トコヨノユメハ
もう言いたくない もう伝わらない
僕の意思 僕の言葉でさえも
このままで 棺に入り
永遠の 眠りに就く
苦しみだけ 悲しみだけ
募るばかり 嘆いてみせて
誰かのこと 気にかけて
患うなら もう 眠らせて
木陰にて 君の掌
覗き込み 過ぎ行く季節を知る
太陽は 陽射しだけを注ぎ
それ以上を 語ることもない
僕は心 ほだされたまま 生まれ変わり
次の季節には そう
トコヨノユメハ
枯れ果てて
トコヨノユメハ
草原の彼方に消える 音もたてず
トコヨノユメハ
痛みを帯び
傷だらけで 涙を残し
跡形もなく消える
僕と君が すれ違った時
僕と君は 何も知らない 他人同士さ
多分 昔 好きあったことも忘れ
僕は目を 閉じたまま
素敵な夢を見ていた
儚い空模様 僕を過去に
君は未来へ
トコヨノユメハ
切なくて
トコヨノユメハ
何もない 空白のままで
トコヨノユメハ
胸苦しい
あの日の別れ 僕に傷跡を
残したままで 永遠に消える
もう言い残したことはない 僕は充分に生きた
次の息吹が 僕にかかる頃
僕は何もかも忘れ 君は新しい命を
トコヨノユメハ
無常なまま
トコヨノユメハ
残酷で 痛ましくもあり
トコヨノユメハ
何もかも 拭い去り
僕らの 苦しみとともに
引き裂かれるだけだろう
トコヨノユメハ
悠久の
トコヨノユメハ
かの場所に去り もう見えない
トコヨノユメハ
僕らの願いを 何一つ 叶えずに
救いさえ与えずに
トコヨノユメハ
そう 僕らを次の世代に
トコヨノユメハ
輪廻だけが 許されたままで
トコヨノユメハ……