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リナちゃんのダンジョン経営!  作者: 龍華
2章 森の中を東行西走!~森の異常の原因はどこにある?~
26/117

24.お話聞きましょ!-3-

~ピロリロリン~

【SPクエスト1:まずは誰かを派遣しよう!(巫女の兄と部下を派遣)が選択されました。

 SPクエスト2が発生しました】


メッセージを見ながら去っていく後ろ姿に手を振っておく。

代表者たちと家路についてから最初の目的を思い出したのは木々の様子が変わってきたころだった。そこでジラムとギルバさんを呼んで、村に行ってもらう事にしたのだ。ようは行けなくなったレムの村にレムたち三人が無事であることを伝えるために行ってもらうのだ。そうしないとレムが死亡したってことになりかねない。その上、ジラムたちも何らかのことで死んだことになりそうだと思うからだ。まぁ、もっと大切なことはギルバさんに頼んであるんだけど。ギルバさんには猪族たちに出した条件を伝えるように頼んでいる。問題があれば通信機器で連絡してくるようにも言ってある。つまり、これで被害の大きい場所の情報も入るだろう。たぶん。

それにしても、ここに来るまでに気付いても良かったように思うのに・・ちょっと間が抜けてるかも・・。まぁ、そんな事は横に置いといてだ。そのまま籠の中に身を沈めてからクエスト画面を開く。


【スペシャルクエスト:森を救え!その1】

時期限定クエスト。ゴブリンの巫女の依頼よりクエスト発生!

ゴブリンの巫女の村に巫女の兄と部下を派遣したよ!(SPクエスト1)

そして、蜘蛛族と猪族の抗争をスライムで襲撃して止めて(緊急クエスト1)

恐慌状態の彼らを強引に説得して数名連れ帰ったよ!(緊急クエスト2)

選択肢:蜘蛛族、猪族から話を聞く

    ダンジョンを拡大!実効支配してみよう!

    そのほか


うん、まずはダンジョンの拡大は残ってるんだね。てか、いつの間にか緊急クエストが消えてるよ。

スクロールしてみようとするがスペシャルクエストの下にはあったはずのクエストは無い。いつの間にか緊急クエストが消えていたのだ。


「コア・・・いつの間に緊急クエスト終了したの?」

『先生が演説をしていた時ですが?気付いていませんでしたか?』


どうやら、寝てないと思っていたけれど、途中で寝ていたみたいである。反省、はんせ


〈ガサッ・・ガサッ・ガサッ・・・・・ガサッ〉


~ピロリロリン~

【緊急クエスト3が発生しました】


【緊急クエスト3】

何かが近づいてくるよ

選択肢:撃退する

    放置(逃げる)

    その他


い?急に発生したクエストを確認しつつ聞き耳を立てる・・・・遠くで何か音が聞こえてきた。いや、下草を踏むというか葉っぱを踏みしめている音だろうことは分かっている。だが、テンポよく歩く周りの音とは一線画した、何というか重い足取りの音にビクッとしながら頭を外に出してみる。

どうやら、周りも警戒しているようだ。それぞれの代表を中心に相手がどこから来るか警戒している。その外側をギラムスを乗せた狼ともう一匹が警戒していた。しばらくするとその音も近づいてきているようで何やら動く物が夕暮れ時の薄暗い中見えてきた気がする。それを少し離れていた位置・・相手に近い位置で確認したギラムスが狼に頼んだのか戻ってきた。


「あれ何?」

「あいつら、いつもの奴ら。いつもは崖の近く居る。ここら現れる。今までない」


何気なしに聞いてみるとそんな答えが返ってきた。どうやら今まではここらへんに現れる事は無かったらしい。そして、奴らというのなら複数いるという事だ。


「シャル。ゆっくり後ろの人たちの元に行って。コア、スライムたちに周りを囲ませてかなり距離を開けて。・・こっちに来たら噛むぐらいの攻撃は許可するから」

『承知しました。警戒網を広げ、相手を撃退指示を出しておきます』

「先生あれなんだと思う?」

「さぁな・・・ああいう歩き方をする生き物、または足にけがをした人物。あとは・・・・ゾンビ・・いやグールか?」


シャルは素直に後ろで二つの塊になっていた二種族の間に陣取ると止まった。その間にコアの返事や先生の言葉の最後にちょっと引っかかりがあるが、その前に確認する必要がある。


「代表者、ちょっと」


小声で相手を呼んでから聞いてみる。「君たちの中で誰かあれを見た者はいないか」と。それにそれぞれが小声で話し合った結果、それぞれの答えは「見たことがあるという話は聞いている」だった。それぞれの話を聞いて分かったことはこの森の出身の者たちではないこと、そして声をかけたら襲われたという事だった。また、そいつらが居るのはかなり魔素の影響が強いため食料が見つからないという事でそれ以来その地には行っていないという事だった。ちなみに数日前に襲われた人は傷は負ったが大した事は無いと今日も元気にしているという話ではある。もう傷もふさがり元気いっぱいに働いているようだ。さっきの先生の言葉に出てきたモンスターの増殖方法は私が知っている、よくある設定とは違うらしい。いや・・・傷つけられただけでその人がモンスターに変わるなんて早々ないだろうが。あ、いや、この世界なら方法はあるかもしれない。て、そんな事を考える前にこの場をどうするかを考えないと。


「で、先生。あれは先生の中では何?あと、それだったらの対処法」

「ううむ。怪我人という線も捨てきれんところではあるが・・襲ってくるというならば、さわらぬ神に祟りなしだ。このまま帰ればいいだろう」

「うん、それで行こう。みんな静かに音を立てずにそれでいて急いでこの場を離れよう」


その場に居る者たちの視線を受けちょっとのけぞった先生はそれでも自分の意見を言う。ただ少し、はぐらかされた気もしないでもないが・・。そんな事はどうでもいいか。その場にいる者たちは私、というか先生の意見に異論は無いようで極力音を立てずにその場を離れるのだった。


~ピロリロリン~

【緊急クエスト3:放置(逃げる)が選択されました。

 SPクエスト2が変化しました】


今までにないメッセージにクエスト画面を表示する。


【スペシャルクエスト:森を救え!その1】

時期限定クエスト。ゴブリンの巫女の依頼よりクエスト発生!

ゴブリンの巫女の村に巫女の兄と部下を派遣したよ!(SPクエスト1)

そして、蜘蛛族と猪族の抗争をスライムで襲撃して止めて(緊急クエスト1)

恐慌状態の彼らを強引に説得して数名連れ帰ったよ!(緊急クエスト2)

何かに遭遇したけど怖くて逃げたよ!(緊急クエスト3)

選択肢:蜘蛛族、猪族から話を聞く

    何かの調査をしてみる

    ダンジョンを拡大!実効支配してみよう!

    そのほか


選択肢は増えたが・・・なんだろう。当たってるけど、このムカつく文章やめてほしい気がする。


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