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リナちゃんのダンジョン経営!  作者: 龍華
3章 疲労困憊!?~面倒事いらっしゃーーい!~【仮】
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多少エアリアの将来を不安を覚えつつも、今考えても仕方ない。

ついでにここで留まってタマを問いただす時間もない。

つまり、その後の予定通りに事を進めるわけで・・・・・。


『エアリア神殿ダンジョンの全機能を一時的に個体名タマ及びコアへと移行完了しました。一部の記録よりいくつかのクエストが終了しました。提示しますか?・・・・提示拒否により全てのクエストクリア提示せず終了させます。続いてそれに伴う確認項目を提示しますか?・・・提示拒否により全て保留させます。これよりエアリア神殿ダンジョンの機能を個体名エアリアに移行します。・・・しばらくお待ちください』


「さて、皆集まったな。では、・・・昨日さくじつ話したと思うが、改めて皆に紹介しよう。こちらが我らのダンジョンを統べることになったダンジョンマスターで在らせられるリナ様だ。主よ。できれば一言声をかけていただけないだろうか?」


「あぁ、うん。ん・・初めまして、皆さん。紹介に与ったリナだ。今後は基本的に・・今までと同じく先生、レイアードとザラップの二人に統治させるつもりではある。だが、変えていく所も多々あるだろう。それに対する不満不平もあるだろうが、しばらくは何も言わず付き合っていただきたい。よろしく頼む」


最下層の城の玉座の間。

色々とごたごたして打ち合わせもできずに始まった顔見せの時間。

コアの淡々とした更新事項の確認を視線をボタンに合わせる事で指示をしつつ、先生の無茶ぶりに即席で対応しておく。

つまりは疲れた表情をせず笑顔でその玉座に腰を下ろしたまま、それぞれの部族の代表に階層主とその配下数名、そして全体の警備をしていると言う騎士団の各隊隊長と副隊長そして総隊長と数十名の前で緊張しつつもそれだけを言い放つ。

深く考えず、だが何度か変な所が無いか頭で繰り返し、おかしく聞こえないだろうと思ったことを言ったら、その場は凍ったように固まってから、数人倒れたように見えたがほぼ同時に片手を胸に当て下げた。

そこに事前に用意してあった契約書をマリアが持ってきて

顔を上げた全員がこちらを睨んでいるように見えるのはどうしてだろう?


「で、では、まずは階層主から紹介していこう」


その視線にたじろいだのか先生がどもりながらも個々の紹介をしていくのだった。



~・~・~・~・~・~・~・~



『お疲れ様です』


そう言って出されたお茶を飲みほし、机に突っ伏した。

ただ紹介されただけだなのだがそれが長いこと長いこと。

それぞれの階層主が7人。

好々爺とした亀の獣人から始まり。

不満そうによろしく頼むと言ったトカゲ顔の竜人、翼付き。

怯えた表情でどうぞどうぞよしなにと言うエルフに。

よろしくするかはそなた次第だと豪語したドワーフ、ノーム夫妻。

力が自慢と言うオーガに、よろしくお願いしますと丁寧に頭を下げる三メートルはあるだろう巨人族。

何も言わず静かに頭を下げる龍人。

そしてそれぞれのお付きが続いて。

その後、その他の長たちが続き、最後に騎士団の隊長副隊長が整列して総隊長が紹介され。

最後に先生が私の前に片膝をつき首を垂れ、こう宣言したのだ。


「我々、エアリア神殿ダンジョンに住む者たちは全て主の配下に下る事をここに宣言する」


その宣言ののち、これで解散となり・・・やっと解放された私はこの城の会議室で突っ伏しているというわけである。

もう一つ付け加えるなら昨日、先生たちが全員を集めて行った会議で事前にダンジョンマスターに危害を加える事を禁止する代わりに不当な扱いはしないと言う契約をしてあったりする。

ちなみになぜ会議室で突っ伏しているかと言うと執務室が大量の陳情書、請願書などである巻物で埋まっているのだ。

開けた途端積みあがってあるそういった書類の雪崩が起きるような部屋でくつろげるわけもなく会議室となったわけで・・・。

そこで初めて色々と確認、その多さにどっと疲れが出たのであった。

対して変わらない画面であるがその中に【ダンジョンコア】と言う項目が。

それはそれぞれのダンジョンにどのコアを配置し、どの設定を制限するかなどと言った項目があった。

そして一番変化はこれである。


リナ

種族:ダンジョンマスター

職業:学者

Lv23

技術:1

名声:-32

HP:218

MP:231/231

攻撃:29

防御:77

知識:108

俊敏:51

称号:ダンジョンマスター初心者

   侵略者

    セカンドダンジョン所持

   大規模ダンジョン所持

   殺戮ダンジョン所持

能力:使役テイム

魔法:


そりゃ、攻撃力が無いのは分かるが・・・名声がマイナスって何さ!

名声がマイナス32って・・悪評が立ってるってことなのか!

そうなんだよな!

どこだ!

・・・・やめよう・・・こういうのは言いがかりもあるだろうし、どんな判断されているか分からないし。

考えるだけ無駄だよな・・・・。

でもなぁ・・気になるんだよなぁ・・・・。

手か前に見たタマのデータに近くなっただけって・・・レベルが上がってこれってどういう事さ!

ここら辺も調べておくべきか・・・。


~ピロリロリン~

【メッセージが届いております】


チャイムに顔を上げるとそこには短くそう書かれたメッセージボードが・・・。その奥で新しく出てきたボタンの一つ【メール】と書かれた場所が点滅しているのを見て・・・何か不安が込みあがってくるのだがそこを押すのだった。


【顔見せの会の裏側で】

タマ:エアリア、君はこれで一時的に全ての機能を停止したわけなんだけど

エアリア:はい、その通りです

タマ:そこでだ!君に手伝ってもらいたいことがあるんだよね

   ザラップお願いしてた事できてる?

ザラップ:はい、執務室に全て運び込んでおります

エアリア:手伝う?

タマ:うん!それはね!クエスト作りさ!

エアリア:クエスト・・ですか?

タマ:そう!大概こういう侵略されるダンジョンってかなり整ってたりするんだけどね・・ここはさ・・

エアリア:すみません・・

タマ:あ、責めてるわけじゃないよ!?まぁ、それは置いといてね問題っていろいろ出ているんだけど僕じゃ分からない所もあるわけで・・・

(ガチャ・・バタンッ)

タマ:ザラップあのさぁ・・これ全部?

ザラップ:はい、本日までに処理できなかった陳情書の山です

(ガチャ)

タマ:これを一つ一つ取り込んでリストにするのが先だね・・・・・

エアリア:と・・とりこむ・・・これをですか?

ザラップ:すみませんが、ここだけではありませんよ

タマ・エアリア:え??

ザラップ:問題は日夜発生しておりましてこの廊下の部屋全て陳情書の倉庫代わりとなっていますので、後程お持ちします。

タマ・エアリア:・・・・・

エアリア:タマ様、頑張りましょうか・・・

タマ:あ・・うん

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