表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕らの翼  作者: ボクツバ
2/2

第2話〔サイテーな奴〕

chapter1


 「やっと昼メシか。」

オフィスの屋上のベンチに座って、ひと息つこうとした矢先にケータイが。

誰だよ‥。そう思って電話に出た。

「壮一郎!

 今夜ヒマだろ?」

電話の相手は幼なじみの村井健太だった。

「あのな~。勝手に暇人にすんじゃねえよ! オレだって忙しいんだよ。」

ちょっとキレ気味に答えると、「どうせ、彼女も友達もいないんだし。飲み行こうぜ!」

‥‥コイツ、相変わらず強引な奴だな。なんて文句言いながら、行ってしまうオレもオレだけど、、。

「じゃ、7時に駅前で!」

仕事終わって待ち合わせ場所に待ってたら、健太がやって来た。

「よお! お待たせ~。相変わらずシケた顔してんな~」「お前は、いつも馬鹿みたいにハイテンションだな」とオレも応戦していると、もう1人誰か来た。

「紹介するよ。俺の会社の同僚の井上さんだ。こっちは、幼なじみの柴田だ。お互いよろしくな。」


これが、オレと仁の出逢いだった。でも、第一印象はお互いにサイアクだった…‥。


chapter2


「じゃ、僕はこの辺で。」

おいおい! 誘うだけ誘っておいて自分は先に帰るって有り得ねーよ!!

健太の相変わらずなマイペースに振り回されたけど、相手に失礼だしとりあえず一杯だけって事で店へ。

とりあえず、ビールを注文して乾杯。「初めまして。オレは柴田壮一郎です。」「俺は井上仁です。よろしくお願いします。」

…何を話せばいいんだよ…。とりあえず、仕事の話しとかしてたらそれまで黙っていた仁が口を開いた。

「柴田さんって、今の生活に満足してますか?」

「はぁ? いきなり何なんだ?」 オレは訳も分からずに聞き返した。

「いいえ。自分にウソついて、虚勢張って強がって生きてて楽しいのかな。」

オレはちょっと痛いとこをつかれた気がして思わず「お前に何が分かるんだよ! 今日、初めて会う奴に言われたくねえよ!!」「だいたい、そっちだってさ無表情でムスッとして。お前だって、強がって生きてるんじゃねえのかよ!」

すると「君には分からないよ。本当に辛い思いして必死に生きてる人の気持ちなんて……」

そう言い残して、仁は立ち去って行った。


なあ、仁、、、。あの時、きっとお前は泣いてたんだろ?

教えてくれよ……。


そして、運命なのかオレ達はすぐに再会を果たした……。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