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3-1  復活!

悪な主婦みずきを書きたくなったので

また書きました。



「はあ、、、温泉でも行きたいなあ」




みずきはそう言ってため息をつく。

なんだかお疲れのようだ。




「最近バタバタして遊びにも行ってないや、、、

金もないし、、、ヒマもない、、、



貧乏ヒマなしとはよく言ったもんだわ」




ひっさしぶりに出社した会社のデスクで

ひっさしぶりに出社した割には仕事もせずボーっとしているみずき。 




「仕事もやる気ないなあ、、、なんだか何にもやる気が出ないし

体もだるい。そう言えば胸の谷間もごっつかゆくていらつく!


うー!いらいらするう!あー水虫もかゆくなってきたあ!



うへえ!!

髪の毛にネックレスが絡んだあ!!と、、、とれん!!

わあ!目の中に虫入ったあ!!目がごろごろするう!



お、落ち着くんだ!そうだこんな時はタバコでも吸って気を落ち着かせ、、、

ぎゃあ!ライターで指に火つけちゃった!!




ぐげえ!!

なんでこんなにいらいらすることが続くんだあ!!!!



くー!!こんな時は、、、野口!野口!こっちこい!」






「はい!みずき様!お呼びです、、、ぐは!!」



みずきは飛んできた野口をいきなり右フックでなぎ倒す。

悶絶する野口。しかし野口は気持ち良さそうに快感の笑みを浮かべている。





「ぶん殴って少しすっきりした、、、



しかしこの心のもやもやはまだ晴れない、、、なぜ

なぜなの?」





「月一のアレですか?、、、ぐはあ!!」




余計なことを言ってさらに殴られる野口。

しかし、しつこいようだが野口は気持ちよさそう。




「ああ!わかった!なんで私いらいらしてるのかが!!」




突然みずきは叫ぶ!




「最近、良いママばっかやってたからだ!



私の本質は悪!そう真っ黒の悪なのを忘れていたわ!

最近悪いことやってなかったからいらいらしてたのよね!




悪の欲求がたまりにたまっているから、なんかとてつもないことしたいわねえ、、、

ぐえっへへへへ!」




不気味な笑いを浮かべるみずき。






「何をするんですか?みずき様」





ぼっこり顔を腫らした野口がみずきに聞く。






「それは、、、まだ考えてない!



どんな悪いことしたらいいか募集します!

考えてきて!」



みずきはそう言い残しパチンコへと出かけて行ってしまった。







しかし、ドアを出て行こうとするみずきの前に立ちふさがる影が一つ。




「こらー!!また悪い事たくらんでるでしょ!」





長い髪に長い手足。


長いまつ毛の奥にある眼に宿る燃える炎。





「正義の味方、朋美参上!

悪い子は十字架でお仕置きです!



みずきさんには、うめちゃんのために

これからもずっといいママでいてもらいます!」




「えーママってなにい?うめちゃんてだれえ?

わかんなーい!



私は18才独身なのよ!



そんな子供やあほな旦那なんていませーん!」



みずきはとぼけてまた出て行こうとするが

朋美はみずきの腕をむんずとつかむ。




「どこからどう見ても18才には見えませんよ、、、

悲しいことに、、、



もう、、、あなたは何でいつもそうなんですか?

本当は愛情あふれたやさしい人なのに



何でいつも悪の道に行こうとするんですか!」




やさしく諭す朋美だが、みずきはまったく聞いていない様子。




「うるさいわねえ!そんな外人くさい顔で言われても説得力無いのよ!





でも、、、そういえば、、、





あんた、なんか日本人じゃないみたいな顔してるわねえ、、、

手足も長いし、、、」



野口もうなずく。



「そういえばそうだな。ほんとに日本人なのか?

まさか密入国なんかしてないだろうな!」




「勇者様までそんなこと言わないでください!

私は生粋の日本人です!



豆腐と納豆を愛する純和風の女の子なんですから!」




そう力説する朋美だが、みずきと野口は不審顔。

その顔を見ているうちに朋美もなんだか不安になって来た。




本当は私、貰い子で、本当の両親は遠くイタリアの地で

暮らしているんじゃないだろうか、、、




なんだかそう思えてくる朋美。




「、、、、、、ちょっとお母さんに確かめてみます、、、」





携帯を取り出し実家に電話する朋美。






「あ、もしもし母さん?私だけど、、、

私って母さんの本当の子だよねえ?



え?



橋の下で、、、ひろった?

だましてごめんなさい、、、って、どういうこと、、、」



みるみる顔が青ざめる朋美。

携帯を持ったままその場に座り込んでしまった。










「なんかさすがに悪いことした気がしてきた、、、


朋美!落ち込むな!たとえ君が橋の下で拾われた子でも

君は君のままなんだから!」




慰める野口だが、朋美は暗い顔。




「私、、、一人ぼっちなんだ、、、わーん!

本当のママはどこにいるの?



なんだか、いい子になるの馬鹿らしくなってきた、、、

だって、一人ぼっちだから、誰も心配してくれないんだもん、、、



わーん!



こうなったら!!」




「こうなったら、、、なにすんの?」




2人が聞くと朋美は泣き叫んでこう言った。




「グレてやる!!悪いこといーっぱいしてやるう!!

みずきさん!悪いこと教えてください!!」



詰め寄る朋美にさすがのみずきも当惑顔。




「あ、あんたには無理なんじゃない?

キャラにあってないし、、、」




「そ、そんなことないですよ!

外に出ていっぱい悪いことしてきましょ!!



さあ!出発」




朋美はみずきを引きずって外へ出て行ってしまった。






一人取り残される野口。

ふと見ると、足元に転がる十字架がきらりと光っている。



拾い上げ、まじまじと見る野口。

あれほど大切にしていた十字架を朋美は落して行ってしまったのだ。










それを大事そうにポケットに入れる野口。




そして2人の後を追いかけるため、ドアを勢いよく出て行った。























この後どうしよう、、、こまった

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