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2-12 3人の家

何の変哲もない路地を入ると

立ち並ぶのは同じような家の群れ。





その中の一つの家の前でみずきは止まる。





俗に言う建売住宅丸出しのその家を

みずきは疎ましそうに見上げる。





「この家、、、いい思い出ない、、、」






新婚当時は希望に満ちて引っ越しをしてきた。




ここに一生住むんだろうなあ




そう思った。







ところがそうはいかなかった自分は今

前夫と子供の奪い合いをしている。






なさけないため息をひとつ。












そして大きく息を吸い叫ぶ!





「うめちゃーーーーん!!」

愛する者を呼ぶ叫びは町内中に響き渡った。







その声を聞きつけたのか、梅木が2階のベランダから顔を出す。





「くけけけ!きやがったか!悪魔!

ここをよく覚えていたな!




うめちゃんを返してほしかったら

そのドアから中に入ってこい!



ほれ!、、、はいれ!」






みずきはドアを見つめる。



、、、罠、、、か?







「みずきさーん!」


ほどなくして、3人も現れた。





みずきは現れた野口を見つめる。



「野口、、、」



相変わらずの媚びるような目つき。





その怪しい目つきは

野口の眠っていたMっ気を再び呼び覚ましたようだ。







「みずきさん!いや女王様!

あなたのお役に立ちたいです!



何なりとお申し付けください!!」




野口の昇天しそうな顔。

かなり嬉しそうだ。





「そう、、、ありがと、、、




じゃあ、、、





ドアに突入しろ!!!」







野口をドアにけり飛ばし、罠のないことを確認した

みずきは、続いてドアから突入する。




「助けに来たわよ!どこ!、、、、、???」







ドアの中に入ったみずきは必死でうめちゃんを捜すが

そのうちあることに気がつく。




周りを見渡し驚きの顔を見せる。




その信じられない光景に、みずきはただ立ちつくし

同じ言葉を繰り返すばかりだった。







「なんで、、、なんで?」























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