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9 パーティー完成!

どこまでも青い空と美しい海。

ギリシャ。



ひょんなことから、ここにきてしまった、野口と朋美。



「ああ!いいところだねえ、ここは」

大きく深呼吸をしながら野口が言う。



「私たち、新婚旅行のカップルに見えるんじゃない

ですか?もしかして、、、きゃっ!」



顔を赤らめる朋美。



「見えんでいい、、、所で

適当に来てしまったのでこれからどうしたらいいんだろう、、」



空港の前で途方に暮れる2人。



「ようこそギリシャへ!日本の人ですか?

それにしてもあなたは美しい奥さんを連れていますね!

うらやましい!!」



その声に2人が振り返ると

そこにはやたら体格のいいギリシャ人らしき男が立っていた。



「おお日本なつかしいですね!

私、武道を習いに大阪に10年住んでました。



それにしても日本の地名、難しいですね!

ニシナカジマミナミカタ?

ノエウチンダイ?



何かの呪文ですか?これは?」




「あやしいなあ?何の用ですか?」

朋美が尋ねる。



「おお!これは失礼しました。私はテオファニス。

ギリシャ人のガイドです。ファニスって呼んでね!」



「ガイドかあ、、、俺たち遊びに来たんじゃないんだなあ

みずきさんを助けにきたんだけど、、、」



「みずき?おお!みずきですか!



最近日本人のすごい金持ちが来ましてねえ!

私たち争奪戦になったんですが、



確かその人の名前がみずきだったような、、、」



「ええ!みずきさんをしってるんですか!

ど、どこに行ったんですか!!みずきさんは」



「確か、そのまま船に乗って地中海を

回るって話は聞きましたが、、、」




「乗ります!!その船のりまっす!!

どこに行けばいいんですか!!!」



空港前でワイワイ話している3人。



「はい!その船は、、、、、



、、、、、む、、殺気!!」




鋭い眼光を放ったファロスは

いきなり、後ろから襲いかかって来た男に



後ろ回し蹴りをローで叩き込む。



回し蹴りを食らった男は悶絶して転げまわる。

おそらく右ひざの半月板は衝撃で砕け散っているであろう。



「フグトルネードだわ、、、やるわね」



朋美が感心してつぶやく。



構えるファロスにもう一人の男が猛然と

襲い掛かる。



見事なさばきで応戦するファロス。

バチバチと手が当たる音が空港前、青い空の下に響き渡る。





続いて、ファロスのこうげき。




右のミドルキックを放つ。

ファロスは、キックが得意のようだ。



腕で脇腹を守る男。



しかし



ファロスの足はブロックされる瞬間、その場から忽然と消え

次の瞬間には、男の頭を打ち抜いていた。




「目にもとまらぬ2段蹴り、、、この人空手の有段者だわ」



感心してうなずく朋美の隣で

ファロスは滝のように流れる汗をふく。



「そしてこいつは、かなりの汗っかきだ!

それにしてもここまで奴らの手が伸びてるとは、、、


ファロス!手を貸してくれ!お願いだ!」




バスタオルで拭いた汗を絞りながらファロスはうなずく。



「マフィアに狙われてるとは、、、よほどの事情があるのでしょう

いいでしょう!力貸します!」




野口、そしてファロスを見た朋美は目をキラキラさせながらこう言う。




「テレレレッテレ―!!拳法家が仲間に加わった!!



勇者様!これでやっとパーティーが組めましたね!!おめでとうございます!!

これで悪魔退治に出発できます!!みずき!覚悟しろ!!」



「退治するんじゃなくって助けに行くんだよ!!

それにパーティーってなんだよ!オタクをギリシャまで輸出すんな!!」




勇者と魔法使い。そして拳法家が仲間に加わり

冒険の旅の支度は整ったようだ。




彼らのギリシャでの命をかけた戦いが今始まる!!








才能ねえ、、、、

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