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4-2 いつも考えています!

「ライス先生が宝を探しに行って行方不明かあ、、、

朋美は心当たりないんだよなあ?」



「勇者様、、、私もわからないんですよ

心配です」



2人は結局お母さんに命じられ

お父さんの行方を追うことになった。




野口の部屋であれこれ悩む2人。



すると、突然ドアをどんどん叩く音がする。

その尋常でないドアの叩きっぷりに驚いてドアまで走る野口。







慌ててドアを開けるとそこにはファロスが立っていた。

顔は顔面蒼白、ノートパソコンを手にしてファロスは震えて立っていた。




「どうしたんだ、ファロス。何か手掛かりでも見つけたのか?」



野口が尋ねるとファロスは震える声で話しだした。



「あああ、私は恐ろしいものを見てしまいました、、、

とにかくこれを見てください!!」




部屋に入って来たファロスは机の上にノートパソコンを広げ

スイッチを入れた。









ファロスは動画を再生する。

画面に見入る三人。



そこには、、、、




布団の中でうなされる男。


男は何やら、うなされているようだ。

繰り返し寝言を言っている。





「、、っぱい、おっぱいぱーい!



朋美のおっぱいちゅうちゅう、おいしいなあー!!」





、、、、







「、、って、俺じゃねえかあ!!

どこでこの映像を入手したあ!」




野口はまるで先生におかあさんと言ってしまった小学生のような

切ない表情で叫ぶ。




「とあるご婦人にこの男を社会的に抹殺してほしいと

依頼があったもんで、you tubeに投稿してみました!




もう10000アクセスありますよ!すごいですねえ!




私の用事はこれだけです!じゃあ」






風の様に走り去るファロス。






「な、何しにきたんだ?あいつ、、、」



野口は疲れた声で言う。

そして朋美はなぜか野口を疑わしそうな眼で見ている。



野口に何かを言いたそうだ。





「なんだよ朋美、その眼は!」




朋美はなおも野口を見つめてこう言う。




「もしかして、、、野口さんいつもこんなこと考えてるんですか?

こんなエッチなこと、、、」




朋美に言われた野口は真っ白になって燃え尽き床に倒れこむ。





そして

絞り出すような声で野口はこう言った。










「、、、、はい、いつも考えてます、、、すいません」









すべてを白状した野口の魂が今

入道雲浮かぶこの夏空に昇天していった。






男なんてこんなもんさ!












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