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リナちゃんのダンジョン経営!  作者: 龍華
2章 森の中を東行西走!~森の異常の原因はどこにある?~
24/117

22.お話聞きましょ!-1-

2015/07/25

最後の方を修正しました。

23話はそれに合わせて書き直すため、一時削除します。

目をつむる事数時間・・。

結局は寝付けなかった。聞き耳を立てていたのがいけなかったのかもしれない。まぁ、そのおかげで色々わかったのだが。


この抗争の原因はやはりというか、なんというか、食糧問題だった。

ここ数日でこの辺りの食べられる野草からキノコまで地面近くの食料が少なくなったのが原因らしい。そして、この木々の異変である。私から見たらそんなに変わった所が見受けられない、ダンジョンを出た直後の木々と比べればかなり普通に見えるのだが、やはり森で暮らしている者から見たら変化が見受けられるのだろう。

それに気づいたそれぞれの部族が必死に食料をかき集めだしたのだ。

猪族も蜘蛛族もその例にもれず食べ物をかき集めた。猪族は地上を、蜘蛛族は樹上をくまなく探し、根こそぎに近いほど食料をかき集めたのだ。ただ、猪族はそれを周りの種族と共有して暮らしていた。となればそんなに多くない食糧の枯渇もすぐそこに見えてきていたわけで。遠出して集めれるだけ集めてはいるのだがかなり困った状況でになってきてしまったそうなのだ。

そこで困り果てた猪族の長老たちが蜘蛛族の長老たちに食料を分けてくれるよう頭を下げてそれを快く了承してくれたまでは良かったらしい。だが、蜘蛛族の若い衆が自分たちが苦労して見つけてきた食料を分けることを良しとしなかった。そして大半の食料を隠してしまった。それに慌てた長老たちは若い衆に昔話をして脅してでも食料を分けるようにといったらしい。ちなみにこの昔話、後々で聞いてみるとゴブリンに伝わる神の使いの話を攻撃された方から見た話のようであった。だがそれを信じる若い衆はほとんどいなかった。

さて、これに業を煮やしたのが猪族の若い衆である。すぐにでも多くは無いが出させるという言葉を信じ、待てど暮らせど中々やってこない。それに怒った若い衆は相手を待つよりも襲ってでも食料を出させるべきだと言い出した。やっぱりこれに慌てたのが長老たちである。これまた同じ話の別の視点からの昔話をしてこんな恐ろしいものが出てくるといけないからもう少しだけ待てと言う話をしたのだそうだ。まぁ、これもすぐに破られる。

猪族の若者が蜘蛛族の若者に話し合いという名の決闘を申し出たそうなのだ。そして今さっき形だけでも話し合いをするという事で言いたいことを言っていたところにスライムに囲まれたというわけである。

そして、昔話でもスライムに襲われるというくだりがあるらしく囲まれて人(先生)が現れたときに否定する言葉が出てきたと・・。うん、否定したい気持ちわかるような気がする。


さて、彼らが話し合い?を持つまでの経緯を聞き出した所で先生はおもむろにギラムスに荷物を出すように言ったのだ。少し困惑気味であるが先生の指示に従うよう言ってあったのでリュックの口を開けバサバサと中身を外に出した。その袋には絶対入らないと思われるぐらいの量の食料が出てきて驚く二種族に先生が大きくはないが通る声で言った。


「この食料を渡しても良い」


と。その言葉が聞こえたのか、ざわついた声がピタリとやむ。そして本当かと確かめる声にまた一言。


「ただし、これは猪族に渡すことにする。蜘蛛族はこの食料がほしいなら・・・言わずともわかるな?」


それにこたえる声は無かったが、どうやらイエスと取れる回答が来たようで


「それと一つ条件がある」


と先生が続ける。それを聞いた彼らはざわついた後、誰かが恐る恐る質問した。「条件は何か?」と。


「それはこの森に住む者たちとの繋ぎをしていただきたい。必要ならその村々に配る食料も用意しよう。そしてこの森の変化をどんな些細なことでも教えてほしい」


そう、これが目的である。先ほども出てきていたが、ここ数日で食料が目に見えて少なくなったのも変化であるし、私の目では普通の青々した木々でもここで住んでいる住人からすれば何かが変だという違和感が感じられるぐらい変化もある。そういったものを教えてほしいと今言った例を挙げて先生も説明し、どうすると聞く。猪族も蜘蛛族もそれには賛同するという話だったのだがこれで終わらなかった。もしかしたら猪族が独り占めするかもしれない。もしかしたら蜘蛛族が少ししか食料を出さないかもしれない。こんな奴らを信じられないと。まぁ、喧嘩するぐらいどちらも相手を信じていなかったのだ。それでまた喧嘩しようと仕出し、先生は困った様子である。そろそろ帰らないと野宿になりそうだし・・仕方ない。


「なら解決策を出そうか?」


不意に声をかけ、顔を出す。そこに居並ぶ者は私を見た後眉をひそめた。


「何言ってんだ?このガキは」

「んだ。お子ちゃまは引っ込んでろ」


そんな言葉が飛んできた途端にスライムたちが彼ら目掛けて飛び上がった。いや、襲い掛かったのだ。悲鳴をあげながらそれを叩き払うがそんなのスライムにはほとんど効かない。それに頭上から降ってくる相手だけでなく地面から這い上がってくる相手に恐怖し止めてくれと先生に懇願する。


「主よ。そろそろ止めてくれるか。話が進まん」

「私が指示したんじゃないんだけど・・・、コア」

『承知しました』


言いがかりだと言いつつ、コアに頼み、スライムたちを引かせた。その様子を見ていただろう二種族はポカーンと何が起こったのか分からないといった風である。その中でシャルを下りた先生が私を担ぎ出し片方の肩で肩車をしてくれる。・・・・ホントにリッチかと思うが今はそれを言っている場合じゃない。そこに居る二種族の視線が突き刺さる。


「さて、みなの者、紹介が遅れたがこちらは我が主である。主よ。何か解決策があると言っておられたがどのような物かな?」

「あ、ああ。食べ物を出す、出さないでもめるんだったらさぁ、もういっそうの事、今から取ってくる分を分けるでいいんじゃない?」



ニコッと笑いながら言うのだった。



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