ー第二章 君が笑ってたからー 【1】
第2章です。過度な期待はせぬように。
・・・でかい口たたいてすいません。
俺はもうその日から、小学校へ行くことはなかった。あの調子で中学へも行かないようになってた
かもしれない。それを救ってくれたのは、やっぱ親友だ。涼は毎日俺の家に来て、その日習ったこ
ととか、学校での出来事を教えてくれた。たまには冗談を言って笑わせてくれた。そして俺たちは
約束をした。中学は一緒に行こう、と。今の俺があるのはそれだけじゃない。母さんと小学校の理
事長が知り合いで、本当は出席日数が足りないはずなんだけど、事情を話すと、なんとか卒業ま
でさせてくれた。無事にこの如月学園に通えているのは、みんなのおかげだ。本当に感謝してるよ。
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樋口「えー。。。この子が今日我が如月学園に転校してきた桜坂愛音さんだ。
桜坂さんは小学三年生のときにイギリスの方へ留学して、今帰ってきたというわけだ。だからこの
中で知っている人も数人いるだろう。・・・さっきの日向みたいにな。」
そうナルシストが言った瞬間、いろいろな言葉が耳にはいる。ヒューヒューと場を盛り上げようと
する奴、秘密のコソコソ話、昔の友達一部からの舌打ち。俺は何とかそれを無理やり聞き流した。
だってそんなもの聞いたって嫌な思い出が蘇るだけ。今は涼のおかげでだいぶ聞けるようになった
が。
樋口「ということだから、じゃー自己紹介よろしく。」
愛音「はいっ!えーっと、、、桜坂愛音というものです。イギリスへは花嫁修業で行っていました。
ふつつかものですが、どうかよろしくお願いします!」
陸・涼「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
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ー第二章 君が笑ってたからー 【2】へ続きます
私にも言わせて!
・・・・・・・・・・・は?