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リナちゃんのダンジョン経営!  作者: 龍華
4章 森の大騒動~さぁ、匙は投げられた!?~【仮】
115/117

88.

久々に投稿。ずいぶんお待たせしました。

「旦那、お嬢。 ただいまっす」


 そう言って入ってきたのは、ギルバさん・・・・のはずだ。 その腕に抱かれているかご一杯に入れられた皮紙にめまいが起こりそうになりながら、お帰りと返す。

 

「で、そっちはどうだった」


「どうといわれても。 前と変わらずとしか言えないっすよ。 死骸とか、いろいろ悪影響のある奴はスライムたちに処理させたとはいえ、あの状況はここの連中で何とかしないと。 こちらで全部処理しちゃったら問題ですんで。 それと、そろそろ集まり終わるそうっすよ。 そんで、地下はもめてるそうっす。 何したんすか? あの爺さん、戦争だっと騒いでたそうっすよ?」


 その言葉に私は先生を見、はぁっとため息をつく。 まぁ、怒らすだろう言葉を言って次の日だ。 だが、それをその相手に聞こえるだろうと考えないのだろうか? 直情的すぎるだろう。


「なに。 主が端的で素直な言葉で現状を説明しただけだ。 あれで怒るとは」


「何言ったんすか? ほんと」


「臣下になれ、て、言ったんですよ。 ギルバ隊長。 それより早く書類おいてくださいッス。 後がつかえてるんで」


 後から来たゴブリンの催促にギルバは慌てて書類を先生の横に下ろし。

 ん? さっきの言い方だと、あれは上からの命令に見えるということか? そんなつもりなかったんだけど。 ま、良いか。 何とかならなかったら、その時はその時だ。


「で、そろそろ顔見せたほうが良い?」


「まぁ。 そりゃぁ、顔見せたほうが良いっすけど。 まずはどっちに会いに行くつもりっすか?」


 ん? どっち? 地上の話だよねぇ?


「まずは巫女たちだな。 今後に送られてくるだろう者たちのまとめ役になってもらわんとな。 次にそのまま地下の連中に話をつけるほうが良い。 戦争だ、何だ言っても、それは一部だ。 顔を見せ、期日が早まったことを伝えるだけでも脅しにはなる。 それで爆発するならそれまで。 あとは地上の連中にタマを漂わせて合わせればひとまずは騒動は起きないだろう。 これでしばらくは持つはずだ。 その間にダンジョンの開放式やら、開設式やら、まぁその他もろもろの式典に出てもらって、合間にはいろいろと勉強だな。 資料なんぞ読めるようになってもらわんといかんし。 まぁ、あちらを粗末にはできんからな。あとは、まぁ、今言っても仕方がない。 まずは地盤固めといこうではないか」


 急に生き生きし始めた先生がガシッと私の肩を持つ。 いや、ちょっと?

 顔ひきつらせた私に何かいい笑顔の先生。


「まずはな、誰か着替えさせて来い!」


『『『『は〜い!』』』』


 ふわりと担がれると、ゴブリンたちが出入りしていたドアから、すっと現れたゴーストメイドたちによって、そのまま衣裳部屋へと運ばれていくのだった。 その後ろを先生もウキウキな気分を隠すことなく付いてくる。

 いや、ちょっと待て! 何? どういうこと!?

 なんで、こーーーなるの!



 ~・~・~・~・~・~・~・~



「使い様。お越しいただきありがとうございます。ここにおられるのが、それぞれの部族の代表です」


 いつもの場所に腰を下ろした途端、当然という形でシャライアとザンダが一つ前に座る。

 そして、シャライアは、さも当然といった感じに話し出すのだ。 まぁ、良いけど。

 それに合わせて私も周りを見渡した。

 そこにいるのは数十名が頭を下げていた。

 ゴブリンからはゾルドが代表として壁際に座っている。あとはドワーフ、エルフ以外、ほとんど動物系亜人というところか。 昆虫類は蜘蛛と蜂、蟻、蝶ぐらいでほかのテカテカしたアレとか、細長いアレとかがいない。 あとはナーガとリザードマン。 それから鳥族が数名。 あとは熊に狐と狸、あれはテン、それともカワウソだろうか? ひょろっとした動物系。カモシカに、ネズミにリスに、あ、彼は蝙蝠だ。思いのほか、いるものだ。 ただ神殿みたく、 巨人や二種のリュウ人は居ないようだ。


「にて、使い様。 そちらの者たちは?」


「あぁ、この者は我が配下の者だ。 表に出てくることもあるゆえ、この機に顔通ししておこうかと思ってな。 あと、そっちの者たちは流れてきた者たちでな。 この地に留まるか、離れるかは、まだ決めかねているらしいが、そなたらと共にこの地で暮らすかもしれぬゆえ、連れてきた。 双方、よろしく頼む」


 いつもとは違う点にいち早く質問してきたのはザンダだ。 まぁ、私の後ろに巫女一行以外に控えていればそう思うだろう。 先生とは逆の位置にシャンさん。 レムたちとは逆の端にセリヒコ一行。 ただしクマノヒコは地下でお留守番だ。 こんなところに連れてきて問題を起こされるのは火を見るよりも明らかだしね。 だから、セリヒコ、シラヒメ、スズノメ殿に護衛の意味でのカミラとタケヒコの二人。 私が紹介するとそれぞれが深々と頭を下げる。


「そ、そうであるなら。 今後何かあれば。 して、使い様。 水の民はご用意いただいた池にて、とどまっており、あとは遠き地の土の一族。 そして、呼びに行かした者たちが戻れば集まりましょう。 例の場所はどうなったのでしょうか? このまま、この地で、となりますと、少々具合も悪く、・・・・・できうれば、移っておきたいのですが」


 少々言いにくそうに言うザンダ。 それに頷く一同。

 まぁ、この森で抱えるには少々人が多いのはわかる。 地図で見ると人で埋め尽くされたスクランブル交差点ほどに人がごった返しているんだから。 ・・・・・いつものことだし、それはそれとして、まぁ、これぐらいなら入るが、それは入れるだけならだ。 会場には入るが、それは建物の外まで、建物の中に、となるとかなり手狭だ。 さてどうするか・・・。


「場は用意してある。 ただこれほど集まるとは思っていなかったのでな。 その地には全員案内するが、話し合いにはそれぞれの一族代表ともう一人とさせてもらう。 良いかな?」


 にっこりと笑って一言と。 同意を聞くふりして条件を押し付けて。

 こういう時は権力万歳! だね!


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