表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リナちゃんのダンジョン経営!  作者: 龍華
3章 疲労困憊!?~面倒事いらっしゃーーい!~【仮】
48/117

36.

遅くなりました!

そして自分でもどこに行こうとしているのかわかんない・・・・。

「あ・・と、今は聞かない。聞かないったら聞かない。と、さて、コア。この崖を調べられる?」

『・・・不可能です。崖の映像を上げることはできますが、特定の崖を調べることはできません』

「あ、要は大まかな事、文明とか道具をするのはできるんだけどね。特定の事になると、ほら特定の人のどんなことが好きなのかってのは検索できないんだ。その人がこのダンジョンゆかりの物を持っているなら話は別なんだけどさ」



口で自分に言い聞かせてから質問するとこんな答えが。

ちょっと待て。

つまり・・・まぁ、そうか。

誰でも勇者とか魔王とか近くの国のトップの動向を知れるなら知ろうとするだろうし。

趣味とか性癖とか分かればそれに見合った人を送り付けてその人を操ることもできる。

それに別のダンジョンの情報も取り放題と言っても良いだろう。

それができないようにプロテクトがかかってる。

か、大まかな検索しかできないようにしている。

と考えられると・・でも、ゆかりの物ねぇ・・・。



「ちなみに今回配った食料はゆかりの物?」

「うん。食べられるまでなら検索可能だよ?」

「なら、食料運搬経路を提示して」

『了解しました。・・・提示します』



その言葉と共に地図に経路が赤い線で描き込まれ経路上にいくつかの絵が現れた。

広場からのびた経線の途中であるのは猪に蜘蛛だ。

それぞれから食糧を持って出て行ったのかいくつかの線が伸びた先にそれぞれのマークが付いていた。

ウサギ、犬 (オオカミかもしれない)、猫、クマ、カマキリとか蝶とかの昆虫、魚、人魚などなど。

他には髭の生やした顔と三つ編みの顔が並んでいたリ、耳の尖った三つ編みの顔の横顔と丸っこい緑の顔と言った特徴のある絵へといくつか散らばっていた。

隣接している場所も多い。

つまりここがこのマークの集落があるという事なのだろうか。

それと、まだ到着はしてない物もあるらしくまだ経路だけでその先のマークが付いていない所もある。

それなりの種族が居るとは思っていたがこんな狭い地域でここまで他種族が住むのも珍しい気がする。

いや、そもそもそれだけの集落があって今まで成り立っていたこの森も異常なのではないか?

もしかしたらこれは集落ではなく一家族と見た方が良いのかもしれない。

まあ、分からないし集落と考えておくか・・・。



「さて、これじゃ、たぶん全部族の集落を提示するまではまだ時間がかかるだろうし・・・集会を開くだけでもあと数日かかるよね」

「だが対策を考えておくべきだろうな」

「そうだよねぇ・・・」



ここまで種族が多いとは思っていなかったためこれと言った対策が思いつかなし。

あのゴブリンの長老の対策・・・・も・・ねぇ・・・。

・・・・うむ。



「あのさぁ・・・・一つ思いついたんだけど・・」



そう言って私は今思いついた思い付きを先生たちに話すのだった。



~・~・~・~・~・~・~・~



結論から言えば、みんなに難しい顔されたが好きにすれば良いとだけ言われてしまった。

それだけでも驚きだ。

もっと慎重にとか止められる要素の方が高いと思っていたので拍子抜けも良い所である。

まぁ、一応賛同をいただいたので準備を彼らに頼むことにした。

と言っても、やる事は単純だ。

地下をもう一階層増やして、そこに私が考える世界観の・・仙人の家を建てる。

それだけのことである。

そこに果樹園に水田、畑、森に池などを作る。

鉱山や岩山と言ったのも作り出す。

ついでとばかりに海や川も再現する。

これで一つの箱庭の出来上がり。

畑も果樹もまだ定着していなかった一階層の物を移して・・・。

その管理を同じく一階層のそう言った物の管理にと召喚したオートマタに任す。

それなりに広い場所となったが、今は植わっている物も少ない。

今の人数で構わないだろう。

あと家の管理はメイドさんたちが立候補、庭の管理はザラップが推薦するという事で問題なし!

これで地下二階層の製作はひと段落だ。

出来上がった家に家具を設置して・・・・一通り見て回る。

自分の背を三倍しても届かないだろう高い塀に囲まれた広い建物である。

塀の所々には見張り台があったりする。

そして塀の内部は一段低い壁によって内部は細かく区切られていた。

その中でもそれなりに大きく区切られたところが正面の大門をくぐり竹林の中の道を抜けたこの空間である。

目の前にドデンとあるのは確か寝殿造りだったか平安貴族の家の母屋であった。

そして母屋から見て手前手の左右には渡り廊下でつながったお堂がある。

と言っても形がそうであって中には仏像もない道場のような場所であるが。

ここで来訪者の相手をするつもりでいる。

ちなみに左右にはちょっとした前庭があったりする。

左側には立派な松と池。

右側には桜に桃、梅があり、芝生が植わっていた。

夏なので池の蓮つぼみだけが顔を出しているだけがこれはこれで綺麗である。

あとは東西の壁の向こう側に警備の詰め所兼使用人の住居と厨房がある空間が。

南の壁の・・・母屋の向こう側には私や主要メンバーとの住居を構えていた。

その奥に広がる区画は生産区画として作ってある。

養殖用の池やら畜舎、そことは別の区画には実験用の畑、そして様々な道具や食料を詰め込んだ倉庫群。

さらに塀近くの区画全てはまだ何もないが・・道具開発の場所としようと思っていた。

まぁ、場所が足りなくなって来たらもう一階層下にそう言った施設用の階層を作ればいいのだ。

そう深く考えなくても良いだろう。

ちなみにほとんどの建物は壁の高さを越えない程度にしてある。

そして、居住区は一番使うであろう使用者のそれぞれの感性に近い物を作ってみたのだ。

造れる物を建ててみたに近いだろう。

だからか、詰め所や台所はなんというか古代ローマ風建築だ。

私の家はあれだ。

武家屋敷といえばいいのだろう。

所々忍者屋敷のようであるがw

仕込んだ細工はこんなのがあるんだで詰め込んだため自分でも把握していない。

追々探してみるのも良いだろう。

さて・・・もう遅いし、あとは明日考える事として・・・。

今日は新居で寝るのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