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彼にあった日 2

結婚と就職。どっちをしたら早く家から出ていけるだろうと考えたら勿論結婚だろう。

この国では、子供が産めるようになったら結婚が出来る。某光の君も真っ青のロリコンを応援したい国なのかと最初知ったときは驚いたが、それでも幼少期に結婚することは少ない。


やはり出産となれば、女性にかかる負担は大きく産後の肥立ちが悪く若く嫁いだ人は、若くしてお亡くなりになることが多かったからだ。


だからこそ普通の家庭では、若くして結婚させようというところはほとんどない。あるのはロリコンの男かで、政治的な結びつきをしなく泣く泣く娘を生贄にする家庭か、子に興味がなく自分達の益になるなら別に犠牲になっても構わないという家庭だけだろう。


私の親??勿論後者ですが何か???


そしてもう一つの就職だが、これは家に出るまでかなり時間がかかる。


こちらの世界では一般的には女は家庭に入るのが当たり前であるという志向が強く、女性が職にありつけないことの方が多い。女性の仕事といえば、男性後継ぎがいない場合の女性領主、メイド、針子、家庭教師、そして数はかなり少ないが城で働く文官ぐらいのもので、すべてにおいて教養が大切になる。


こちら学校は8歳のころから16歳の8年間の教育を受けることが出来る学園があり、貴族の女性はここに通うことが当たり前となっている。そしてこの国には、寮はなく、自宅から通うことしかできない。そのため仕事をする場合は、16歳以上にならなければ家を出ることは叶わない。


16までの後10年近くこの家に住まないといけないなんてこれは何の拷問??とか考えるが、やっぱり私の選択は後者である、働くことを選択した。


結婚ならば、相手はほぼ親が決めることになる。そうしたら、親と似ている思考回路の人たちのところに嫁がされるか、ロリコンでやばい癖をお持ちのおじさんの家に金で嫁がされるかしかないと考えられるし、そしてそのような場所で、ずっと生活するなんてきっと私の精神は崩壊するだろう。私は人並みに幸せに生きることを夢見ているのだ。ならば、そんな結婚生活は絶対にごめんだ。


そのため私は良いところに就けるようの勉強を始めたのだ。


幸いなことに親は私に無関心であること、妹も兄も勉強より外で遊ぶことや、お茶会に参加することに生きがいを感じているので、私が図書館で勉強してても、何も思わない。それどころか、勉強していることにすら気づいてないだろう。


読書が好きな根暗な姉だと妹が話している場面を偶然耳にしたので気づかれていないことに私は安心した。


私は今ではその年齢の人よりも勉強ができると畏怖ができるくらいにはなっている。元々前世に学んだことがあるのだ。どのように勉強すればいいのかのコツは分かるし、何よりも大人になったら、小さいときにもっと学べは良かったと後悔したこともあるのだから、学ぶ意欲も強いため、昔に比べて便k上膊ではなかった。

だからこそ家族にバレないようにせっせと勉強を行っていた。


何故親にバレないように勉強を行うのにももちろん理由がある。

私は人並み以上に勉強ができるといっても、それがばれて親にいいように使われる駒として育てられたら怖いからだ、私はまだ子供で、暴力なので支配されたら、いうことを聞かないといけなくなる。それに、前世の諺であるように、出過ぎた杭は打たれてしまう。それを防ぐにはある程度は隠す必要があると考えたからだ。

後にあの人に会ったときにこの選択だ正しいこと気づいたが、それは後になってわかることだった。


毎日部屋にこもりいつものように勉強をしていると、メイドが扉をノックしてきた。

何の用か聞くとメイドはただ一言


「奥様がお呼びです。」


そういってきたので、了解の旨を伝えお茶の用意をしてもらい、私は母のいる部屋へと急いだ。


お茶のセットを持ちながら、母のいるところに行ったらそこには妹もいた。私と妹を同時に呼び出すなんて珍しいなと思いながら、私は母と娘にお茶を入れようと準備をしたが、


「今回は話すだけだからいらないわ。」


といわれお茶を下げた。


「それでお姉さまと私に話って何ですかお母さま?」


妹が母に聞くと


「明日王城へ行くから準備をしなさい。」


母はそう一言告げたのだった。




え・・・・????



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