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6 空港でピンチ!

ここは空港。

たくさんの人がごった返している。



そこにたたずむ、野口とみずき。






「みずきさんそれにしてもよく休暇とれましたね!」


上機嫌でウキウキの野口。

そりゃそうだ。あこがれのみずきと2人っきりで旅行なんだから。



「娘の裸の写真をネットにばらまくって言ったらイチコロだったわ!

結局ばらまいたんだけど、、、」




「それにしても、、、ひとつ聞いてもいいですか?

俺たちこれからいったいどこに行くんですか?

そろそろ教えてくれてもいいと思うんですけど?」




「別に知らなくてもいいじゃない!どうせすぐ死ぬんだし、、、

おっと!思わず本音が、、、


え?なに?あなたは私と旅行に行きたいのよね?

だったら私がいれば別に行先はどうでもいいんじゃないの?」




俺が間違っていた、、、確かにみずきさんの言う通りだ。

別にみずきさんがいれば行先なんてどうでもいい。

実につまらないことを気にしてしまった。




「じゃあ、私は飛行機に乗るから!ちなみにファーストクラスだけど。

あなたは迎えが来るからここで待ってるのよ!」



「え?一緒に乗るんじゃないんですか?」



あわてる野口の背後にあやしい男たちが迫ってくる。

2人は背後からいきなり腕をつかむと野口を外まで引きずっていく。



人気のないところまで来るとハンカチを口に押し当てられる野口。

気絶した野口を男たちは車のトランクに入れどこかへと走り去ってしまった。











そのころ空港では、、、




「どいてどいてー!!!!」



なんと空港のロビーを爆走するバイクが一台。


爆音を響かせ、オイルのにおいをロビー中にまき散らしながら、ぶっ飛ばしている。

そしてドリフトさせながら急停車するVTR250。





ドライバーの胸にはきらりと光る十字架が一つ。




ヘルメットを投げ捨て、あらん限りの声で叫ぶ!




「勇者様ーーーー!!」






「くくく、、、もう遅いわよ、魔法使い。」




二階のテラスから不敵に笑うみずき。




「あんたの勇者様は、今頃もう始末されてるかもねえ、、、

さあ、私は金持ちになったし、地中海でバカンスでも楽しんでくるわ!

ははははは」





みずきを追う朋美。




「逃がすか!」




階段を駆け上がるとおもいっきり飛び上りみずきへとダイブする。




「ウルトラ十字架アタッーーーーク!!」





「ぎゃあああああ」




顔に十字架を押し付けられたみずきは恐ろしい叫び声をあげながら気絶してしまった。

押し当てられた十字架の跡がみずきの顔にくっきりと残っている。



その跡がすーっと消えると、みずきは静かに目をあけこう言った。







「私は、、、私は今まで何をしていたのですか?」

先を考えてません!!

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