ー第三章 憂鬱なすれ違いー 【5】
あーもう第20部分だったんだ笑
なんか勉強から逃げてると自然に小説書いちゃうんです。
陸「…」
その姿は俺を呆気にとらせた。きっと誰かを探しているんであろうその姿は、ペットの子犬を探
しているが如く誰かを心配している表情を見せ、とても可愛らしいものだった。
陸「……ハッ!」
しまった。思わず見とれてしまった。実はそれを察したのか
実「なんだかんだ言って、あんたたちも両想いなんじゃないの? じゃ、邪魔者は消えるわね。」
そう言い残し実は他の女子グループの方へといってしまった。ん・・・なんか嫌な予感。
無論、嫌な予感的中。本日3度目。愛音が抱きついてきたよ。さすがにかなり慣れた。いや最初もあ
まり驚かなかったが。
愛音「陸見っけぇ〜♪」
陸「見つけるのはいいが、その度抱きついてくるのはやめてくれ。てかお前、貧乳だな。」
愛音「え………………………………………………ブチッ」
愛音の中で何かが切れる音がした。なぜか、こっちまで聞こえてきた。え、それってどうなの?
そして愛音の周りからは黒みを帯びた、赤いオーラが轟々とその存在感を示していた。
んー、死亡フラグかな?
そんなことを思っていると、フラグは折れることなく俺へと向かってくる。瞬間、俺は軽く5mほ
ど投げ飛ばされた。幸い投げ飛ばされた方が隅のほうだったので、被害を受ける人はいなかった。
俺以外は。それでも皆が俺に大注目。ていうか、壁に思い切りぶつかった。真面目に痛い。
愛音「陸・・・あんたなんでそんなに素直に人が気にしてる事言えるわけ? 声が出ないように喉
つぶしてあげよっか?」
その言葉には俺も食堂にいた人もドン引き。噂の美少女、という肩書きはこの瞬間二重人格美少女
(人、殺せます。)というものに変わった。てか、ほんとに殺されそうなんですけど?俺こんなに
短い人生は嫌なんですが。
陸「すまん、今のは俺が悪かった。謝るからとりあえず落ち着いてくれ、愛音。」
愛音「なによ・・・せっかく一緒にお昼食・・・へ? 今なんて?」
陸「落ち着け。愛音。」
・・・・・・愛音はしばらく黙り込んで
愛音「ぅ・・・・ぁ・・・あーーーーーー!!」
愛音は、突然怒りを忘れてほっぺを真っ赤にし、全速力で食堂を出て行った。何事?と思ったんだ
が、なんだろう。すごく眠たくなってきた。
そして、俺は気絶した。
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ー第三章 憂鬱なすれ違いー 【6】 へ続きます
陸にはフラグを察知する能力がっ
・・・え?それって普通って?
私にはないですよ。