空からの狂兵 機体解説
■メイガスIII
所属…海洋国家『オールブルー』
製造…オールブルー
生産形態…少数量産試作機
全高…15m
装甲材質…耐圧素材
動力源…N機関
搭乗者…グライスト小隊の面々
標準装備
・積載パック
・ショートダガー
・ACF
武装
・単発ライフル
・サブマシンガン
■機体解説
オールブルーが、サンクトゥスより【ウィグル】を提供され、独自に発展させた機体。
水中行動を想定した耐圧装甲が成されており、これをオールブルーは独自の技術として保有している。
水中戦の革命機とまで呼ばれた機体で、水中戦闘ではサンクトゥスの最新機【インゼル】をも上回る運動性を発揮する。
ただし、比較的軽量である必要から重武装が難しく、単機での使用よりも小隊を組んで役割を置く事が主な運用。
地上戦も難なくこなせるが、脚部にロードローラーがついていない為、機体戦では地上機よりも機動性で劣る。
性能を落とさずに地上での戦闘性能を上げるため、開発中のACFを搭載。だが、コストも上がり、バランス性も大きく悪くなった。
しかし、一撃離脱の奇襲において搭乗者の技量も合わさり、少数制圧では無敵に近い立ち回りが出来るようになった。
作中において
特殊跳躍機能搭載器(グライスト機)
中距離射撃機(カルメラ機)
近接射撃機(スペラ機)
近接戦闘機(フィロ機)
狙撃兵装機(リエス機)
様々な距離と立ち回りに専用カスタムされた五機が登場。敵指揮官機【ジェノサイド】と対峙する。
■装備解説
・ACF…All Camouflage『オール・カモフラージュ』
耐圧装甲に施された鏡面コーティングに周囲の色彩情報をズレなく読み取らせることで、周囲の景色と装甲面を同化させ、その効果で視覚的に敵から視認不可にする技術。
発動と同時にECMも機体の表面部に発動されレーダーに誤認情報を読み取らせる事で、完全に索敵から消失する。
例え正面から向き合っていても、発動すれば本当に消えたように敵には映り、夜間ならば効果は倍増する。
しかし、欠点として射撃武装を使用すれば視認され位置がばれてしまう事と、装甲面の貧弱さで面制圧攻撃にはめっぽう弱い。
更に連戦が続けば、コーティングが剥がれてしまうため、短期遊撃任務を想定されている。
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■ジェノサイド
所属…アグレッサー
製造…アグレッサー
生産形態…不明
全高…15m
装甲材質…不明
動力源…不明
搭乗者…不明
標準装備
・SOA
・高空機関
武装
・|燃料気化爆弾専用射出銃器
・対アステロイド用機関砲
■機体解説
スタッグリフォードに表れた、三機の指揮官機の内の一機。左腕に|燃料気化爆弾専用射出銃器を装備しており、広域に置いて戦局をひっくり返す戦術核的行動が目的であると推測される。
アステロイドを容易く破壊する兵器を所持しているが、高重量と言うわけでは無く、ジャナフで浮き上がっての運用を視野に入れている為、武装の反動は殆ど考えられていない。
接地戦闘も可能だが、基本的には高機動で動き回る事は無く、その場に留まって迎撃が主な戦術となる。
四肢部の靭帯構成は“ある機体”を模して造られているため、アステロイドを殴り飛ばすほど強靭なものを試験的に保有している。
SOAを装備している事で、ある程度の乱戦でも被弾せずに射撃ポイントに移動する事が出来、『サーモバリックショット』との相性は抜群。
本来は後方の防衛拠点を消し飛ばし、前線を分断する役割を担っていたが、その出現と行動を読んでいたカナンによってグライスト小隊と交戦する。
■装備解説
・SOA……Shield of Aegis『シールド・オブ・イージス』
自らに接近する危険対象を迎撃するエネルギー兵装。
周囲に浮く6本の円柱状のユニットに搭載されており、自機に直撃する飛来物に反応すると装甲を展開しそこからレーザーを放ち迎撃する。
凄まじい精度を誇り、状況によっては『セブンス』でも手が出せない代物。電磁攻撃に対する耐性も高い。
迎撃だけでは無く、射撃武器として逆にレーザーを放つ事も可能。防御出来ないレーザー兵器で貫通力も高いが、細く、コアの搭乗者を狙うなど、攻撃的に運用するには精密射撃が必要。敵機体の装甲性質によって射線がぶれたりする為、実用的ではない。
基本的には敵の攻撃を迎撃しながら、その裏から別の武装で攻撃というのが基本的かつ、強力な運用である。
致命的な弱点があるとされているが、ソレを実行するには近接戦闘を担当するアステロイドが必要不可欠。チート装備。
・|燃料気化爆弾専用射出銃器
燃料気化爆弾を弾丸状で射出する兵器。総弾数5。
核に準ずると言われる威力を持ち、山一つならば簡単に吹きとばす。
現在の人類の科学力では巡航ミサイルサイズまでしか小型化には成功していないが、アグレッサー側では威力を下げずに銃器に搭載できる程に小型化されている。代わりに射程は下がっている。
生産性が悪いのか、それとも戦略性が良くないのか、コレを搭載したアグレッサー機は多くは確認されていない。
一射ごとに約10分のクールタイムが必要で、弾数も5発。それでも、戦局を左右するには十分な兵器と言え、SOAと組み合わせる事で、移動し安定した戦術核に匹敵する火力を単機で持つ事が出来る。チート兵器。
・対アステロイド用機関砲
秒間2発の大口径の弾丸を射出する機関砲。こちらも人類側の技術と比べ、1カートリッジの速射数において大きく上回っている。
1カートリッジ30発。連続15発まで速射が可能。更に銃身は発射の際の衝撃に耐える為に特別な合金を使っている。
これ一つ持ってSOAを盾にするだけで戦場を蹂躙できるモノとなっているが、砲身が長く近接まで接近されたら射程外となる欠点も持つ。
アステロイドが使う場合は、地面に固定しなければ反動を抑えきれないほどに使い勝手が悪い武器であるが、【ジェノサイド】は“ある機体”の靱帯構成を試験的に模した機体であるため、ほぼ無反動で使用できる。
Afterword……
「各機伝達。【ジェノサイド】大破。『アダム』死亡。【軍神】発見」
「了解。【ソードオフ】、現地直線。AHAHAHAHA!!!」
「油断無。包囲殲滅。【ライガン】、現地直進」
「命令。【軍神】排除、【ソードオフ】、【ライガン】、任命。残機戦闘回避」
「【ライガン】、了解。総長」
「【ソードオフ】、了解。総長。AHAHAHAHA!!!」
「残機。現地都市拠点生成。追撃無。『箱』転送。『箱』防衛。『片翼』捜索」
「現地了解。『箱』転送。警護。制圧後『片翼』捜索。後待機」
「転送。場所『ウォーターフォード』。【クライシス】奪還任務開始」
「了解。総長。『スタッグリフォード』制圧任務承ル――――」
第三部『敗戦の指揮官』に続く




