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2-2 エロ?

「ねえ、、、勇者様?」



朋美は野口をじっと見つめて尋ねる。



「なぜ魔法やドラゴンは現実では存在しないのでしょうか


魔法が使えたり、ドラゴンを倒す冒険の旅

に行けたらどんなに楽しいだろうって思いませんか?」




野口は食べていたテリヤキチキンを横に置く。




「朋美、それは夢だからいいんだよ。

できないこと、あり得ないことを心に思い描くから

楽しいんであって



本当にできてしまったら、とたんにそれはつまらない

ものになるんだ。



考えてみろよ。



昔の人からしたら俺たちは、魔法のような世界に住んで

るんだぜ?




でもそれは俺たちにしたら

ごく当たり前のことでしかない。




そんなもんさ」





その言葉を聞くとにっこりとした朋美は

胸に下がった十字架を握りしめて目を閉じる。





「魔法は使えないし、ドラゴンにも会えないけど

勇者様はここにいるわ、、、


私の勇者様、、、あなたの胸の中で眠らせてください」




汚く狭い野口の部屋で、

お互いの距離は狭まって行く。





互いの顔を見つめる2人。





野口の右手が朋美のすらっとした腰に巻きついていくと

静かに唇を、、、、、、、













「俺のパソコンで何してんだ朋美?」




「な、なんにもしてませんよ!」

野口に右手をひねられた朋美は必死でパソコンの画面を隠す。




「ん?そして野口は静かにファスナーを下ろし

ブラのホックを、、、?????




勝手に俺をネタにエロ小説書くな!!!




しかも俺のパソコンで!!」






野口はあろうことか女の子にグーで殴りかかる。




ところが画面のある項目を見て凍りつく野口。




「、、、え、、



私の勇者様   作ともみ



らぶエッチ部門1位



アクセス数1000000!!」



床にぶっ倒れる野口。

両目から大粒の涙がこぼれおちる。



「な、なんで朋美の書いた小説が1000000アクセスで

俺のが1なんだ!わーーーん!」




「それは朋美さんの小説が野口の100万倍面白いってことだよ」


ファロスがとどめの言葉を野口に突き刺す。



「確かに、、、勇者様の小説は、1行読むのにも苦労しますからねえ、、、


おっと、、そんなことないですよお!!」




その言葉を聞くと野口は部屋の隅に行き

足を抱えて座り、プチプチをやり始めた。




モノクロの世界が野口の周りにだけ広がっていく。








何事かをつぶやく野口。



「みんな、、、わかってない、、、わかってない、、、」











なにしてんだろう俺

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