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先生「暗闇になんの意味があるんですか?」

作者: 橘 光

人生ってなんだ?そんなに苦しむ必要があるのか?苦しんだ頑張って結果をだすとどうなる?ほんとに頑張ってる人だけがいいのか?なにか大切なことを忘れていないか?いろんな立場の人が人生について考えるときこれを読んで前に進むきっかけになったらありがたいと思って作った作品です。

いつも通り授業が終わってホームルームも済んだころ、教卓の上においてある質問箱の中を確認した。


これは生徒が何かこまったとき質問したくても人前で言えないときそんなとき先生に相談するための箱だ。

この箱には鍵がついていて私がカギを開けないと中がみることができない。

中を確認すると今日は一通だけ封筒がはいっていた。

ハサミでのりのついている上部を切り、開けるとA4用紙2枚にわたる質問とそれに関係するであろう事柄が書かれていた。その質問をした生徒は田原恵美という9月から新しく転校してきた女子生徒だった。



「先生、私は9月の新学期より転校してきましたが、実はそれまでの学校でいじめを受けてきました。

この学校は私の地元からも電車で30分とやや遠いですが、以前の学校は地元の学校でした。小学校のときからいじめは受けていたのですが、一人涼子ちゃんというとても仲良くしてくれる友達がいました。

その子がいたから4年生までは何とか乗り切ることができましたが、5年生になり涼子ちゃんは遠くの学校に転校してしまいました。

そこから私の世界は変わっていきました。いじめをうける日々、出口の見えない日々、私は母親に5年生の7月ごろいじめを報告し、転校を決意し、今この学校にきています。

今のところこの学校の友達は仲良しというわけではないですがいい人が多いという印象をもつことができています。

しかし私はまだ暗闇の中にいます。もしまたいじめられたらどうしようという気持ちが頭から離れません。今の私はまだ苦しく、つらいです。

そして、そのことをこの前母に相談しました。

すると母は

「いじめられた経験もいつかきっとあなたの力になる。すべてのことに意味があるの!これだけつらい思いをしてきたあなたはこれからは幸せしか待ってないのよ。一緒に頑張ろうね」

そういってくれました。

心強いと思いましたが、私は一つ疑問に思ってしまいました。すべてのことに意味があるということです。

私をいじめた人、それを見ていた人、みていながらもいじめているひとがPTA の役員だから見て見ぬふりをしていた、以前の私の担任の先生、これらのことにも意味があるんでしょうか?

今日の先生への私からの質問は


「暗闇にはなんの意味があるのですか?」


ということです。いじめてきた人、見て見ぬふりをしてきた人その人達は皆楽しそうじゃありませんでした。どこかにその人の暗闇を感じていました。そして私も今暗闇の中にいます。この暗闇の意味が分からないと私は前に進めません。よろしくお願いましす。」


私はこの内容を読んで非常に困りました。当然私にも楽しくないこと、でもやらなきゃしょうがないからやっていることたくさんあります。


でも田原さんに人生はそんなもんよ、すべて忘れてこの学校でやりなおしましょう。なんて私にはいうことはできないそうおもいました。なんとかして暗闇に対して意味を見つけてあげないといけない。私の中でそれが使命のように感じました。




 私は家に帰り、辞書で暗闇の意味をまず調べました。「人目につかない所。」「見通しがつかず混乱した状態であること、希望が持てないこと」とありました。 

私は一人暮らしです「最悪か」こう一人でにつぶやきました。


暗闇について、洞窟の中などまっくらでなにもみえないところなどのイメージはもっていたのですが、辞書で調べて字でみると印象は大きく変わります。

前もみえないし、前に対しての希望は持てない。

もし田原さんの精神状態がそれなら転校して学校くること自体も大きな勇気であったんだと感じました。

なんとか解決してあげたいし、心を楽にさせてあげたい。

でも今の私には、この質問に対する完璧な回答を持ち合わせていませんでした。

この問題は深く考えた回答でなければなりません。

そうでないと田原さんの心を軽んじることになります。

私が家で深夜ごろまで深く考えでた結論は、田原さんさえよければ次の学級会でこれを議題にするということでした。


次の日朝のホームルーム前に田原さんを呼び、確認をしました。 


「田原さん昨日は質問をしてくれてどうもありがとう、先生自身もすごく深く考えなきゃいけない問題だと思っています。でも先生にはまだ田原さんの質問に対する回答をするだけの能力はまだありません。なので田原さんさえよければ次の学級会の議題にしたいと考えています。」

