表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/41

2-13 ホームドラマはめんどくさいので終わりにしよう

その部屋でみずきは見た。




引っ越しでかたずけたはずの荷物が

元通りになっているこの部屋を。




家具や本棚、お気に入りだったカーテンまで

元通りになっている。





「みずき、、、」




梅木だ。




すかさずマシンガンを構えるみずき。



「部屋は元どうりにしておいた。

うめちゃんも一緒に暮らしたいって言っている。




そして、みずきをこの部屋に呼んだ、、、




誘拐でもされたとでも言わなければ

おまえは来ないと思って、、、ごめん」





黙って梅木を見つめるみずき。




「へへへ、、、ホームドラマは

もうめんどくさいんでやめにしようや!




うめちゃんが望むなら、、、

いいじゃねえか」






みずきから消える敵意と殺気。

梅木も少しずつみずきに寄ってくる。






しかしその瞬間みずきはマシンガンを構え

トリガーに手をかけた。




何とも言いようのない微笑みを浮かべる、、、





「やっぱ、、、この家嫌いだわ、、、



ぶっ壊す!!!!」





安全装置をはずし腰に構えたマシンガンから

放たれる銃弾は



あっという間に、部屋を粉々にしていく。





冷蔵庫、食器棚、壁

すべて穴だらけだ。




もうもうと煙が立ち込め

廃墟となった家にみずきは立ちつくす。




「古い思い出なんかいらない。



だからぶっ壊す。



こんな安っぽい家の小さな思い出なんか

私がいま粉々に壊した。




うめちゃんと私には

これからの方がよっぽど大事なの。




昔の良かったころの思い出にすがって

家を復元して戻ってこいなんて、、、




そんなんだからおまえは駄目なんだよ!!




梅木!おまえも家と一緒にぶっ壊そうか!!」






逃げようとする梅木を捕まえ馬乗りになり銃口を向ける。

みずきは叫ぶ!叫び倒す!





「これからあなたは変わるの?変わらないの?


どっちなの?返答次第では、、、、」




「変わる!変わるよ!仕事もまじめにするし

うめちゃんも大事にするよ、、、」






「まったく、、、あんた、、、


あんた、うめちゃんのパパじゃなかったら

とっくに殺してるわよ、、、



うめちゃんに感謝しなさい!」





煙草に火をつけほほえむみずき。




マシンガンを放り投げると

平手を梅木に一発。





そして梅木にキスをするみずきだった。











、、、、、








「これからかあ、、、いいこと言いますね。

みずきさん」




帰り道朋美が野口に言う。




「そうだな、、、」




「私たちのこれからはどうなるんでしょうねえ、、、楽しみ!!」







野口を見つめる朋美。






その視線を感じながら照れ隠しに下を向いて歩く

野口だった。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