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4-3 深キョンスイッチ

「いらっしゃいませ!何名様でしょうか?」

野口と朋美はファミレスにやって来た。



「2人です、、、」



野口がそう言うと店員はにっこりとうなずく。



「大人1名とおっぱい星人1名様3番テーブル

にご案内しまーす!



ふふふ、、、見ましたよ」




店員はいやらしい目で野口を見る。




「ううう、、おっぱいってなんだよう!

わーん!!」



野口は朋美の手を引いて

逃げるように店を出ていく。




なんと言う浸透力。

恐るべきユーチューブ。



今や野口は街中では知らない人がいないほどの

おっぱい星人になってしまったようだ。



すれ違う人も野口を見てくすくす笑っている。





「わー!おっぱい星人がきたー!にげろー!」

子供達も野口を見るとそう言って走って逃げていく。





野口は道端で頭を抱えて座り込んでしまった。



「うう、、、もう俺の人生終わりだあ!

こうやって俺は一生世間から変態扱いされるに違いなーい!



うえーん!



ライス先生!俺はどうしたらいいんですか?

こんな時に先生がいてくれたら勇気づけてくれるのに!



ライス先生!いったいどこに

行ってしまったんですかあ!!」





悲嘆にくれる野口。




「そうですね、何か手掛かりでもあったらいいんですけど、、」


朋美も不安そうな表情。




そんな2人のもとへ

またもや、ファロスが息を切らせながら走り寄ってくる。




「おっぱいさーーん!



これを見てくださーい!

お父さんの手がかりを発見しましたよー!」




ファロスの手にはまたもや

ノートパソコンがある。


嫌な予感がする野口。




「おっぱいさんはやめてくれ、、、、

所でどんな手掛かりなんだ?」



「お父さんのブログを発見したんですよ!


見てください!」



ファロスはパソコンを立ち上げる。




すると画面にお父さんのブログが映し出された。










<お父さんスイッチよりも深キョンスイッチを

作ってくれと教育テレビにお願いするブログ>






いっやあ、教育テレビでね!

押せばお父さんが何でも言うことを


聞くってスイッチがでてくるんだけどね




それの深キョンバージョンを作ってほしいわけ?ライスとしては。




<甘えるボタン>とか

<やさしく怒ってくれるボタン>とか



押したいのよ。ライスはね。





だからあ教育テレビに何回も投書したんだけど

なーんの返事もないわけよ。




決定。




爆破。




教育テレビ。





庶民のささやかな意見を踏みにじる?

怖いねえ、、、巨大組織は。





ぼーんと言っちゃう前にい

今からテレビ局に突入してきまーす!!




あ、そうそう


<やさしく添い寝してくれるボタン>も作ってもらおーっと!

じゃあねえ







、、、









「私の見せたかったのはこれだけでーす!じゃあ!」





ファロスはまた風のように

走り去ってしまった。




また

取り残された2人。





「な、何なんだ?今のは、、、

なんの手がかりにもなってないじゃないか、、、」




「いえ、、、勇者様。お父さんは

テレビ局に抗議をしに行ったってことはわかりましたよ。



抗議の内容はさっぱりわかりませんけど、、、




とにかく行ってみましょう!教育テレビに」




「そうだな、、、とにかく手がかりは

それしかないようだし」





とにかく手がかりを得た2人は

テレビ局へと向かう。






そこにお父さんはいるのだろうか?









とにかく、深キョンスイッチを

ぜひ作ってほしいということだけは間違いないようだった。















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