と話しました。


すると田原さんは「深く考えてくれてありがとう、先生。私もいろんな人の意見が聞きたいです。でも私がいじめられていたこととこの質問をしたことは内緒にしてくれませんか?」と答えました。

私は「わかりました。では来週の水曜日の2時間目に学級会を開催します。」といい、授業にいきました。


今日の授業を終え、家にもどるとやることがたくさんありました。

まず、この学級会は皆に発言をしてもらう必要があります。普段の学級会では私の力不足もあり、クラスのリーダー的存在の尾花達郎君の意見が解答として、よく採用されます。次に暗闇を言い換える必要があります。

突然中学1年生の生徒に暗闇の意味を聞いてもわかるわけがありません。私も人生を26年生きてるけど回答することができなかった議題です。

もう一つやることはこれがよく考えなければいけない課題だと感じてもらうことです。

この時期は多感な時期です。何をやっても許される感覚でいる生徒が多くこの時期の生徒に深く考えてもらうということは簡単なことではありません。

水曜日までになんとかこの問題を解決する方法は見つけることができました。


そうして水曜日の2時間目、いよいよ学級会です。まず、私は黒板に


(暗闇)


と文字を書きました。そして私の一声から学級会は始まりました!

「ハイ、これから学級会を始めます。最初にいっておきますが、今回の議題は大変重要で大人でさえなかなか答えの出せない、むしろ大人になると答えをだすことが禁じられることもあるテーマです。

今日のテーマは暗闇にはなんの意味があるのかということです。

大変重要ですので、段階をふんでこのクラスなりの回答を出したいと思います。


まず、最初の段階は暗闇について連想ゲームをしてもらいます。暗闇についてなんでもいいのでおもったこと感じていることをあげてください。次に、そこから私たちの解答を出します。最後はこれを保護者の授業参観の日に保護者の方々と一緒に考えてもらいます。そしてその解答をこのクラスの正式な解答としたいと思います。

では連想ゲームのルールを説明します。


①暗闇に関しての事柄ならなんでも大丈夫です。

②意見を広げることは認めますが、否定することは認めません。 

③最終的にはクラスの人数30÷6=5班に分かれての発表となりますので、結論を5に導けるように努力していきましょう。


ハイ!暗闇に関してなにか連想してください。ハイ!まず一番初めに一番廊下側の真ん中のクラスのリーダー尾花達郎君が手を挙げた。「どうぞ尾花君」「おれは、暗闇ってきくと洞窟を思い浮かべるかな?」私は黒板に洞窟と書いた。

次に一番校庭側の一番前の菊池明美さんが手をあげた。「どうぞ菊池さん」「私は田舎の夜を思い浮かべるかな?田舎の夜ってちょっと町からはずれると街灯ないとこあるからこわいよね」私は黒板に田舎の夜→怖いと書いた。

「ハイ!ここで初めて感情もでてきました。次の連想をお願いします」

次は真ん中の列の一番真ん中の立花さんが手をあげた。「私は寝るとき部屋の電気を消したときかな?あれが一番暗い感じがするし、暗くないと落ち着かなくて寝れないかな?」私は、黒板に真っ暗な部屋→落ち着くと書いた。


