4 悪魔よ去れ!
振り向くと、そこには秘書課の朋美が立っていた。
やけに長い手足。異様に大きな瞳。
おまけに胸には十字架が下がっている。
、、、気味の悪いやつだ。
俺はこいつを見るといつも思う。
「あなたはこの人間の皮をかぶった悪魔に
幻を見せられているのです、、、アーメン
小説のアクセス数も彼女の下僕のハッカーに
書き換えさせたもの、、、まやかしなのです。
今度の旅行もどうせ保険金殺人でも計画しているのでしょう。」
このクソ女、、、でたらめばっか言いやがって!
「でたらめを言うな!この心の美しいみずきさんが
そんなことできるわけないじゃないか!!」
それを聞いたみずきさんはにっこり俺に笑いかける。
「あたりまえじゃない、、、信じてくれるよね、、、野口?」
「ええ!信じますとも!!!!
みずきさんがそんなことするわけない!!
可憐で清楚、そして純真なみずきさん、、、
俺の太陽であるみずきさんを疑うなんて、天地がひっくりかえっても
ありえない!!!」
「救いようがありませんね、、、仕方がない
悪魔よ!この十字架を受けてみよ!!」
十字架を高々と頭の上にかざす朋美。
「悪魔よ去れ!」
するとなぜか突然みずきさんが苦しみ始めた。
「はははみずきさん、ノリがいいなあ!この馬鹿に付き合うことありませんよ!」
さすがみずきさん。ギャグの才能も天下一品だ。
「く、苦しい!何故だかわからないけど十字架を見ると
ほんとに苦しくなるのよね、、、くそ!おぼえてろ!!!」
みずきさんは逃げるように去って行った。
「大丈夫。悪魔は去りました。
あとはあなたの呪いを解いてあげましょう。
神よ!哀れな子羊を救い給え!!」
朋美はそう言うと、魔法のつえのようなものを取り出し
おもむろに俺の頭をガンガンと殴りはじめた。
「いて!何すんだよこの野郎!
お前こそ悪魔なんじゃないのか?」
俺は部屋を出て行きみずきさんを追いかけて行った。
1人残された朋美は、十字架を握りしめ
野口が去って行ったドアを見つめる。
「かならず、、、かならずあなたを悪魔の手から
取り戻して見せます。
私の命に掛けても、、、
勇者様、、、」
夜中やってるヤマト、、、目が離せません!