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 むぅ……


 ここはどこだ?

 我は……?


 気がつくと見知らぬ場所にいた。



-------------------------------------------------------------------------------



 いつかの時代、いつかの世界で数多の闘争があった。

 己の存在意義をかけた戦い。


 神話戦争


 その世界では複数の神話が存在することは許されなかった。

 故に、神話は意思を持ち神々を率い戦うことになった。

 神に、武器を与え、知識を教え、能力を授けた。

 そしてそれは、大いなる意思と呼ばれるまでになった。

 それから、神話はぶつかり合った。


 ケルト神話、ギリシャ神話、日本神話、そして北欧神話。

 まだまだ神話は多く存在していたが、時が経つにつれて消滅をしていった。

 神話同士がしのぎを削り、一つの戦いに勝利をしてもまた次の戦いが……

 勝つことで存在することが許され、負ければ消えることが運命づけられた世界。

 最後の神話になるまで決して終わることのない戦い、それがその世界のルールであり理であった。



-------------------------------------------------------------------------------


 グッ?!


 むぅ、思い出したぞ。

 確か我は、大いなる意思。

 オーディンを筆頭に、ロキやフレイヤなど多くの神々を率いてきた北欧神話の大いなる意思である!

 数多の戦いを切り抜け、最強の一角と呼び声が高かった神話。


 けれど……ッ!

 そうだ、あの憎きなるギリシャ神話に負けたのだ!

 この我が!なんたることだ!

 くぅ、我、不覚!



 ふう、よし。

 負けてしまったもの仕方がない。

 そんなことより、ここはどこであるのだ?

 負けたものは消滅ではなかったのか……

 う~む、分からぬ、分からぬぞ!

 我、疑問!



 ……まあ、構わぬか。

 これからのことについて考えるべきであるな。

 まず初めに、契約者を見つけねば。

 今の我は、ただのプカプカ浮かぶ光る球体でしかない。

 我、一人では何もできないであるからな、出来ることといえば望んだものに力を与えることであるしな!

 神でも人間でも動物でもいいから一刻でも早く見つけなければ。

 出来れば、才気あふれる強者つわものであるのが望ましいのだが……まあ、贅沢は言わぬ。


 次に現状の把握であるな。

 ここがどこであるのか、どういう所であるのかを知らねば……

 何事も情報なしでは始まらぬであるからな。

 まあ、これは契約者からいろいろ聞けば問題なかろう。


 そして最後は我の名をこの世界に轟かせるのだ!

 この世界に我あり!とな。

 前回は、ギリシャ神話に後れをとったが今回はそうはいかん!

 もう失敗はせぬ、せぬのだ!


 フハハ、フーハハハハハハハハハハハハハハハッ、ゲッホ、ゲホ、ウウン、ウオッホン。



 とりあえず、我、復活!

 

 

 


 




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