3.まぁ、まずはチュートリアル-1-
2015/3/19
本編とあとがきをかなり書き直しました。
2015/6/2
改行してみました。
2016/7/5
最近の書き方にちょこっと書き直し
2021/4/7
訂正版に合わせ書き直し
「・・そろそろ起きるか」
蹴りだした玉に興味も失せ、寝た感のなさも相まって横になってから数時間。
周りもかなり明るくなったしと、伸びをして毛布をはね飛ばす。
このまま包まっていたら、たぶん午後になるまでこのままだったろうと自分でも思うからだ。
すぐにベッドを出て、体を少し動かしてみる。
まったく変わった所はない。
部屋の中も昨日と同じ。
となると残るのはあれだ。
プレゼントを開ける時のドキドキ感とか、買ったばかりのゲームをプレイし始める前のワクワク感とかだ。
いろいろ注意しないといけないことはあるだろう。
だが、今すぐその危険性が起こることは早々ない・・・はずだ。たぶん。
『あ、起きる?』
「ん、おはよ」
『おはよう。じゃぁ、さっそく【ダンジョン製作プロジェクト】のチュートリアルいってみよう! と、言うことで、僕に手で触れてくれる?』
何、その名前・・・・ひねりもなんもない。
まぁ、もっとおかしな名前よりはましか。
すぐに言われた通り玉に触れてみる。
不意に玉が暗くなったと思ったら強烈な光を放った。
目の前で電灯をつけられたように目がくらみ・・・・
目が慣れるとそこは真っ白の部屋となっていた。
部屋の広さは変わってないだろう。
その部屋の真ん中で玉が輝きながら浮いていた。
うん、よくあるダンジョン物の最初の部屋といった感じ・・・というか、そういう部屋か。
あと、変わった所といったら・・半透明の板が目線を少し下げたあたり、作業するにはいい高さのところにあるぐらいだろうか。
その板にはいくつかの単語が書かれている。
読める物は上から【ステイタス】【クエスト】【アイテム】【プレゼント】【ダンジョン】【事典】【召喚】【ヘルプ】そのほかは【???】となっている。
全て黒文字で触れても何も起こらなかった。
ただ上下にスライドするとクルクルと文字が回る。
スクロールが、できるらしい。
『もう見えてるだろうけど、それがスタート画面ね。操作はタッチパネル方式。ちなみに起動と終了は僕に触れることだよ。今はチュートリアルだから最初の部屋の中だけど基本はどんなところでも起動できるよ。まぁ、僕を持ち歩いたらって条件が付くけど。さて、最初は【ステイタスを設定してみよう】』
それと共に新しい板が現れた。
それは指示書みたいな物のようだ。たぶんクエスト内容なのだろう。
それに従い、淡く輝いている【ステイタス】に触れてみる。
???
種族:ダンジョンマスター
職業:???
名声:0
HP:5
MP:5
攻撃:1
防御:3
知識:142
俊敏:2
うん、思いの外、泣けるステイタスでした。
知識がかなり高いぐらいしかない。
ひどいのは攻撃力だろう。
防御より低いってどういうことさ・・。
「ち、ちなみに攻撃1って?」
期待はしないけど、意外と強いのかもしれない。
『蚊とか小さな虫を潰せるぐらい? でも虫は素早いから、ほとんど、まぐれ当たりしない限り倒せないけどね。あ・・・』
予想した通りだけど、かなり凹む。
ま・・・まぁ・・凹んでいても始まらない。
次のページがあるようなので目の前のステイタス画面をスクロールする。
???
称号:ダンジョンマスター見習い
能力:使役
技術:
魔法:
うむ・・何というか何もないなぁ
・・・それにしても使役ですか・・・
まぁ、ダンジョンマスターがモンスターにやられたなら、それこそ笑い話でしかないか。
それにダンジョンマスター見習いって・・その通りだけどさ・・。
うん、これ以上考えても凹むだけだし、先に進めるか・・・。
【ソフトの題名について】
??:それにしても安直な上にどこかに有りそうな題名だね(しみじみ)
コア:前は【ダンジョン◯クール】だったんだけど(苦笑)
??:絶対どっかに有りそうな題名だ!
コア:そう、それ僕も言ったんだ、そしたらへそ曲げて
??:この題名に? てか、誰に言ったの?
コア:そんなの神様の決まってるじゃん
??:ほえ? 初代ダンジョンマスターとかじゃなくて?
コア:そうだよ、あの時の神様のか!!! その話はここまで!
??:え?
コア:ほら、次行くよ! 次!