 そのようなテンポで約20分連想を続けるとキーワードが6個 それぞれに連想が生まれた。

①洞窟→暗い→前がみえない→前になにがあるかわからないから怖い。

②田舎の夜→暗い→一人じゃ歩けない。→地元の人特におじいちゃんとかはふつーに歩いてる。

③真っ暗な部屋→落ち着く→動かない→トイレは怖い。

④いじめられた人の心→先が見えない→不安・恐怖・人間不信

⑤野球でチャンスで打てない→次の試合でれない→レギュラー落ちる→親を悲しませる

⑥だいたい人が嫌う→明かりをつけたくなる。→見えれば怖くないと思う これらが連想としてでてきた。


「ハイ!ここまでありがとうございます。先生もびっくりしています。先生も暗闇からこれほどの連想が生まれるとは正直思っていませんでした。そしてこの結論をみて予定を変更します。5班に分けるといいましたがそれはなしにします。難しいですが、全体でなぜこのような結果になったのかを考えてみましょう。」


私自身本当にびっくりした。特に④のいじめのキーワードなど田原さんが言わない限り出てこないだろうと思っていたらクラスの明るい代表上原望さんが前に姉がいじめにあっていたとこのキーワードを上げてくれたし、田原さんはまさかの地元の人特におじーちゃんとかはふつーに歩いてるという発言で場を盛り上げてくれていた。


 ちょっと休憩をはさんで次のなぜを考える作業に入ろうとしたとき、田原さんが手をあげていた。「田原さんどうしました?」「先生質問です。先生はこの暗闇の連想ゲームを始めるまえこの問題は大人はこれに答えを出すことを禁止されていることがあるといっていましたがそれはなぜですか?私たちはそれを知ることでこの議論をもっと深いものにすることができると思います。」


田原さんは記憶力がいい。


「田原さん。大人は働いてお金を稼がなければなりません。そうしないと生活ができませんし、守りたいと思うものがあっても守ることができません。心に暗闇を抱えても時には全力で前に走らないといけないこともあります。」


するといつも騒がしい花田雅彦君が「なにそれー大人ってめんどくさ 先生はさあ それが嫌じゃないの?」といいました。


私は胸がきゅっと締め付けられるような今まで気づかないように生きてきたけど気づいてしまったことのような感覚がしました。 


「花田君、正直私は嫌です。いや、おそらく誰だって嫌だと思います。校長先生でさえ心に暗闇はあると思いますしいやだと思います。ただ、私が今いえるのは校長先生のような立派な人は暗闇に対してどう向き合えばいいのかわかってるのかもしれません。まだ私にはわかりません」


すると花田君が「先生駄目だねぇもっと大人になりなよ」といいました。


私は恥ずかしかったですが、クラスは笑いに包まれました。


「ハイ!では今のことを踏まえて次はさっきでたキーワードを整理していきましょう。まずはタイプで分けてみましょう」


さっきのキーワードをまずは、明と暗でわけた。


明のキーワードは一つだけ落ち着くということだけだった。

それ以外のすべては暗のキーワードとなった。

今後は私が質問しました。


「皆さんに質問です。暗闇という一見暗いのみのキーワードから明のキーワードがでてきました。それはなぜでしょう!」


また花田さんが手をあげる「ハイ!花田さん」「先生、そりゃ、簡単すぎね?暗闇でも動かなきゃ怖くないでしょ!前がみえないのに動こうとするから怖んだから寝てたら自分が寝返りするくらいのことは怖くないでしょ!」


花田さんは正論をいいました。 確かにそうです。


暗くて怖いのなら電気をつけて明るくして行動すればいいのです。

そんなことは誰でもしっています。

でもこれを改めて理解することがとても次の私からの質問に答えてもらうためには必要でした。


「では、次も先生から皆さんに質問です。今みなさんが考えているのは、生活の行動についてですね?

それを次は心に置き換えてみましょう。

心が暗くなったらどうやって明かりをともしますか?

そして心に暗闇は必要だと思いますか?さきほど行動のなかでは、動かないのなら暗闇は落ち着きにかえることができてそれは明のキーワードとなりました。

次はそれが心ならどうなるのでしょうか?

