ー第一章 予告ありの出会いー 【1】
あぁー、なんか今気づけば女主人公のほうがずっといいかも・・・。
俺たちのクラスは全員三年三組。四階にあるのに今全力疾走で階段を駆け上って、俺はもうクタクタだ。
え、主人公なんだからもう少しマシなキャラになれって?無理だよ。だって俺帰宅部だし。
涼以外「あ、そういえば涼は、」
と後ろを振り返ると、腹を抱えた涼がもう追いついていた。さすがバスケ部レギュラー。
涼「おまえらなぁ・・・。」
少しやりすぎたか、でも涼にはこれくらいがちょうどいい。
______________________________________________
俺たちが三年三組についたころにはもうSHRが始まっていた。
?「お、賢人四人衆、また遅刻か。」
と、担任の樋口が言った。あーそうそう、俺達四人は学年で賢人四人衆と呼ばれているんだ。
如月学園の生徒数は1000人ちょっとでその内三年生は約三割を占めている。その中でも一度も定期テ
スト・診断テストにおいて順位が五位以内でなかったことがないのが俺達四人だ。だからそう呼ば
れている。けど俺はいつも四位か五位なんだけどね・・・。
樋口「バカだなぁ、お前ら。遅刻するとこの私のありがたい話が聞けないんだぞ?」
四人「はーい、ナルシスト先生♪」
樋口「お前ら、、次の休み時間、職員室だ。」
四人「え、ヤですよ。どうせ自分の自惚れ話しかしないでしょう?」
ドッと笑いが巻き起こる。これが俺が一番望んでいる幸せで、いつもどおりの光景。やはりこんな
生活が楽で楽しい。さて、、、席について朝の読書でもするか、と思ったその時。扉が激しい音を立
てて開かれる。そう、この時から全ては始まったのだ――――
_________________________________________
ー第一章 予告ありの出会いー 【2】 に続きます―――――
一日に何回も投稿するとさすがに疲れますね。皆さん何十話もいってるんだから本当に尊敬します。