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リナちゃんのダンジョン経営!  作者: 龍華
4章 森の大騒動~さぁ、匙は投げられた!?~【仮】
114/117

87.

ずいぶん遅くなりすみません!!!!!!

 そこに居並ぶのは確保した人間たちだ。 あぁ、そういえば何か話を後回しにしていた気がする。 忘れていたわけではないが、ここの所、忙しかったのだ。 忘れていても仕方ない。 まぁ、でも、彼らの不安も限界であるのかもしれない。 まぁ、そういうわけで、その日のうちにこの場を開いたわけなのだが。

 それにしても、あのご老体、クマノヒコだったか? その人以外はすぐにこんなことになるとは思ってもみなかったようで、とても居心地の悪いといった態度が見え隠れしている。


「ふん。呼べば来るではないか。何がお忙しい身なので、だ」


「クマノヒコ殿! そういうことは慎んでください!」


 ・・・・・・・・・やはり呼び出しに応じるのは愚策だったのか? 当然のような態度に人間側は慌てだし、こちら側は顔をしかめる。 斜め前にいるジゼンたちはあからさまに顔をしかめていた。


「はぁ・・ひと段落ついたから来たのだが。 ・・・・頭が冷えてないように見える。 この状態で話し合いなど余計に疲れるだけのこと、できるはずもなし。 ・・・・さて、今日も疲れているのでな、怒りをぶつけたいだけならば他所でやってくれ。 あぁ、それとここを出ていきたいのなら、そう、その者たちに言えば、すぐに谷の上まで送ってやろう。 ではな。 戻ろうか」


 相手にしたところで、まともに話し合いなどできるはずもない。 ていうか、こっちもまだまだ整理しないといけない書類がたまっているのだ。 仕事を置いて、愚痴を聞かされるのはどうかと思う。 彼らは客ではない。 拾い物である。 客人と言っているが、扱いは捕虜に近いだろう。 まぁ、場所を与え、生活基盤は整えてある時点で捕虜の扱いかという疑問はあるが。


「お待ちください! このたびはお忙しいところをお呼び出ししてしまい、申し訳ありません! どうか! お許しください!」


「おぬし! 何をしておる! こんな小娘や化け物どもに頭を下げる必要などない!」


「クマノヒコ様!」


「ほぉ、必要がないか・・・・。必要ないねぇ」


そういいながら、振り返る。 そこには真っ青な顔をして、顔が見えると頭を下げる人々。 状況が分かっていないのはクマノヒコ殿だけのようだ。 ちなみにここにはセリヒコとシラヒメはいない。 まぁ、この時間なら寝ているのだろう。 まったく私も寝たいものだ。


「ど、洞主・・・。平に、平にご容赦を・・・」


スズノメ殿だったか。 女の人のおびえたような声に私は座りなおし、クマノヒコのほうを見る。


「では、クマノヒコ殿。 助けは必要ないということだな。 あの場で助けなかったほうがよかったと」


「ふん。助けられずとも我々だけであのような場所、抜け出せたわ!」


「かもしれぬな。 その時はここにいる数名、生きてなかっただろうが。 まぁ、それはそうと。 その後は?」


「なに? どういうことだ?」「そ、そのあととは?」


「あの森を抜けた後のことだ。 抜けたとて、この谷を去れたわけではないぞ? まだ森は続いていたのは、知っておろう? それに、この森には多くの種族が住んでいる。 そなたが化け物と呼んだ、この者たちと同じような、なぁ。 その者たちの話では、あの場には元々あんな物はなく、穢れてもなかったらしい。 その穢れの原因は崖の上の者たち、人間である。 までは、そこの二人が突き止め、それを森の者たちと話してある。 そこにひょっこり武装した人間が現れたらどう思うかなぁ」


「わしらには関係ないわぁ!」


「ふ、はは。 はぁ、関係ない。 関係ないか。 まぁ、関係はないだろうが、関係ない、では、ないよ。 お前たちが人間であって、穢れた森から来たという事実だけでいいんだ。 自分たちのいら立ちをぶつける相手にはちょうどいいのではないか? 今のお前のようにな。 そうなれば、ここにいる者たちは、どれだけ残るのかねぇ」


「・・・・・・それは」


 言いよどむのは隣の女性。 爺様も想像はできたのだろう。 顔をゆがめて、黙り込む。


「まぁ、そうなると面倒が増えるのでな。 連れてこさせたわけだ。 わかったか? 自分たちの立場というものが。 それで? 文句だけが呼び出した理由か?」


 気も晴れたし、取り直して聞き直す。 まぁ、本当にそれだけなら本気で寝てやる。


「この度のご無礼の数々、平にお許しください。 この度、および致したのは、先日お話しいただいたここに残る方法をお教え願いたいと考え、失礼は承知でお呼びさせていただいた次第なのです」


 スズノメは頭を床につけるほど下げ。

 方法・・・? 条件・・・。そういや、そんな話だったか?

 そんな話をしてた気もする。


「ほぉ、その態度を取りながら、わが主のもとに残ると・・・・。 正直、不安であるのだがな」


「それは・・・・・・平にご容赦を・・・・・」


「まぁ、良いではないか。 条件は一つ。 わが軍門に下ること。 つまりは我が部下として永遠に仕えることだ。 簡単な条件であろう?」


 今更だが、端的に言い放つ。

 自分で言っていて、絶対怒りそうだなぁと思う言葉選びだ。

 眠いので、そこまで配慮をしてやる気がないともいう。


「・・・・軍門に・・・・・臣下になれと・・・・」


「!!!!!」


 あぁ・・・・スズノメは唖然とし、クマノヒコは顔を真っ赤にしながらも口をかたくなに閉じる。

 まぁ、これくらいの意地悪は良いだろう。


「さて、これで良いかな。悪いが我も眠いのだ。 返事は後日、この者たちに伝えれば良い。ではな」


 今にも閉じかける目を必死に開きつつ、その場を去るのだった。

 明日までに一騒動あっても起こしてくれないでくれ。

 ほんと、ねむい。

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