心が動かないというのはどういう状態でしょうか?」


「ハイ!ではまず心に暗闇は必要かということについて考えてみましょう!今度は皆さんに発言してもらって先生が大人として疑問に思うことについて質問します。もちろん答えられなくても大丈夫です。」


またも議論の一番初めは尾花君こういうときは本当に助かる


「おれは、心に暗闇があってもいいと思います。

俺もクラスのなかじゃこんな風にリーダーみたいな感じでやってるけど、リーダーやってるからこそ、厳しく注意したときに陰口叩かれたりそれを耳にしたことがあって、結構ショックでした。

でもそれを繰り返さないように次こそは頑張るって気持ちで頑張ってるでいいと思います。」


「なるほど、尾花君の意見はまずわかりました。みなさんもどんどん意見を出してください。」

次は上原さんが手を挙げてくれました。


「私は暗闇は必要ないと思います。その理由は、先日タレントのDAIGOさんの本を読みました。

そこには、机に青があると勉強の集中力が増すことなどが書かれていました。そうやって暗闇を未然に防ぐ方法が今心理学などの発展で知らないだけでたくさんあるんじゃないかと思うんです。

暗闇になる前に未然に防ぐ方法があるのなら暗闇は必要ないのではないでしょうか?

ただできる人とできない人に分かれるとおもいますけど」


上原さんは読書家で頭の回転がはやい。

こういった私でも思いつかなそうな発言をよくしてくれる。


そのとき突然


「なにこれ、めんど、そんなこといったら人生も暗闇じゃね!

ただ勝手に夢とか目標とかつくって明るく照らしてるふりしてるだけでしょ。それに、暗闇になってる私をみてみたいな奴もいるじゃん。」


突然の横やりに唖然とした私だったが、発言した人は頭はすこぶるいいけどクラスでちょっと悪い感じを出してる横尾君だった。


すると「おい、俺はプロ野球選手目指してんだよ。それが俺の夢だし、それをかなえることが家族えの恩返しだと思ってる。それを明るく照らしるふりとかいうな、こっちは必死なんだぞ」


これは尾花君だった。


「知らねえよ。お前の夢とか、興味ねえし、質問だけどそれをかなえるとどうなるの?」


これは横尾君


「どうなるとかじゃねえんだよ。今までのいろんな思いがあるんだよ。お前なんかにバカにされることじゃない」

「そのお前なんかからの質問だけど、死んだらなんも残んなくね?もしかして努力は神様見てくれるとか思ってるタイプかよ。神様見てくれてて天国連れてってくれてーみたいな感じのやつ?神様あったことあんの?みたことあんの?それを信じるの?それだけおれ頑張ってる自慢するのに?頑張ってるのに神様とかに祈っちゃうの?意味わかんねー」

「だれも神様に祈るだなんて言ってねえしお前それ以上いったらぶっ飛ばすぞ。それに死んだらなんもなくねだなんてそんなこといったら全部一緒だろうが、今教わってること全部無駄じゃねえか!」


「だから人生暗闇だって言ってんじゃねえか!」


この瞬間今この喧嘩を止めようとしていた手が止まり表情がとまり私までもハッとした顔をしていた。

たしかにそうだ。人は死ぬ!

これは誰もが知っている事実だ。

人というより動物も死ぬ。

生きているものはいずれ死ぬ。

なのに私たちは死ぬことを忘れていきている。

死んだら無駄だと思ったら全部無駄なのだ。

この後も横尾君の発言はつづく

「人生なんてな。特に意味ねえんだよ。人だってどんなに頭がよくても動物には違いねえんだよ。動物のすることなんて、環境に適応するために日々進化していくことと、全滅免れるために子孫を残すこれ以外にねえんだよ。おれには彼女もいるし、毎日ネットで人工知能と新しいものみてるよ。ただ、お前みたいに必死じゃねえだけだよ。それのなにがわりんだよ。むしろおれのほうが、人にとって意味あることしてるだろ。お前のはただの自己満足でしかねんじゃねえの?」

