スミレ
これは、とある中学校のお話。
「ねぇ先生、私のこと好き?」
数々のコンクールで賞をとり続ける、天才と謳われる美術部の部長。
『下らん。第一に俺たちは教師と生徒だろ。』
とある理由で教師になった、新任の美術教師。
「あっそう。」
夢なんてない。
『そろそろ授業始まるぞ。』
将来もない。
「そうだね。」
けれど、ただ生き続ける。
『ほら、行って来い。』
生き続けたその先に、何か希望が見つかると信じて。
「私ね、すみれになりたいんだ。」
「ねぇ先生、私のこと好き?」
数々のコンクールで賞をとり続ける、天才と謳われる美術部の部長。
『下らん。第一に俺たちは教師と生徒だろ。』
とある理由で教師になった、新任の美術教師。
「あっそう。」
夢なんてない。
『そろそろ授業始まるぞ。』
将来もない。
「そうだね。」
けれど、ただ生き続ける。
『ほら、行って来い。』
生き続けたその先に、何か希望が見つかると信じて。
「私ね、すみれになりたいんだ。」