ー第二章 君が笑ってたからー 【3】
会話です。
陸「・・・・・・・なに。」
愛音「なにってなに。」
陸「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
愛音「あのね、久しぶりに会ったんだからもう少し言うことないの?」
陸「ない。俺は今気づいた。俺はお前のことが嫌いだ。」
愛音「ふーん。でも許婚だから陸の感情とは関係なく結婚ね。」
陸「いやだ。」
愛音・陸「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
愛音「陸、変わったね。」
陸「そう。」
愛音「昔はもっと愛想がよくてきまっていつも笑顔だった。」
陸「それを変えたのはどちらさまですか。」
愛音「・・・・・もしかして、私なの?」
・・・何を今更。
陸「違うと思ったの?」
愛音「だって私が留学しちゃったの急だったから、そんなの分からないじゃない。」
陸「少なくとも、俺を変えたのはそのせいだ。」
愛音「・・・そっか。・・・ごめんね。」
陸「あんたが謝る事じゃない。俺が適当なこと言ったからああなったんだ。」
愛音「・・・適当なこと?」
陸「お前のこと好きって言った奴。」
愛音「え・・・・・?」
愛音「あれ・・・嘘だったの・・・?」
陸「今真剣に考えれば、8割がた嘘だ。」
愛音「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
気がつけば、私の目には、涙が滲んでいた。
______________________________________________
ー第二章 君が笑ってたからー 【4】へ続きます
次回は愛音の過去です。