白銀者の帰還 機体解説
◆クライシス
所属…不明
製造…不明
生産形態…不明
全高…17m
装甲材質…不明
動力源…不明
搭乗者(前席/後席)…シゼン・オード/エイル・S・オード
標準装備
・高空機関
武装
・鳴月
機体解説
復興最中のウォーターフォードにて発見された機体。純白の装甲に、スマートなシルエット。翼の様な機関を背部に携え、戦うにはあまりにも造形が綺麗な機体である。
自機ごと周囲の物質も浮かせると言った原理不明の特殊な高空機関を備え、跳躍で500メートル以上を易々と跳び上がる“靭帯構成”、何tとかかる衝撃も無かったモノに感じる程に軽減する“衝撃緩和性能”は、既存の人類技術では再現不可能だとシゼンは推測した。
更に、何度も激突し、転倒したにも関わらず、装甲は傷一つ負わないと言う、装甲素材も未知であり、基礎性能から謎多き機体。
完全な性能を発揮していないが、それだけで従来のアステロイドを凌駕する性能と兼ね備えており、完全に解析され、同機体が作られた場合は、人類の確立技術理論が、丸々ひっくり返るとも考えられている。
『サンクトゥス』の総帥であるエルサレムは【クライシス】について何か知っている様だが……
武装解説
・鳴月
対アグレッサー戦用装甲両断刀として登録され、武装分類は装甲両断刀に分類される。
刃渡り10メートル。斬る事を重点に置いて製造された為、東洋の刀の製造技術を基準にして造形されてる。
高い硬度を得るために複数の鉱石を混ぜ合わせた結果、偶発的に戦闘をしながら電力を蓄える効果を獲得、電磁作用が発動する様になり、特定の磁力を帯びるようになった。
その為、特殊な磁気信号を発する事で引き寄せる事が可能であり、どの地点にあるか特定も可能である。
その特性から、次世代の飛び道具や、投擲武器を視野に入れた近接武器の基盤となるとされ実用データの検証が行われている。
通常時でもアステロイドの装甲程度なら容易く両断できるが、特定のプログラムを作用する事で、微細に鳴動し更にもう一段階上の切れ味をも確保する事が可能。
長らく研究されているが自機を傷つけたり索敵や周囲の機器にも損害が出てしまう他、戦闘時に敵の索敵に捕捉されやすい事からも、近接戦闘では致命的な欠点は解消されていない(信号のON/OFFが常時出来ない関係上、『鳴月』を使った奇襲が不可能で、一度信号を捕捉されてしまえば機体の位置が判明してしまう。その為、行使するのであれば敵に発見されたまま自力で接近しなければならない)。
最初の【フリーク】が出た際に近接で対峙したシゼンに渡され、それ以降は彼が専用武器として登録、使用されている。
今はシゼンが使用して戦闘データが集まっている事もあり、分析が進み彼の専用機【スクード】に専用の収納スペースが設けられている。そちらに格納すれば納刀時に限り、電磁信号を発する事は無い。
しかし、『グラウンドゼロ』で【スクード】が損傷し修復中であり、実質鞘無しの状態。
◆ヴルム
所属…タフリール第6師団
製造…サンクトゥス
生産形態…量産機
全高…15m
装甲材質…耐熱装甲
動力源…N機関
搭乗者…イノセント・ハーバー
標準装備
・積載パック
・ハイブリットナイフ
・内臓式ハンドミサイル(両腕1発ずつ)
武装
・単発ライフル
・サブマシンガン
機体解説
南東の高原国家『サウスライン』が『サンクトゥス』に依頼をして基礎製造された地戦形の機体。
戦いの激化によって現れた欠点を補ったモデルが“III”であり、現在も正式に普及しているヴルムタイプの最新機である。
高低差のある地域と、多くの武装を搭載する事を目的としており、背部の積載パックには多くの物資、兵器を積むことが出来る。
装備や改良の反応性が高く、復興作業機や物資搬送などの様々な分野で活躍しており、戦闘では国ごとに特殊な装備を持つ機体も多い。
劇中では正規軍用とイノセントの専用機が登場。
イノセント機の場合は年期が入っており、20年前の第8次中央戦争から乗っている愛機。除隊金の代わりに貰い、以降愛用している。