「お前調子のんなよ!ほんと!ぶっ飛ばす。」


「やめなさい」


私はここでやっとこの喧嘩をとめに入ることができた。

「喧嘩と議論は大きく違います。意見をぶつけ合うのと相手を傷つけることはまったく違うことです。」


「ハイ!先生、先生」


えっと私が振り向くと田原さんが手をあげている。


「二人は落ち着くまで発言禁止です。では田原さんどうぞ」


「先生、私、横尾君の話きいておもったんです。

アッともちろん尾花君のことに関してではありません。

人生は暗闇ということに関してです。

私、その通りだと思ったんです。そして皆さんに言いますが、私は以前いじめを受けていました。」


「えっ田原さん大丈夫なの?」


「ハイ!今の聞いて私わかりました。人生において動けなくなることは明ではないと思います。


私はいじめられて人生という長い暗闇のなかで前に動けなくなっています。

そして苦しいです。

早く抜け出したいです。

でも自分で抜け出す方法は知りませんし、できそうにありません。

でも人生がもう一回あったら抜け出せる自信があります。

ただ今はありません。

だから誰か私の手を引っ張ってください。

私はクラスのみんなと仲良くなって人生の暗闇から抜け出します。

そしてこれは私が勝手にちょっと思ったんですけどこのことって宗教も同じではないでしょうか?

みんな苦しくて神様にお願いをします。

もっとよくなりますように、もっとよくなりますようにと。

暗い所から明るいところへ私を連れて行ったくださいとお願いをします。

私たち人は昔からそうやって人生という暗闇に明への道を少しずつ自分で照らしてなんとか生きているのだと思います。

これからはお参りをしている人を見るたびにみんな必死なんだなって思って私頑張ります。

私は先生に暗闇の意味を質問しましたが、わかりました。

暗闇とは、人生そのものなんですね。

人生なにもしなければ暗闇で傷つくと動けなくなる。

動くためには、誰かに引っ張ってもらう必要があって、それは友達かもしれないし、神様かもしれない。

とにかく大事なのは、自分で暗闇に明かりをともせるように動くことそういうことなんですね」


この発言をきいて、私は、敗北感を感じた。


私が考えても出せない解答を田原さんは喧嘩のキーワードから出して解答してしまった。

それも論理的に説得性もある形で。


ただこれはあくまで田原さんの見解だ。


ほかの見え方があったっていい。

ただ喧嘩もあったのでこれで時間がきてしまった!

「ハイ!当初の予定とは大分狂いましたが、今日はこれで終了とします。

ただこれで終わりではありません。

考えたけどできないもの人生にはそれがたくさんあります。

次は保護者の方と一緒になんでこうすればもっと幸せで明かりをともせるのにやらないのか?その質問をぶつけてみましょう。」

私はまだ21歳大学生ですが、就職活動をしました。そのときに「あなたの10年後についてあなたはどうなってるとあなた自身思いますか?」という質問がありそれに答える必要がありました。僕の解答は「知らんがな」これです。10年前なんてまだスマートフォンすら普及していない時代です。それを思うと10年後なんてわかるわけがないと思いました。ただこれだけの情報が出回ってそれを自由に利用できる社会です。だからこそ10年という短い時間でいろんなことが変わってきているのだと思います。そしてどういう角度から情報に触れどのように有効活用していくのか?それが求められている社会なのかな?それを汲んでの10年後に対してあなたはどのようなことを大切にする人間ですか?という質問だったのかなと思っています。これに対してバカ正直に僕は真剣に考えました。どのようなことを大切にする人生を選ぶかを決めるにあたって僕はどう生きるかよりどう死ぬか。これに明確なビジョンをもつことで大切にしなくてはいけないことも決まってくるのではないかと感じました。まず自分の人生のゴールを決めるということです。僕のゴールは「壁にぶちあたったまま死ぬ」ということでした。一度しかない人生に対して、次があると考えるのをやめようと思ったんです。でも僕はどの壁にぶつかっていいかわかりませんでした。この壁にぶつかってやぶったら何があるんだろうか?なんにもなにのではないか!不安になり、一人でまさに暗闇の中で動けなくなりました。なにが上手くいっていないということはないんです。ただ壁を壊すために苦しい思いをするにはどうしても理由が必要でした。その理由を考えるときにこの作品を書きたいと感じました

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