえるほど美しく、彼の前だとすべての芸術品が霞んで見えるだろう。

それほどまでに彼は美しい。彼を知らない人が見たら精巧なビスク・ドールと勘違いするような精巧な作品又は天使か、神かと思われるような、人ではないものだと思うだろう。

それほどまでに彼は美しいのだ。彼の美しさをもっと語りたいのだが、私には語彙力画なのでうまく語れないが、とにかく人外レベルで美しいとだけわかってもらえたら幸いだ。


私は彼を見て驚いてしまった。美しくて呆けてしまったのは勿論のことだがこれほどまでに美しい人なのに、婚約者がいないためそのことに不思議に思ってしまう。

彼には何かがあるのだろう。直感的に思ってしまった。

だがいつまでも呆けているわけにも行かない。

このような正式な場面では位が低い私達からあいさつしなければいけないのだ。

王子?天使?な彼も。それを知っているからこそ、自分から話そうとしない。

本当は妹からあいさつした方がいいのだろうが、妹は現在役にならない。

それならば私がやるしかないのだ。


「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。私の名前はマリアンヌと申しますよろしくお願いいたします。王子」


その言葉を聞いてやっと妹も正気になった。私に続いて同じような挨拶を行う


「初めまして!私の名前はリリアンヌと申します。勿論私と仲良くしてくれますよね。よろしくお願いしますわ。」


妹よいつもの癖で少し上から目線な物言いになっているけど良いのか?惚れた男に高飛車だと思われてしまっても。


「こちらこそよろしくお願いするよ。是非とも仲良くしてくれたら嬉しいよ。」


そういって彼は私達にその美しい顔に人形のような笑みを浮かべ私達にそう答えた。


どうやら王子は私達と仲良くしたくないらしい。


勿論そう思ったのには、訳がある。一つは彼が自分の名前を名乗らなったことだ。一般的に考えてなこちらが名乗っているのに名乗らないのはおかしいだろう。名を呼ばれたくないか、名乗る価値がないと思われているか、名乗ってまで仲良くしたくないかのどれかだろう。

もう一つは。彼の笑みだ、彼の笑みは美しく人天使か、あるいは人を惑わすのにたけている悪魔のような笑みを浮かべてた。そう人外のような笑みを浮かべていたのだ。まるで人間らしく笑顔で、そこには人特有の温かさが感じられなかった。ここからして彼の社交的な笑みで猫の皮をかぶっているのがよくわかる。これらのことから私達と仲良くしたくないことがわかる。

まぁ私も歩く汚臭がする人の近くにいる人間とは仲良くしたくないし、彼の気持ちはよくわかる。

それに彼は美しすぎて、近づきたくない。観賞用で満足であるし、位も王子としているので是非と遠くから眺めていきたい。

だが、彼の言葉を真に受けてしまった人がいた。

言われなくてもわかるだが


そう私の妹だ

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