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15 邪魔ばっか、、、

今日もみずきは野口を潤んだ瞳で見つめ

またお願いモード。



今日はランドセルをしょったうめちゃんまでいる。




「赤ちゃんだったうめちゃんを抱えて

あの頃私は途方に暮れていた。


仕事もせず、すぐ暴力をふるうあの馬鹿とは

こっちから縁を切ってやった、、、




泣きじゃくる、まだおむつもとれないうめちゃんを

見て私は思った。



この子は私が一人で育てる。



たとえどんなことをしても。




それから私は必死に働いた。

でも世間の風はシングルマザーには冷たいものだった。



子育てに理解のない会社や

世間の冷たい目、、、




それに屈した私が悪の道へと

転がり落ちていったのは仕方のないことだった、、、



野口さん、、、

あなたをだましたのは悪気があってのことじゃない、、、

必死だったの、、、うめちゃんを育てるのに、、、



分かってくれるわよね。」




みずきは野口に懇願するまなざし。





「そんな話誰が信じるものですか!だいたいそんな困っている人が

なんで地中海で豪遊してるんですか!



ねえ野口さん?、、、、、




、、、、、ええ!!




なんで野口さん号泣してるんですか!!」




朋美が驚いている隣で野口は号泣していた。



両目からあふれる涙。



あふれ出る泉のように野口の眼から

大粒の涙は絶えることなくこぼれおちていた。





「く、、苦労したんですね、、みずきさん




これ、、、持って行ってください!

みずきさんに勧められた北海道の土地を買おうと

思って貯めていた100万です!!




これであなたの痛みが癒されるのなら、、、

僕はうれしいです」




「え?いいの?やったー



うめちゃん!今日のご飯は焼き肉よ!!」



「みずきよ、ほめてとらすぞ!


ふはははは


金がなくなったらまたこいつにもらいに行こう!」




金をふんだくってみずきとうめちゃんは

走り去って行った。




「勇者様?いいんですか?

まただまし取られちゃったんですよ!!」



あわてる朋美を野口はやさしく制す。



「僕は、騙されてなんかいないよ。

だって、最初の言葉。あれはみずきさんの本心だ。



これは間違いない。僕にはわかる。



それに、、、



俺一文なしだし、、、



あの金、上の一枚だけ本物で

あとは新聞紙なんだ、、、」




はははっは!




2人は笑いだした。




「あと、、」



「あと、何ですか?勇者様」



「この前の話、、、

俺がお前だけの勇者になるって話、、、


考えてやってもいいぞ、、、」



「ええ!ほんとに!」



朋美は野口に飛びついてキスをする。

野口はこの時初めて朋美の体に手をまわした。



と、その時2人に迫る巨大な黒い影。



「ちょっとまったあ!」



はるか頭上から落ちて来る、切れ味鋭いかかと。



「かかと落としか!

そんなもの俺には通用せん!



俺のひみつ道具、ヘルメット君で防いでくれるわ!!」



もちろん被るのが間に合わず

野口の頭に突き刺さる巨大なかかと。



「朋美!会いたかったです!

あなたに会いに日本までやってきました!!



すーきーでーすー!!」



のびている野口を踏みつけて朋美に迫る男。

もちろんファロスだった。




朋美に迫るファロス。



ところがファロスにも邪悪な影が迫りくる!



「パパよ!あなたの未来のパパよ!

すーきー!!ファロス!」



「パパー!」



みずきが戻ってきて

まためちゃくちゃなことになる。




朋美は口を尖らせちょっと不満な顔。

ふてくされながらぶつぶつ何か言っている。




「もう、、、何で邪魔ばっか入るの!

いいところだったのに!」




前途は明るくない朋美の恋。

よかったら応援してやってください。





















変な感じ。

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