あちらこちらは古いパーツを使っているが、駆動系などは最新のものにちょくちょく変えられている為、時代遅れを感じさせない機動力を持つ。
イノセントの腕と相まって、戦闘判定はA。しかし、【フリーク】との戦闘により大破する。
◆フリークス
所属…アグレッサー
製造…アグレッサー
生産形態…不明
全高…17m
装甲材質…不明
動力源…不明
搭乗者…不明
推定戦力…S
標準装備
・Deus ex machina
・高熱装甲
・黒腕
武装
・LRAD(Long Range Acoustic Device(長距離音響兵器))
機体解説
詳細不明の適性勢力。なぜ、戦地痕のウォーターフォードに現れたのか、クライシスを知っていたのか、そして搭乗者が乗っていたことも判明し、大きな謎を残し消滅した。
防ぐ手段の無い熱量兵器に実弾を溶滅する高熱装甲や、機能理論を無視した槍などの原始武器の製造。
防御不可能な黒腕に損傷した際に再生するDEM。
今まで人類が対峙してきたアグレッサーとは一線を画する装備を携えた機体であり、完全状態で真面に相対できる機体は完全状態の【クライシス】だけである。
単機での推定戦力はS。『セブンス』全隊員が綿密な作戦を練った上で、更にそれらの全てが問題なく事運んだ場合に、ようやく倒せる敵であった。
後に単機での人類制圧を考えられていたのではないかと推測される。
装備解説
・DEM(Deus ex machina)
アグレッサー専用装備。機体が損傷を負っても、周囲に材料と時間があれば元の形と性能に修復が可能となる装備。完全状態のデータで復元されるため、追い込んでも逃がしてしまえば、次に交戦前の完全な状態で現れる。その特性上、この装備を持っている敵機は、外装武器よりも強力な内臓武器を保持している場合が多い。
・LRAD(Long Range Acoustic Device)
隠れている人間も逃さずに殺害する為に付けられた兵装。植物や動物などの他の生物には一切無害であり、人だけに作用するように改良されている。
・高熱装甲
溶解点が極端に高い装甲素材で作られた、【フリーク】の専用装備の一つ。後述するアグニの性能を模して作られた、物理兵器に対する絶対防御の兵装。
音速で飛来する物質も容易く溶滅させる程の熱密度を持つが、搭乗者の意志に反した箇所(足の裏や掌など)には無意識に熱発生は停止している。
現状では、有効な対策手段の取れない絶対防御の性能を持つ。
・黒腕
右腕に着けられてる丸々の装備。攻撃の要にして象徴の兵装であり、熱を纏ったり、攻撃したりと、防御不可能の攻撃性を兼ね備えている。更に原始武器の製造を行い、遠距離攻撃も可能。硬度も機体以上のモノを兼ね備えており、気化爆弾の直撃でも傷一つつかない。
DEMの基礎プログラムが入っている為、この部位が残っていればいくらでも再生が可能。
★余談『推定戦力』
自らに敵対する敵機体の戦力性能であり、アグレッサーの戦力を判断する際に用意られる事が多い。
個の戦力だけでは無く、作戦そのものにも使われる場合があるが、コレが推定された時は大概は、無視できない脅威である場合が多い。状況に応じで引き上がる可能性がある。
ちなみに『グラウンドゼロ』は当初判定Bだったが、戦闘最中でSに引き上がった。
最高はS。最低はB。
S……人類がなす術もなく滅亡する可能性がある。現在はウォーターフォードで起こった、『グラウンドゼロ』と【フリーク】(完全状態)の二つだけがコレに相当すると記録されている。
A……複数の都市が滅びる可能性。敵が部隊で現れた際に判定された。
B……街一つが滅びる程のレベル。最初の【フリーク】出現時に出された判定。現地の部隊が全滅し『セブンス』が送られる。
C……多くの人間の命が脅かされるレベル。殆ど判定される事は無いが、判定があやふやな場合は、とりあえずで出される判定。戦闘中に上がる場合が殆ど。




