ー第三章 憂鬱なすれ違いー 【8】
第三章ラストー(゜∀゜)!!
今俺は我が家でリラックス…できる訳ない。
理由は今目の前にいるそいつ。愛音が落ち着かない様子で俺の家を旋回中。この異様な光景をおか
しいと言わない人がいるのだろうか。学年1の美少女と言っても過言ではない奴が、冴えない男子
中学生の家にいるのだから。ま、俺はなんとも思ってないけどね。
ここまでの経緯を言うと、愛音は留学する際、家を売ったらしく住むところがないので居候させて
とのことだ。いや、拒否したんだけど、ちょっと無理だった。うん、女の怖さを知ったよ。まぁ、
一緒に住むだけなら、と渋々了承したのがさっき。けど俺にとって重要な問題点があるのだ。
愛音「陸のお母さんは―?」
陸「母さんは先週から出張。多分しばらくは帰ってこない。」
愛音「えー、じゃあこれから二人っきり?!」
うちは母子家庭だからそう、これが最大の問題点。いや許婚なんだから別にいいかもしれないけ
ど、さすがにいい年した男と女が一緒に暮らすってのは抵抗あるんだよ。まぁ俺のスキル、”ヘヤニ
ヒキコモルー”を使ったら別に今までと大差はないのだが。
愛音「とりあえず、これからよろしく!」
陸「はぁ…。」
半ば無理やりで俺と愛音の共同生活はスタートをきる。これが本当の、愛のような日々へと繋がっ
ていく。けれど、とても愛しいと思える日常は今のところ想像もつかないけどな。
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都合よく俺の家には1つの飽き部屋があって、愛音が手際よくその部屋を女の子の部屋、へと変え
ていった。愛音の荷物は、昨日と待っていたホテルからさっきとってきた。部屋の模様替えのよう
なことが人段落ついたころ、時刻はもう9時半。よい子は寝ているお時間だった。それで…
陸「腹減ったぁーーそういえば冷蔵庫空だったぁーーーーーーーー」
愛音「ん、あぁそだね。じゃあ作ってあげるから待ってて。」
陸「え、材料は?」
愛音「大丈夫だから。何かしてて。」
陸「いや、あるんだったら俺が作るけど・・・。」
愛音「寝てて。」
陸「えー、でも・・・。」
愛音「寝させてあげよっか?」
陸「はい、すいませんでした。」
そして、約30分後ぐらいだろうか、愛音の手料理を食べることになるんだが。それは、すごく衝
撃的なものだった。
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この章の内容と名前が少し合っていませんが、気にしないでいただけたらうれしいです。